今年も12月31日放送の恒例番組『第67回 NHK紅白歌合戦』の司会者が12日に正式発表され、嵐・相葉雅紀さんが白組、女優・有村架純さんが紅組の司会を務めることが明らかとなり、事前の報道ではV6・井ノ原快彦さんが昨年に引き続き白組、NHKの有働由美子アナウンサーが紅組の司会を務めることが濃厚と報じられていたこともあり、相葉さんと有村さんが今年の紅白司会に抜擢されたことに対してネット上では、様々な声が上がっていました。
相葉さんについては、2010~2014年にかけて5年連続で嵐のメンバーとともに白組の司会を務めており、今度は単独で司会を務めるということから批判的な声や、相葉さんのキャラクターから紅白の司会を務められるのかと心配の声が多く上がっています。
一方の有村さんは、来年4月から放送がスタートするNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』のヒロインに起用されているものの、紅白の司会は例年、その年の朝ドラでヒロインもしくは出演していた方務める傾向にあり、夏の紅白と呼ばれる『思い出のメロディー』では今年、朝ドラ『とと姉ちゃん』でヒロインを務めた高畑充希さんが萩本欽一さんと共に司会を務め、紅組の司会候補として名前が挙がっていたため、有村さんが抜擢された事に対して疑問の声が上がっています。
NHKの紅白については、NHKへの貢献度を重視されると言われており、有村さんは2013年度上半期放送の『あまちゃん』で、小泉今日子さん演じるヒロインの母親の若き日を演じ、これがブレークのきっかけになりました。
また、昨年の紅白では審査委員を務めるなど、NHKの番組に出演してはいるのですが、なぜ今年の朝ドラに出演していた方ではなく、来年ヒロインを務める有村さんが抜擢されたのか気になるところです。
そんな有村さんの起用理由について、ニュースサイト『サイゾーウーマン』は、「『ひよっこ』の一大プロモーション目的でしょう」と報じています。
有村さんは、オーディション無しで『ひよっこ』のヒロインに選ばれており、朝ドラのヒロインは通常オーディションが行われるものの、『ひよっこ』の脚本を担当する漫画原作者・脚本家の岡田惠和さん(57)が、自身が脚本を担当した映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年公開)に出演した有村さんを熱望し、NHKの描くヒロイン像とも一致したことによってオーディション無しでヒロインに決定しました。
オーディション無しでヒロインが決定するのは、2014年上半期放送の『花子とアン』でヒロインを務めた吉高由里子さん以来のことで、ネット上では物議を醸していたのですが、NHKとしては『ひよっこ』をヒットさせるために有村さんのことを紅白の司会に起用し、宣伝するのが得策と判断したのではないかといいます。
有村さんの司会起用の背景には、このような思惑があるのではないかとのことですが、有村さんは今年1月期放送の月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)で高良健吾さんとW主演を務め、民放の連ドラ初主演ということで注目を集めたものの、全10話の期間平均視聴率が9.7%と大コケし、月9史上最低視聴率を更新した事で話題になりました。
また、昨年6月放送の『永遠のぼくら sea side blue』(日本テレビ系)で地上波ドラマ初主演を務めたのですが、平均視聴率が8.0%と2ケタに届いておらず、所属事務所『フラーム』の猛プッシュによってメディアへの露出量は多いものの、ドラマで結果を残せていません。
NHKもこの数字を見て『ひよっこ』の大コケを懸念している可能性はあり、少しでも多くの注目を集めるため、有村さんを紅組の司会に起用したのかもしれないのですが、有村さんに対しては事務所のゴリ押しなどという批判の声も多く、決して好感度は高くないことから、あまり効果は得られないのではないのではないでしょうかね…。