フジテレビが4月の番組改編で、2013年以来3年ぶりに日曜21時台のドラマ枠を復活させ、その第1弾ドラマとして、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『マッサン』で初の外国人ヒロインを務めたシャーロット・ケイト・フォックスさん(30)と、2011年4月期に同枠で放送された『マルモのおきて』でブレークした子役の芦田愛菜さん(11)がW主演を務める『OUR HOUSE』が放送されます。
シャーロットさんが民放の連ドラで主演を務めるのはこれが初で、一方の芦田さんは2年ぶりのドラマ出演で、初共演となる2人がどのような演技を見せてくれるのか注目が集まっていますが、『マッサン』で大ブレークしたシャーロットさんの人気低下が著しく、心配の声が上がっています。
<↓の画像は、『OUR HOUSE』出演の芦田さんやシャーロットさん等>
シャーロットさんは『マッサン』終了後、昨年9月5日放送のスペシャルドラマ『名探偵キャサリン』(テレビ朝日系)で主演を務めるとともに民放ドラマデビューを果たし、平均視聴率は11.6%とまずまずの数字を獲得。
シャーロットさんはアメリカの人気ミュージカル『CHICAGO』の主役に抜擢されており、同12月には東京と大阪で日本公演も行いました。
そして、3月20日には『名探偵キャサリン』の第2弾となる『名探偵キャサリン~消えた相続人~』(21時00分~23時10分)が放送されたのですが、平均視聴率はわずか7.4%という低視聴率を記録しており、前回から4%以上も数字を下げる結果に。
<24日放送の『名探偵キャサリン~消えた相続人~』>
同時間帯に日本テレビ系で21時台に放送の『行列のできる法律相談所』は12.8%、22時~23時台に放送の『おしゃれイズム』は10%以上、『火村英生の推理』の最終回が6.9%。
TBS系で21時台に放送されたSMAP・香取慎吾さん主演『家族のカタチ』の最終回が9.6%、22時台に放送の『林先生が驚く初耳学』が放送され8.4%。
フジテレビ系の『日曜ファミリア』枠(19時~21時54分)で放送の『世界ベスト・オブ・映像ショー 頂上リサーチ』は8.6%、22時台に放送の『Mr.サンデー』が10.6%。
NHKで21時台に放送の『新・映像の世紀』は9.9%、22時台に放送の『サンデースポーツ』は8.8%。
テレビ東京系の『日曜ビッグ「笑いと感動…秘境の地からやって来た! 仰天ニッポン滞在記 10」』が5.2%となっており、テレ東以外の局に敗北という残念な結果だったことが明らかになっています。
シャーロットさんが主演を務めた『名探偵キャサリン』シリーズは、かつてTBS系で1996~2006年にかけて15回にわたって放送されていた作品で、シリーズを通して女優・かたせ梨乃さんが主演を務めており、視聴者からは「『名探偵キャサリン』といえば、やっぱり、かたせ」「シャーロットの日本語の発音が悪すぎて、何を言ってるのか聞き取れない」「脚本が悪くて、シャーロットの個性が台なし」などの批判が寄せられることに。
ちなみに、かたせさんが主演を務めていた『名探偵キャサリン』は、1996年放送の初回が20.3%を獲得し、その後徐々に数字を下げていったものの、2000年以降も約13~15%を獲得しています。
4月からスタートする『OUR HOUSE』で芦田さんとW主演を務めるものの、その前に放送されたドラマがこのような結果になってしまい、不安視されてしまうのは当然の話しで、スタート前から暗雲が立ち込めてしまっています。
3年ぶりに日曜21時台の連ドラ枠を復活させ、フジテレビとしては絶対にコケたくないはず。
そのため民放の連ドラ初出演・初主演となるシャーロットさん、『マルモのおきて』でブレークした芦田さん、加えて昨年8月に女優・堀北真希さんと電撃結婚して注目を集めた山本耕史さんを起用し、脚本は『101回目のプロポーズ』や『愛という名のもとに』、『ひとつ屋根の下』等で知られる脚本家・野島伸司さんと、話題性の高い方々を起用したものと思われますが、一部では旬から外れた人ばかりだと指摘され、フジテレビの迷走ぶりが分かるとまで言われてしまっています。
放送がスタートするまでどれほどの数字を獲得できるか分からず、前評判は悪くてもヒットする可能性は十分あるのですが、同時間帯にはTBS系の日曜劇場枠で嵐・松本潤さん主演の『99.9-刑事専門弁護士-』が4月よりスタートし、こちらも注目されている作品となっていることから、果たして両者の対決はどうなるのか、とりあえずは初回でどれほどの数字を獲得できるのかに注目ですね。