今年のコント芸日本一決定戦『キングオブコント2024』(TBS系)が12日に開催され、2008年の第1回から出場している結成15年のコンビ『ラブレターズ』(ASH&Dコーポレーション所属)が優勝し、17代目王者となりました。
今年のキングオブコントは史上最多の3,139組がエントリーし、決勝進出を果たしたファイナリスト10組は、『ラブレターズ』(2年連続5回目)、『cacao』(初)、『ダンビラムーチョ』(初)、『シティホテル3号室』(初)、『コットン』(2年ぶり2回目の決勝進出)、『ニッポンの社長』(5年連続5回目)、『ファイヤーサンダー』(2年連続2回目)、『や団』(3年連続3回目)、『隣人』(2年連続2回目)、『ロングコートダディ』(2年ぶり3回目)でした。
今年の審査員は5人全員がキングオブコントの歴代王者で、昨年に引き続き『かまいたち』の山内健司さん、『ロバート』の秋山竜次さん、『バイきんぐ』の小峠英二さん、『東京03』の飯塚悟志さん、そして現在活動休止中の『ダウンタウン』の松本人志さんの穴を埋める形で、『シソンヌ』のじろうさんが初めて審査員を務めました。
ファーストステージでは、ファイヤーサンダーが476点で1位、ラブレターズとロングコートダディが475点の同率2位で、ファイナルステージへと進出しました。
ファイナルステージでは、ラブレターズが472点、ロングコートダディが471点、ファイヤーサンダーは469点でした。
そして、ファースト・ラストステージの合計点数は、ラブレターズが947点、ロングコートダディが946点、ファイヤーサンダーが945点と、わずか1点差の接戦を制してラブレターズが優勝を飾りました。
- 1位:ラブレターズ(ASH&Dコーポレーション)947点
- 2位:ロングコートダディ(吉本興業)946点
- 3位:ファイヤーサンダー(ワタナベエンターテインメント)945点
- 4位:や団(SMA NEET Project)474点
- 5位:シティホテル3号室(タイタン)471点
- 6位:ダンビラムーチョ(吉本興業)469点
- 7位:ニッポンの社長(吉本興業)468点
- 7位:cacao(吉本興業)468点
- 9位:コットン(吉本興業)461点
- 10位:隣人(吉本興業)458点
そして、今年のキングオブコントを終えてネット上では、
- ラブレターズ嬉しい!おめでとう! でもファイナルステージ残るためには仕方ないけど、みんな1本目の方が面白かったな
順位は納得ですが、審査員の点数に幅がなくてひとりが大きく差をつけるとそれがすごく影響するのは気になる - ラブレターズ2本目の狂気じみたコントはいいけど、1本目そんな笑い所ないよな。よく出来たお話だけど鉄拳みたいなネタ ニッポンの社長やヤ団の方が全然受けてた
- ラブレターズ、おもしろかったのは間違いないけど…今大会は審査員の点数付けがあまり良くなかったように感じる
- 決勝だけで見たら妥当かなあ ロングコートは陣内ネタやもんなあ
ファイヤーサンダーはそれまでのネタに野球設定が多かったのがちょっと不運やったかも、野球じゃなくてよかった ラブレターズのアホさが勝ったって感じ - ラブレターズ、悲願の優勝おめでとう 今回は、決勝進出した10組が全て面白かった。
こんなにも点数が拮抗したキングオブコントは初めてではないかな。残念だったのは決勝の3組とも2本目がイマイチだった事かね。
ラブレターズが突き抜けて面白い訳ではなく、好みが分かれる決勝だったと思う - どの組も間違いなく面白いんだけど、爆発的に面白かったネタが無かったし、2本目はどの組も1本目を超えていなかったのが残念
バイきんぐや空気階段の時の様な大会を期待していた自分には少しだけ期待外れだった
などの声が上がっており、賛否両論となっています。
17回目の挑戦で悲願の優勝を果たしたラブレターズは、役者志望だったボケ担当の溜口佑太朗さん(39)、放送作家志望だったツッコミ・ネタ作り担当の塚本直毅さん(39)が2009年に結成したコンビで、同期芸人は『ネルソンズ』、『インディアンス』、『ロングコートダディ』、『ウエストランド』、『EXIT』のりんたろー。さん等となっています。
<↓の画像左から、ツッコミ担当・塚本直毅さん、ボケ担当・溜口佑太朗さん>
キングオブコントの第1回出場時はアマチュアで1回戦敗退、4回目の挑戦となった2011年に初めて決勝進出を果たしました。
その後も、2014年、2016年に決勝進出を果たしましたが、ファーストステージで敗退し、2017~2021年は準々決勝敗退、2022年は準決勝敗退と低迷し、昨年に7年ぶりに決勝進出を果たして6位の結果となっていました。
コント師として実力は評価されながらも、キングオブコントではあまり良い結果を残せていなかったのですが、5度目の決勝進出で1点差を制して優勝を果たし、ネット上では納得の結果との声が上がる一方で、ロングコートダディやファイヤーサンダーの方が良かったとの声も多く、賛否両論となっています。
また、全体的にネタのレベルが低かった、盛り上がりに欠けたなどと厳しい声もありますが、それは今年に限ったことではないですし、ついに優勝を果たしたラブレターズ、そしてわずかの差で優勝を逃したロングコートダディ、ファイヤーサンダーの今後の活躍に期待したいところです。