TBSが今年春の番組改編で、月曜のゴールデン・プライム帯(19~23時)の番組総入れ替えを実施し、今年で放送開始27周年を迎える長寿音楽番組『カウントダウンTV(COUNT DOWN TV)』を、深夜からプライム帯に昇格するとの情報をニュースサイト『日刊大衆』が報じています。
週刊誌『週刊文春』や『日刊大衆』などの報道によると、TBSは春の改編で、『名医のTHE太鼓判!』(月曜19時)、『有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議』(同20時)、『メイドインジャパン!』(同21時)、『1番だけが知っている』(同22時)を終了させるそうです。
各番組の終了理由としては視聴率低迷が挙げられており、「とにかく数字が悪いから」ということで今年春に全て終了させることを決定したそうなのですが、「一気に番組を終了させるため4月以降にいい後番組がないといいます。そこでなんと、局を代表する音楽番組『カウントダウンTV』を、月曜22時に持ってくるという話ですよ」
と放送作家が明かしています。
『カウントダウンTV』は1993年4月からスタートしたランキング形式の音楽番組で、1993年4月~9月までは水曜深夜に放送していましたが、同10月から現在まで土曜深夜に放送し、1996年~2004年には情報バラエティ番組『王様のブランチ』の第2部にワンコーナーとしても放送されていました。
また、『カウントダウンTV』は毎年夏や年末年始に特番を放送し、中居正広さんやEXILEらがMCを務めており、TBSを代表する音楽番組として視聴者から高い支持を得ています。
そんな『カウントダウンTV』が深夜からプライム帯に昇格することについて、前出の放送作家は、「視聴者だけでなく音楽関係者からも愛されてきた番組」「歴史ある番組が、視聴率戦争に巻き込まれる懸念も出てきましたよね。月曜22時台に持ってきて視聴率が悪かった場合に、『数字が悪いから打ち切ろうか』と、なる可能性もある。同時間帯にはテレビ朝日の看板ニュース番組『報道ステーション』や日本テレビの『しゃべくり007』もありますからね……。」
と番組の打ち切り終了を懸念しています。
また、「ついに『カウントダウンTV』に手を出してしまうということで、『本当に新しいコンテンツがないんだな』『TBSには新番組を考える余裕がないんだな』と感じるテレビマンも少なくないですね」
と業界内の反応を明かしています。
一昔前とは違い、現在はYouTubeなどで簡単に好きなミュージシャンのパフォーマンス映像を視聴でき、ランキングなども容易に見ることが出来るため、テレビの音楽番組の需要はかなり下がっています。
テレビ朝日系で1986年からスタートした『ミュージックステーション』も、金曜20時台に長年に渡って放送されてきましたが、近年は視聴率が低迷していたことで金曜21時台に枠移動となり、その後も視聴率は芳しくない状態が続いています。
それにも関わらず、今さら『カウントダウンTV』をプライム帯に昇格させるというのは理解し難いものがあり、番組内容をより強化したとしても好視聴率を狙えるとは思えず、このまま深夜枠で放送するのが丁度いい番組なのではないかと思いますが、果たして本当に『カウントダウンTV』を昇格させるのでしょうかね…。