人気アニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系 金曜19時30分)の主人公・野原しんのすけの新声優が14日に発表され、声優・小林由美子さん(39)が矢島晶子さん(51)の後任に抜擢され、“2代目しんちゃん”を務めることが明らかになりました。
矢島晶子さんは6月放送分をもって降板することが決定しており、小林由美子さんは7月6日放送分から初登場するとのことです。
1992年4月からスタートしたアニメ『クレヨンしんちゃん』で、5歳の幼稚園児・野原しんのすけの声を25年以上にわたって務めてきた矢島晶子さんは、「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなり、キャラクターの声を作る作業に意識が集中して、役としての自然な表現がしづらくなった」
という理由で降板を申し入れ、6月29日放送分をもって降板することが決定しました。
<↓の画像が、『クレヨンしんちゃん』を降板する矢島晶子さんの写真>
なお、矢島晶子さんは声優を引退するわけではなく『クレヨンしんちゃん』から降板するだけで、今後も声優活動は続けていくとしています。
『クレヨンしんちゃん』の公式サイトでは、矢島晶子さんの後任に抜擢された小林由美子さんのコメントなどが掲載されており、2代目しんちゃんを務める小林さんは、「今回このような大役を仰せつかり光栄と共に責任の重さを痛感する毎日です。今第1話から『クレヨンしんちゃん』を見直し勉強させていただいている中、この凡人ではとても思い付かないしんちゃん像を作り上げた矢島さんに改めて畏怖(いふ)と尊敬の念でいっぱいです。」
という思いを明かしています。
<↓の画像は、2代目しんちゃんに抜擢された声優・小林由美子さんの写真>
そして、「力不足な部分は多々ありますが、『お任せください!』と胸を張って言うことが、並々ならぬ思いで、27年という長い間大切に育てていらしたしんちゃんを後に託すご決断をなさった矢島さんとスタッフの皆様、そしてずっと応援してくださっているファンの皆様への礼儀だと思っております。そのためにも矢島さんのしんちゃん魂をしっかり学び、1年でも早く皆様に慣れ親しんでいただけるしんちゃんになれるよう、日々精進していきたいと思います。」
と意気込みを語っています。
また、制作サイドは小林由美子さんを2代目しんちゃんに起用した理由について、「これまで数々のテレビアニメや劇場アニメ、海外ドラマ、映画の吹き替え等で、元気いっぱいの少年、正義感あふれる男の子やちょっとドジな男の子、時にはキュートな動物キャラクターまで、さまざまな役を、可愛く、元気に、面白みたっぷりに演じてこられた小林さんこそ、これからまた新たなスタートを切る『クレヨンしんちゃん』の主人公・野原しんのすけを、明るく、真っすぐ、素直に、そして自然に演じていただける」
と思ったため、小林さんにオファーし快諾してもらったと明かしています。
この発表を受けてネット上では、
- こばやんなら安心だな
- 平野綾じゃないのか
- 小林由美子だとちょっと高い声のしんのすけになるのかね 初期のしんのすけっぽい感じ
- フリーなら給料も良いだろうな しんちゃん役ゲットで声優としては安泰だね
- 事務所等の忖度なしにリアルにオーデションして、一番今に近い人選んだ感じかな?
- イメージが完成されたキャラの後役は大変よな ビーデルが皆口裕子の都合で変更になった時、代役の柿沼紫乃へ声がババアになったと苦情きたらしいし
- しんのすけは前任の人は初期と比べたら声がかなり変化してたが、今あの声で落ち着いてるからなるべく似せてほしいな。見てる側に違和感がないことが1番だし
- 矢島さんが喉に負担かけてやってたんだからモノマネはしない方がいいよな
- 最初は批判も出るだろうが、これからしんちゃんを見始める子供たちにとってはこれが普通の声になる。ドラえもんと同じ。
などのコメントが寄せられています。
2代目声優が発表される前には、過去に声優・女優の平野綾さんがアニメ『らき☆すた』で披露していたのしんちゃんの声マネが上手かったため、平野さんが適任だという声も上がっていたのですが、特に候補として名前が挙がっていなかった小林由美子さんが務めるとのことで、どう変化するのか不安もある一方で楽しみでもありますね。
小林由美子さんは1998年ごろに声優デビューを果たし、同年に『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』、2001年放送の『電脳冒険記ウェブダイバー』で初主演し、その後は『デュエル・マスターズ』『シスター・プリンセス』『ラブひな』『PEACE MAKER鐵』『SDガンダムフォース』『焼きたて!!ジャぱん』『妖逆門』『電脳コイル』『ソウルイーター』『Angel Beats!』など数多くの作品に出演しており、アニメだけでなく海外の映画やドラマの日本語吹き替えなども数多く務めており、かなり経験豊富な方です。
2001年以降には、『シスター・プリンセス』から誕生した4人組声優ユニット『Prits(プリッツ)』として、声優・歌手の水樹奈々さんらと共に活動をしていました。
一方のプライベートでは2006年4月に結婚し、2011年12月に第1子となる長女(6)、昨年8月に第2子となる長男(0)を出産しています。
矢島晶子さんよりも声が高いように感じられますが、矢島さんも声を大きく変化させて野原しんのすけを演じており、小林由美子さんは果たしてどういった声で、新たなキャラクター像を作り上げていくのか注目したいところです。