1日放送の『ジョブチューン元日SP』(TBS系)で、大手コンビニ『セブンイレブン』『ファミリーマート』『ローソン』の従業員が選んだイチオシ商品を、超一流料理人たちが値段に見合った美味しい商品なのか判定する人気企画が放送されたのですが、その中で1人の料理人が商品の見た目から食べることすら拒否し、商品開発担当の女性社員が涙を流す場面があったことで波紋を広げています。
物議を醸しているのは「ファミリーマートVS超一流料理人」のワンシーンで、ファミリーマートの従業員が選んだイチオシ商品として、4種類のダシを使用したお米が売りという「和風ツナマヨネーズ」(税込み118円)を紹介しました。
<↓の画像は、ファミリーマートのおにぎり・和風ツナマヨネーズの写真>
審査員の超一流料理人が試食をする中で、イタリアンシェフ・小林幸司さん(63)はおにぎりを一度手にするも、口にすることなく皿へ戻しました。
これに対して司会のアナウンサーが何かありましたか?と聞くと、小林幸司シェフは「いや、ぼくもういいです。(食べなくても結果が出せる?)はい」と答え、味見をした上でのジャッジを促されると、「美味しい、美味しくないは、まず食べてみてじゃないですか。このおにぎりは、僕に食べたいって気にさせない」と険しい表情をしながら語りました。
<↓の画像が、試食を拒否した小林幸司シェフの写真>
そんな小林幸司シェフに対して商品開発担当の女性社員は、「こちらの商品は、長年お客様だったり、お店のスタッフの方々に愛されてきた商品で、毎年美味しくできるように、リニューアルを重ねておりまして、味の評価を是非して頂ければと思ってはいるんですが…」
と涙ながらに試食を懇願したことで、小林シェフはおにぎりを口にしました。
そして、このおにぎりに下された7人の料理人によるジャッジは、合格が2票、不合格が5票で、見た目からダメと判断していた小林幸司シェフも不合格にしており、「ごめんなさいね。ビジュアルって大事じゃないですか。美味しい、美味しくないはその後ですよね。食べてみたいという気にならない、このビジュアルが僕の中ではどうしても許せない。」
と語りました。
続けて、「美味しいご飯って、どうなっていったら美味しいっていったら、ツヤとふっくらじゃないですか。このおにぎりは色んな出汁を使って炊いているし。だったらツナと一緒に炊くとか。油脂分がご飯に回ればツヤも出るし、マヨネーズを使うんだったら、マヨネーズとツナを合わせたのをちょっとだけ中に入れるとか。1個だけ見るんじゃなく、全部トータルで見て、ちょっとずつ進めて行く方がいいのかなと思います」
と、アドバイスしていました。
<↓の画像は、厳しいジャッジを下した小林幸司シェフ、涙を流す女性社員の写真>
こうした番組内でのやり取りに対してネット上では、
- 『食べない』は前代未聞過ぎる。不合格だとしても失礼極まりない
- 食べてジャッジするのに食べないって一生懸命作った相手に失礼
- 好みは十人十色なんで不合格判定はいいけど、食べないってのは作った人へのリスペクトに欠ける
- 演出だとしてもこれは酷い、正月から不愉快な気持ちになった
- 食べない事で審査を放棄するなら分かるけど、食べずに審査しようとするのはおかしい
- 次の機会は呼ばない、それでいいじゃん。カットすることもできたのに、流したってことは製作者側も容認したんだろうし。
- まず悪いのはジョブチューンのスタッフ。何でカットしなかった?こうした演出は炎上する時代だってまだわからない?
仮に審査員がガチだとしても台本だとしても、これはカットすべき案件でしょ。 - 弟子が料理をした賄いを一目見て食べないのなら理解できるが、味を問う番組でこれはあり得ない。今後は出演しない方が良いのでは
- なんの為のジャッジなのか番組の趣旨が分からなくなる。一流の料理人からしたらビジュアルがどうのこうのともっともらしい事言ってるけど、コンビニのおにぎりは誰もが低価格で買えるんだし、そこの部分も考えてほしい。せめて一口試食してから評価すればいいのに。。
などの批判が殺到し、大炎上状態になっています。
さらに、小林幸司シェフがオーナーシェフの長野・軽井沢にあるイタリアンレストラン『フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ』のGoogleマップ上のクチコミが大荒れし、最低評価の星1つの批判レビューが相次ぐ事態となっていました。
それが原因なのかは不明ながら、Googleマップからお店の情報が一時的に消えていました。
“イタリアンの鬼才”と呼ばれる小林幸司シェフのレストランは1日1組限定の完全予約制で、一度出した料理は二度と出さないなど、料理に対するこだわりが非常に強い方のようですが、美味しいか否かを判定する企画で、食べることを拒否するのはあり得ないことですね。
ただ、最終的には試食をした上で判定を行っており、小林幸司シェフの辛口評価も番組の演出だった可能性もありますし、そもそも小林シェフのような方に、価格を抑えながらも万人受けするように作られたコンビニのおにぎりの善し悪しを、ジャッジさせること自体に問題があったのかもしれません。
ちなみに、小林幸司シェフはファミリーマートのクリスピーチキン、濃厚ビーフシチューには合格判定を出し、高く評価していました。
そして、今回の炎上騒動では番組サイドにも多くの批判が寄せられ、超一流料理人たちが上から目線で批評するのが不快といった声が以前から上がっていましたが、この人気企画を続けるために色々と改善をしていってほしいです。