人気お笑いコンビ『サンドウィッチマン』のツッコミ担当・伊達みきおさん(本名=伊達幹生 43歳)が自身のブログを更新し、2011年3月に設立した「東北魂義援金」に関する報道について言及し話題になっています。
宮城県出身の『サンドウィッチマン』は東日本大震災が発生した2011年3月11日に、レギュラー番組『サンドのぼんやり〜ぬTV』(東北放送)のロケで宮城・気仙沼の漁港を訪れており、ロケ終了後にロケバスに乗り込もうとしたところで地震が発生し、避難指示に従ってスタッフらと共にすぐ高台へ避難したことによって命は助かりました。
高台へ避難後、街が津波に飲み込まれていく衝撃的な光景を目の当たりにしたというサンドウィッチマンの2人は、地震発生から5日後の3月16日に開いた会見で「東北魂義援金」の開設を発表し、専用口座開設とともに募金活動を開始しました。
<↓の画像は、2011年3月に「東北魂義援金」開設を発表したサンドウィッチマンの写真>
(左が伊達みきおさん、右が富澤たけしさん)
サンドウィッチマンの2人は合計1000万円を寄付し、「東北魂」のロゴ入りチャリティグッズなどの販売をスタートさせ、5月までに全国から2万6297人から義援金の振込があったほか、チャリティーライブの収益金、お笑いタレント仲間らからの寄付などにより、口座へ集まった義援金の総額は2億9722万2544円に上りました。
そして、サンドウィッチマンの2人はこのお金を直接被災地に渡したいと希望し、震災によって甚大な被害を受けた宮城県に9000万円、岩手県に6000万円、福島県に5722万2544円、青森県、茨城県、千葉県に各3000万円を配分し、2人が直接義援金を手渡しました。
<↓の画像は、「東北魂」Tシャツを着用のサンドウィッチマンの写真>
こうしたサンドウィッチマンの活動などによって、その後も「東北魂義援金」には多くの義援金が集まり、2017年3月8日までに被災地へ寄付した合計金額は4億164万8290円に上ると発表されています。
ちなみに、「東北魂義援金」は2012年10月から「震災孤児・遺児」支援を目的として寄付を募っており、集まった義援金は震災孤児などを支援するための寄付口座へ振り込まれています。
現在もサンドウィッチマンは震災復興のための活動を続けており、2月12日放送の情報・ワイドショー番組『ビビット』(TBS系)内のコーナー「密着ビビット」に出演した際には、サンドウィッチマンの2人が2011年以降、ライブの収益金などを震災復興のために寄付し、それらの累計金額が約4億円に上ると紹介されました。
この話題は様々なニュースサイトでも取り上げられ、サンドウィッチマンの2人に対しては絶賛の声が上がっていたのですが、伊達みきおさんは番組放送後の14日夜にブログを更新し、「ネットニュースなどで我々サンドウィッチマンが4億円を超す寄付を東北の被災地に…とありましたが。。ニュースの書き方を見ると、我々二人で全てを寄付したみたいな捉え方をされてしまいそうな書き方が多いのが残念です。(だいたい、そんな稼ぎありませんし…)この4億円を超す寄付(義援金)は、東日本大震災の後すぐに我々サンドウィッチマンが開設した『東北魂義援金』の口座に全国の方々からご協力頂いた金額の累計です。」
と説明しています。
その中には、サンドウィッチマンの単独ライブの収益金やグッズの売り上げなども含まれていますが、全国の方々から数万件にも及ぶ振込があったり、募金箱の持ち込みなどもあったといい、「とにかく、大勢の心優しい方々からの善意の累計なんです。」としています。
また、集まった義援金の裏話として、「芸能界の大先輩やプロ野球選手、芸人の先輩からは手渡しで札束を託され驚いた事もありました。全部全部含まれているのです。そして、あの日から7年経とうとしている今でも、毎月11日の月命日に決まって振り込みをして下さる大先輩もおられます。本当に、心より感謝しております。」
と綴り、こうした寄付があるからこそ約7年で4億円以上ものお金が集まっていると明かしています。
そのため、今回あえてブログでこのような説明を行ったそうで、「記事の捉え方によっては、僕らを信用して大事なお金を託して下さった方々に失礼で申し訳ない感じもしたので、訂正と言うか捕捉させて頂きました。今、我々が出来る事は被災地の復興状態や東北の味覚や良さを知っている限り伝え、全国から沢山の人を東北に送り込む努力をするという行った事。皆様からお預かりしている義援金は、我々が責任をもって3月に宮城県知事へ手渡しして参ります。いつもありがとうございますm(__)m」
と締めくくっています。
そして、このブログに対してネット上では、
- 漫才も面白いし、トークも上手いし、コンビで仲良いし、見た目は怖いけど本当よい人。
- 全てが自分たちの手柄ではないとしっかりと否定できるところにまた好感が持てる。
- さすがだな、伊達さん。寄付した人はわかってるだろうけど、寄付した人が居るのを分からない人もいる。誰も疑わないけど、しっかりと説明するあたり、やはり人間が出来てる!
- 義援金口座を開設した時は『誰が芸人なんかの口座に。』というような、懐疑的な意見もあったと聞くが、始めたことと同様に7年間継続していることは尊敬に値する。
- 東北人であると同時に、当日惨状と恐怖を目の当たりにしているふたり。親しい人も亡くしているし、進まない復興、無理解に苛立ちも怒りもあるでしょう。普段そんなことをおくびにも出さず、黙々とという感じで支援を続ける姿は、カッコイイ。カッコイイ必要ないけど、我々にも東北を忘れてはいかん!と思わせてくれる。
などのコメントが寄せられています。
サンドウィッチマンの2人や所属事務所『グレープカンパニー』が発信している情報などを見れば、多くの方々からの寄付金総額が4億円以上ということは分かるのですが、確かに一部のニュースサイトが報じた記事だけを見ると、サンドウィッチマンの活動だけで4億円を寄付したようにも捉えられます。
そのため、伊達みきおさんは今回ブログで改めて補足説明などを行ったとのことですが、こうした対応からも誠実さが感じられますし、何よりも寄付してくれた方たちに対して強い感謝の気持ちを持っているということがよく伝わります。
あの震災から間もなく7年が経とうとしており、少しずつあの日の記憶が薄れていくのを感じますが、大きな影響力を持つサンドウィッチマンの2人が現在も震災復興のために活動を続けていることによって、まだまだ復興は完了したわけではないと知ることができ、支援の輪がさらに大きくなっていくと思いますので、引き続きサンドウィッチマンの2人には震災復興のための活動を頑張って欲しいと思いますし、私たちもできる限りのことをしていきたいですね。