昨年デビュー30周年を迎えた俳優・歌手の福山雅治さん(ふくやま・まさはる 51歳)が主演し、大ヒットした『ガリレオシリーズ』の新作が、来年公開予定との情報を2日発売の週刊誌『週刊女性』が報じており、新作には女優・柴咲コウさん等も出演するとしています。
記事では映画会社関係者が、「ついに、『ガリレオ』の新作映画の製作が決まったんです!新型コロナの状況を見ながらですが、来年秋のシルバーウィークの公開を目指しているそう。公開時期に合わせて単発のテレビドラマも放送されると聞きました」
と明かしています。
福山雅治さんが主演を務める『ガリレオシリーズ』は、人気作家・東野圭吾さん(ひがしの・けいご 62歳)のベストセラー推理小説が原作で、2007年10月期に月9枠(月曜21時)で第1シーズンが放送され、初回平均視聴率は24.7%、第2話以降もほぼ20%台の数字で推移し、全10話の期間平均視聴率は21.9%を記録しました。
その後も、2013年放送の第2シーズンも全11話の期間平均視聴率は19.9%を記録し、2008年公開の劇場版第1弾『容疑者Xの献身』は最終興行収入が49億円超えのヒットとなり、2013年公開の第2弾『真夏の方程式』は33億円超えで、2013年度の邦画実写作品の中でトップの興行成績でした。
福山雅治さんはこれまでに数多くの映画に出演してきましたが、『ガリレオシリーズ』の2作が主演作の中ではTOP2の興行成績で、福山さんの代表作となっています。
前出の映画会社関係者によれば、新作ドラマは今年春ごろ、映画は6月ごろにクランクイン予定となっているといい、「映画の原作になるのは『ガリレオシリーズ』最新作にあたる『沈黙のパレード』。柴咲コウさんや北村一輝さんなどのレギュラーメンバーも登場します。主題歌は福山さんと柴咲さんが『ガリレオ』のためにタッグを組んだ『KOH+(コープラス)』が再び新曲を披露してくれる予定です。」
と明かしています。
『ガリレオシリーズ』は高い人気があるにも関わらず、2013年公開の『真夏の方程式』を最後に続編が製作されなかった理由について、事情を知る芸能プロダクション関係者は、「福山さん側が、なかなかクビを縦に振らなかったそうです。(福山さん演じる)湯川教授は“変人”とも揶揄される癖の強い役柄で、そのイメージが定着することを本人が嫌がっていたそうなんです。『ひとつ屋根の下』に福山さんが出演した際の“あんちゃん”という独特な言い回しのセリフが有名となり、その印象が一般的に強く根付いてしまったことがあって…。演じた役のイメージが強く残ると、演じられる役柄の幅が狭くなってしまう恐れがあるんです。そういった懸念から福山さんも9年というスパンをあけて出演を決めたのでしょう」
と語っています。
『週刊女性』はこの他にも、2010年からCMイメージキャラクターを務めているビール『アサヒスーパードライ』のCMを降板し、後任には菅田将暉さんが起用されるとの情報があると伝えています。
記事では広告代理店関係者が、「『アサヒスーパードライ』のCMキャラクターが、『福山さんから菅田さんに代わるのでは?』と、広告業界内ではもっぱらのウワサなんです。2010年から起用され続けていた福山さんは、『スーパードライ』の“顔”なので、『思い切ったテコ入れだ』と言われています」
と語っています。
CMイメージキャラクターの交代理由について飲料メーカー関係者は、「(コロナの影響で)ビールの売上もガタ落ちで…。会社の売上の柱だった『スーパードライ』を持ち直すために菅田さんへ交代させ、ファン層の若返りを狙っているんじゃないか」
としています。
ただ、『週刊女性』の取材に対して『アサヒビール』は、「そういった事実はありません」とキッパリ否定したといいます。
一方で広告代理店関係者は、「菅田さんは2018年にサブブランドの『スーパードライ 瞬冷辛口』のCMに抜擢されました。その翌年末には『スーパードライ』で福山さんとは別バージョンのCMキャラクターとして中村倫也さんと出演。少しずつ“本体”のほうに近付いていったんです」
としています。
そして、昨年から福山雅治さんと菅田将暉さんが『アサヒスーパードライ』のCMで共演を果たしており、これについてキャスティング会社関係者は、「実はこれ、CMキャラクターの代替わりの際に最近よく使われるパターンなんですよ。時間をかけて交代することで、角を立てずに、視聴者にも降板だと思われない配慮にもなりますしね。交代の動きを察知した別の飲料メーカーのCMキャスティング会議では、福山さんの名前が候補として挙がっているようです」
と明かし、福山さんは今後また別のCMに起用される可能性があるようです。
『週刊女性』はこのように福山雅治さんに関する情報を伝えているのですが、『ガリレオシリーズ』の最新作が大ヒットとなれば、人気を取り戻すことができるかもしれないですね。
福山雅治さんは2015年に、かねてから交際していた女優・吹石一恵さん(ふきいし・かづえ 38歳)と結婚、2016年末には第1子が誕生しましたが、その後ドラマの視聴率が低迷、映画の興行成績も伸び悩み、かつての人気を失っていると指摘されています。
2016年4月期放送の『ラヴソング』(フジテレビ系)は、『ガリレオ 第2シーズン』以来3年ぶりの連ドラ主演として注目を集めましたが、初回を除いて平均視聴率は1ケタで、全10話の期間平均視聴率は8.5%と大コケしていました。
2019年4月期には『集団左遷!!』(TBS系)で主演し、期間平均視聴率は10.3%とギリギリ2ケタでした。
また、主演映画『SCOOP!』『マンハント』『マチネの終わりに』はいずれも興行収入が1ケタで、ネット上では「オワコン」(終わったコンテンツの略)とも揶揄されていました。
結婚後の人気凋落を指摘されていた福山雅治さんですが、昨年末にリリースしたデビュー30周年記念のオリジナルアルバム『AKIRA』は、初週に13.3万枚を売り上げてオリコンチャート1位を獲得し、歌手としては現在も高い人気があることを証明していました。
一方の俳優業ではしばらくヒット作が生まれず苦戦している様子ですが、『ガリレオシリーズ』の新作が公開されることによって、俳優としても勢いを取り戻すことができるのか注目ですね。