ダウンタウン、さまぁ~ず等がレギュラー出演していたバラエティ番組『リンカーン』(TBS系)の後継番組として、10月から月曜21時枠でスタートした『ジョンソン』の平均世帯視聴率が1%台までダウンし、早くも今月中に打ち切り終了の可能性もあると週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。
ジョンソンには、かまいたち、モグライダー、見取り図、ニューヨークと、今勢いに乗っている人気お笑いコンビがレギュラー出演し、2005~2013年までレギュラー放送されたリンカーンの後継番組ということで注目を集めましたが、初回の2時間スペシャルでリンカーンの人気企画だった芸人大運動会を放送したものの、平均世帯視聴率は4.6%、平均個人視聴率は2.8%(共に関東地区)と大爆死していました。
デイリー新潮によると、ジョンソンはその後も視聴率獲得に苦戦し、初回以降の平均世帯視聴率は3%台で推移を続け、スタートから1ヶ月後の11月27日放送回では平均世帯視聴率が1.9%までダウンし、テレビ東京で同時間帯放送の『世界!ニッポン行きたい人応援団』は世帯視聴率が7.6%と、4倍もの差を付けられていました。
ジョンソンの視聴率について民放のプロデューサーは「ゴールデンで1%台など、テレビ東京以外では久しくお目にかかっていない数字」とし、「TBSは“エンタメでもっと明るく”をテーマに10月改編を行いましたが、これじゃお先真っ暗でしょう。この日の企画は“俺のベストキス発表会”で、レギュラー出演者の8人が自分史上最高のキス体験を駆け出しの女優相手に再現するというもの。大学生の飲み会以下のノリでした。出演者は楽しいかもしれませんが、一体誰が見るんですかね」
と語っています。
続けて、「『ジョンソン』のメンバーは、新進気鋭と言えば聞こえはいいかもしれませんが、『リンカーン』が横綱級とすればやっと新入幕といったところでしょう。そんな芸人らが空騒ぎするだけの番組です。正直言って、見ていてだんだん腹が立ってきました。こんな番組を作るから、地上波離れなどと言われるんです」
と怒りをあらわにしています。
番組の今後については、「ゴールデンで1%台ですからね。スポットCMも大減収でしょうから経営問題になり得ます。早ければ年内、長くても来年春には打ち切りと予想します」
と、放送開始からたった2ヶ月で終了の可能性もあるとしているのですが、この報道を受けてネット上では、
- かまいたち以外がつまらない。誰がみるの?って思ってた
- 企画もだけど、出演者も面白いとは思わない
- ゴールデンでやる番組ではない。まずは深夜帯からやる内容。
- ちょっとまだ各々が遠慮しがちな部分が観ていて伝わってくるんだよな…形としてまだ定まっていないというか。
- 初回の運動会はまだ見られたが、3回目のドッキリ企画はやらせ感が見え見えで、もう少し上手にやれよと思った。
3・4回のモグライダー芝の実家を訪問する回は笑いどころがなく、大失敗だと思った。5回目の恋愛再現ドラマは昔のロンハーの劣化版で、これまた笑いどころが無し。
TBSは「水ダウ」や「クイズ☆正解は一年後」のような優れたバラエティ企画を立案するスタッフがいるのだから、もっと企画を練り直してほしい。 - 好きな芸人出てるから頑張って見たけど、まー本当につまらないつまらない。逆によくここまでつまらなく出来るもんだと感心した。
いつまでもダウンタウンやナイナイに頼るわけにもいかないし、若手を売ってかなきゃいけないのもわかるけど、この内容じゃかえってイメージがマイナスになるのでは?
大体お笑い芸人の恋愛やキス話なんて誰が喜ぶと思ってんだろ?そんなのイタいお笑いファンだけだろ。とにかく内容が酷すぎる。それに尽きる。
などの声が上がっています。
番組の視聴者からも辛辣な声が相次いでおり、レギュラーメンバーの実力不足を指摘する声だけでなく、そもそも企画内容がつまらないとの声が多く見られます。
初回の芸人大運動会もリンカーンの人気企画の焼き直しで、その時点ですでに手抜き感があったことで物議を醸していたのですが、初回以降も盛り上げに欠ける内容で深夜番組並の低視聴率となっていて、今さらではありますが初っ端からゴールデンではなく深夜帯で放送し、ある程度の視聴者が付いてからゴールデンに昇格させた方がよかったのではと思いますね。
なお、番組を手掛けるTBSの高柳健人プロデューサーは放送開始前のインタビューで、リンカーンの後継番組を作ろうと思った理由について、情報番組が増加する一方でバラエティ番組が減少し、2020年以降から少しずつ新しいバラエティがスタートする中で、「“TBS=お笑いができる”というブランディング施策の一つとして、『リンカーン』のようなお笑い純度の高いコンテンツを作ってみようと始まった」
と説明しています。
また、かまいたち等をレギュラーに据えた理由は「自分が見ていてわくわくするような4組を選びました」とした上で、「正直、お笑い番組なら深夜の方がいいだろうと思ったり、月曜9時からお笑い番組を見るかな?という疑問があったりしますが、視聴者に合わせて作るような番組ではないので、“月曜9時にジョンソンを見る”という習慣を作る必要があると思っています。最初は色々なパターンの企画をやると思うので、お口に合わない時もあるかもしれませんが、お付き合いいただきたい」
と語り、視聴者に迎合することなく自分たちが面白いと思った企画を放送し、固定視聴者を獲得していくとしていました。
しかし、放送開始から1ヶ月で視聴率が1%台まで落ち込み、ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』によると、番組のスタッフ間でも企画内容を巡って意見が分かれ、それが原因で複数の制作スタッフが担当を外れるというトラブルも発生し、制作内部は番組スタート前から崩壊状態にあったそうです。
こうした状況を受けて出演者も含めた決起集会が行われたものの、総合演出を手掛けるリンカーンの元AD・ディレクターは、その場で今後について明確なプランを語らなかったことで出演者たちの不満も爆発し、かまいたちのツッコミ担当・濱家隆一さんは、「そんなスタッフとは面白い番組は作れない。信じてついていけない。今は一緒に面白い番組を作っていける空気ではない」「このままいったら短命で終わりますよ」
などと語っていたと民放キー局の関係者が明かしています。
TBS側もジョンソンの企画内容や低視聴率を問題視し、スタッフの入れ替えも含めて大幅なテコ入れを検討しているといいます。
そして、4日放送の番組では「ジョンソン男前カルテット3番勝負」という新企画を放送し、ジョンソンメンバーの中では男前と言われる濱家隆一さん、見取り図・リリーさん、モグライダー・芝大輔さん、ニューヨーク・屋敷裕政さんの4人が男前ぶりを3番勝負で競い、それぞれの男前発言をドラマ化したり、男前な仕草を披露するといった内容になっているようですが、これも正直ファン以外は食いつかない企画だと思います。
前回同様に、多くの人に見たいと思わせるような内容ではないので、2週連続で視聴率が1%台となる可能性は十分ありますし、そうなればデイリー新潮の報道通り、早くて年内、続いたとしても来年3月をもって打ち切り終了決定となりそうですが、今後の放送回でどれほどの数字を取れるのか見ものですね。