女優の“ガッキー”こと新垣結衣さん(あらがき・ゆい 30歳)が主演の新ドラマ『獣になれない私たち』(略称:けもなれ 日本テレビ系 水曜22時)の第1話が10日に放送され、初回平均視聴率が11.5%(関東地区)だったことが明らかになりました。
日テレ系の水曜ドラマ枠では昨年10月期に、綾瀬はるかさん主演の『奥様は、取り扱い注意』が放送され、初回平均視聴率11.4%、最終回は14.1%、全10話の期間平均視聴率は12.7%でした。
今年1月期には、広瀬すずさん主演の『anone』が放送され、初回平均視聴率は9.2%、最終回は5.6%、視聴率全10話の期間平均視聴率は6.1%。
4月期放送の吉高由里子さん主演『正義のセ』は、初回11.0%、最終回10.0%、全10話の期間平均9.8%。
7月期放送の石原さとみさん主演『高嶺の花』は、初回11.1%、最終回11.4%、全10話の期間平均9.5%という結果で、『獣になれない私たち』の初回11.5%は好スタートと言える数字です。
<10日からスタートした新ドラマ『獣になれない私たち』>
『獣になれない私たち』は野木亜紀子さんが脚本を手掛けているオリジナル作品で、野木さんはこれまでに新垣結衣さんが主演した『空飛ぶ広報室』(TBS系)、『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ系)、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の他に、『重版出来!』や『アンナチュラル』(共にTBS系)などの脚本を担当してヒットさせています。
作品の内容は、常に笑顔で仕事は完璧といった理想の女性を演じて誰からも好かれ、愛されているものの、毎日身を削って努力しているOL・深海晶(しんかい・あきら 30歳)が、世渡り上手で女性からモテるが、実は調子よく振る舞っているだけで毒舌な敏腕会計士・税理士の根元恒星(ねもと・こうせい)が出会い、赤の他人だからこそホンネでぶつかり合っていく中で、傷付きながらも自分らしく踏み出していく姿を描いた内容で、全ての頭でっかちな大人たちに送る“ラブかもしれない”ストーリーとしています。
キャストは新垣結衣さんの他に、根元恒星役を演じる松田龍平さん、晶と交際4年の彼氏・花井京谷役を田中圭さん、京谷の家に住み着いている元カノ・長門朱里役を黒木華さん、ブランドデザイナーの橘呉羽役を菊地凛子さん、京谷の母・千春役を田中美佐子さん、この他に犬飼貴丈さん、伊藤沙莉さん、近藤公園さん、山内圭哉さん、一ノ瀬ワタルさん、松尾貴史さんらが出演しています。
<↓の画像は、『獣になれない私たち』人物相関図の写真>
10日放送の第1話のあらすじは、晶と京谷、恒星と呉羽のカップルがそれぞれ住宅街にあるクラフトビールバー『5tap』を訪れており、そこで呉羽は突然「私、結婚した!」と告白し、それに驚いている恒星を気にすることなく結婚祝いのビールを開けさせ、それを他の客にも振る舞い始めます。
そこに偶然居合わせた晶と京谷は、呉羽の結婚を祝うことになったのですが、バーの店主は「恒星と呉羽は付き合ってたんじゃなかったの?」と呉羽に質問し、これに対して呉羽は「お互いに大して好きじゃなかったから」と笑って答え、一方の恒星はそれを否定も肯定もしません。
翌日、晶はいつものように出勤前から始まる社長からの仕事に関する連絡に悩まされながらも、誰よりも早く出社して始業前には社長の司令や同僚からの頼み事を片付けます。
晶は理想的な女になるため全方位に気を遣っており、それが原因で晶は会社で色々な仕事を押し付けられ、全ての負担が掛かっている状態にあり、この日もクタクタに疲れ果てた状態で、帰り道の途中にあるバー『5tap』に立ち寄ります。
そこには1人でビールを飲む恒星の姿があり、お互いに店の常連ではあるものの、これまで晶は話しかけたことはなかったのですが、思い切って声を掛けてみたところ…というストーリー展開でした。
そして、第1話を終えてネット上では、
- 正直面白くなかったな ガッキーは好きだけど…
- ラブストーリーなのか、サクセスものなのか、ドロドロものなのか、わからないドラマでした。
- 期待ほどではなかったかな。本当に見たいと思うドラマは予告からして面白いのだが、残念ながら感じなかった。
- ちょっと期待外れ感が…。ガッキーと野木脚本に期待し過ぎたのもあるし、観てて疲れた。
- 土下座強要のあと強要した相手からのデートお誘いのシーンは胸が痛んだ…パワハラする側にとっては笑って済ませられる程度の認識なんだというリアル、個人の能力には関係ないパワーバランスの理不尽さ、ちょっと観てて苦しい。ただ最後にガッキーが開き直って変身したから、2回目次第かな。
- 正直ガッキーがただただ可哀想なドラマだった。みんな会社で色々あって疲れて帰ってきて現実社会と似たようなドラマを見たがるかな…来週から雰囲気変わってくれればいいけど。
- 新垣さん演じる、晶に感情移入しすぎて、観ていると苦しくなった。ここまで酷くはないが、似たような経験を思い出してしまい、泣きそうになりました。『私の担当ではないですよね…』と消え入りそうな声をかき消す上司の怒鳴り声、責任感がない後輩、『やる気あるんか』というLINE、取引先からのセクハラ、、、観ていて最悪の気分でした(笑)。最後、業務改善を申し立てた晶によくやった!と褒めてあげたい。
- ちょっとテンポ悪いし松田龍平との接近もあっさり過ぎて微妙だった。初回で重過ぎて離脱した人結構多かったのかなぁ?自分はガッキー見たくて最後まで見たけどラストに次回への期待が見えた。でもちょっと野木さんぽくなかったな…遊び心がないというか。
などのコメントが寄せられています。
新垣結衣さんと野木亜紀子さんは2年前に大ヒットドラマ『逃げ恥』でタッグを組み、再び良い作品になるのではないかと期待する視聴者が多く、今期放送のドラマの中でも特に注目を集めていた作品ではあったのですが、初回放送後の反応を見てみると、期待していた内容とは違ったことで微妙だったという声も少なくないですね。
『逃げ恥』は秀逸なラブコメ作品として高い評価を受け、続編制作を期待する声も未だに上がり続けているほどで、『逃げ恥』のイメージなどから『獣になれない私たち』もラブコメだと思って視聴者した方が多い様子です。
しかし、初回は新垣結衣さん演じる晶が会社で苦悩を重ねている姿が描かれるなどし、ラブストーリーの要素はあまり感じられなかったことから、初回の内容に対しては賛否両論となっているのですが、これからラブコメ要素が盛り込まれたストーリーとなっていく可能性は十分あり、引き続き視聴者の反応と数字を見守っていきたいところですね。