落語家・立川志の輔さん(67)が司会を務める人気生活情報番組『ガッテン！』（NHK 水曜19時30分）が、今年度末の来年3月をもって終了することを週刊誌『週刊文春』が報じています。
『ガッテン！』は、1995年3月末から放送の『ためしてガッテン』の後継番組として2016年4月からスタートし、番組の司会は引き続き立川志の輔さん、小野文惠アナウンサー(53)が務め、番組レギュラーだったタレント・山瀬まみさんはリニューアルのタイミングで降板し、新たに準レギュラーとして元『HKT48』の指原莉乃さん、元『AKB48』の大島麻衣さん、タレントの山根千佳さん等が出演しています。
＜↓の画像は、1997年から共演しているNHKの小野文惠アナ、立川志の輔さんの写真＞
2018年10月には前身番組を含めて放送回数が1,000回に達し、NHKを代表する人気長寿番組で現在も平均視聴率は10％を超えているのですが、『週刊文春』によれば、来年3月で終了することが決定したとのことです。
突然の打ち切り終了理由についてNHK幹部は、「前田晃伸会長が次々と打ち出している、NHK改革の一環だと見られています」
と明かしています。
＜↓の画像が、NHKの前田晃伸会長の写真＞
昨年1月に、NHKの第23代会長に就任した前田晃伸会長は、『みずほフィナンシャルグループ』の社長と会長を歴任した方で、NHKの会長に就任後は積極的に局の改革に取り組んできたそうで、その改革は人事だけでなく番組にも及び、「会長特命プロジェクト」というチームが立ち上げられたそうです。
そこで『ガッテン！』の他にも、2015年3月末からスタートした平日夕方の情報・報道番組『ニュース シブ5時』が来年3月での打ち切り終了が決定し、1993年から放送の報道番組『クローズアップ現代＋』は放送枠を変え、リニューアルを予定しているとのことです。
こうした改革の裏には、前田晃伸会長の思惑も見え隠れするとし、「再来年の1月には会長再任の時期を迎えるので、それまでに実績を作っておきたい。今回の番組改編も、それを睨んでのことと見られている」
とNHK局員が語っています。
『週刊文春』は真相を確かめるため6日に、前田晃伸会長に対して直撃取材を敢行し、『ガッテン！』と『ニュース シブ5時』の打ち切りについて聞くと、「そうなの？いつ？」「全体的に来年4月から大幅に変わるから。これから決まるんじゃないかな」
と答えたといいます。
また、前田晃伸会長も『ガッテン！』を以前から視聴していることを明かし、「面白いよね。長持ちしているのは理由がある。」と評価した上で、「でもそれだけでいいのかってね。マンネリ化しちゃう。常に新しいのは出さないと」
と語ったとしています。
食や健康を取り扱う番組は民放でも数多く制作され、出ては消えてを繰り返していますが、『ガッテン！』は多くのライバル番組がある中で、リニューアルをしながら25年以上にもわたって安定した視聴率を獲得し続け、現在も10％以上の数字をとっているので、このタイミングでの打ち切り終了には驚きですね。
ただ、過去に何度か番組の打ち切り終了説は浮上しており、好視聴率を記録しながら2016年に番組がリニューアルした際に、当時複数の長寿番組にレギュラー出演し、“長寿の秘訣”とも言われる山瀬まみさんを降板させたことから、近いうちに番組が終了するのではないかとも囁かれていました。
＜↓の画像は、『ためしてガッテン！』の司会2人と山瀬まみさんの写真＞
そんな話もありながら、番組リニューアル後も激戦区で好視聴率を獲得していたので、番組を終了させるのは正直もったいないとも思いますが、番組のマンネリ化はかなり前から指摘されていたことから、数字が大きく下がる前に番組を終了させ、新たな番組をスタートさせるという判断は間違っていないのかもしれません。
現時点では『ガッテン！』などの後番組は不明ですが、同系統の生活情報番組なのか、若い視聴者獲得を狙ったバラエティ番組等になるのか、新たにどういった番組を仕掛けてくるのかに注目ですね。