今年の『第69回NHK紅白歌合戦』に特別企画枠で出演し、“究極の大トリ”を務めるサザンオールスターズの公式ツイッターが30日、シンガーソングライター・米津玄師さん(よねづ・けんし 27歳)に激怒しているという一部報道を否定しました。
サザンオールスターズの公式ツイッターは30日に、「いよいよ紅白歌合戦が迫ってきました!!米津さんの出演に、大激怒!?なんて文言をWeb見かけましたが、逆ですよー。ラジオでも桑田さんは、数年前から絶賛しながら曲をかけています。チーム一同おめでとうございますです。今年の紅白を一緒に盛り上げましょう!!宜しくお願い致します」
とツイートし、ニュースサイト『TOCANA(トカナ)』が28日に報じた記事内容を否定しており、実際には不仲ではないとしています。
<↓の画像が、サザンオールスターズのツイート写真>
『トカナ』は「米津玄師の紅白出場にあの大物歌手が大激怒!?業界有力者もブチ切れ『ベテランたちが拒否反応で批判…』」と題し、紅白への出演オファーを固辞していたと言われる米津玄師さんがNHKから粘り強くオファーされ、出身地・徳島県からの中継出演などの条件を提示されたことで態度を変え、白組歌手として出場することが決定したことに対して、サザンオールスターズ側が激怒していると報じていました。
レーベル関係者によると、米津玄師さんの紅白出場に対して、特に怒り心頭なのが芸能界の最有力者の1人だといい、その人物はNHKからオファーを受けていた米津さん側に、紅白には本当に出ないのかと事前に何度も確認を入れ、米津さん側はその度に「絶対に出ません」と返答していたものの、26日までに紅白への出場が発表されたため、米津さん側にウソをつかれたと激怒しているといいます。
また、“究極の大トリ”として平成最後の紅白ラストで登場するサザンオールスターズ関係者も、米津玄師さんの紅白出場は面白く思っていないとし、その理由についてNHK関係者は、「サザンのスタッフは、サザンが一番でないと気が済まない面がある。昨年、桑田圭祐がソロで出た時も、とっくに決まっていたにもかかわらず、安室奈美恵の出場が決まった後に発表した。安室よりも桑田の方が格上だからという理屈だ。今年も出場する代わりに特別枠で最後に2曲歌唱という条件をNHKに認めさせた。主役になるはずだったが、話題を後出しの米津にかっさらわれてしまったことに、不満を持っている」
と説明しています。
業界関係者も、まだキャリアが浅い米津玄師さんがNHKに特別扱いされ、大ベテランのような出場の仕方に対して、古い体質の芸能界は拒否反応を示していると語っています。
しかし、サザンオールスターズ側はこの報道内容をキッパリ否定し、さらに米津玄師さんもサザンオールスターズのツイートに反応をしており、「数年前Flowerwallをラジオでかけてもらったとき、まさかそんなことが!とめちゃくちゃ嬉しかったのを憶えてます。とても恐縮です。ありがとうございます!」
とツイートしています。
<↓の画像が、米津玄師さんのツイート写真>
こうして『トカナ』の報道がガセネタだったことが明らかになったのですが、最初に出場が発表された歌手以上に米津玄師さんの出演が大きな注目を集めたことなどから、面白く思っていない関係者等がいたとしても不思議ではありませんね。
しかし、もしそうだったとしても問題があるのは米津玄師さん側ではなくNHK側で、不平等な待遇をしていることで世間からも否定的な声は上がっており、後から発表された各出演歌手にも迷惑を掛けています。
出演歌手を追加発表していく手法によって、より紅白の注目度が高まるなどのメリットがあるでしょうし、本当にギリギリまで出演交渉をしたことによって、出演発表が遅れてしまうという部分もあるようですが、出来る限り待遇に差を付けるのは控えた方が良いのではないかとは思いますね。