芸能界からも新型コロナウイルスの感染者発表が相次ぐ中で、NHKはNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『エール』やNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の収録一時休止を決定、さらにTBSも複数のドラマや特番の放送延期を発表するなど、テレビ各局で様々な動きが起きています。
NHKは1日に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から『エール』と『麒麟がくる』の収録を見合わせることを発表し、現時点では12日まで収録を見合わせる予定とのことですが、今後の状況を見ながら収録を再開させるかどうか判断するとしています。
なお、現時点では『エール』と『麒麟がくる』の出演者、スタッフなど関係者に新型コロナウイルス感染者や疑いのある人は出ておらず、現時点では収録の一時休止によって放送に影響は無い見込みといいます。
NHKは今回の措置について、出演者やスタッフの安全配慮や感染拡大の予防を目的とした自主的な判断とし、「感染予防対策を徹底してきましたが、両作品は出演者とスタッフの数が多く、演出上、安全対策にも一定の限界がある」
ことから収録の一時休止を決めたそうで、今後の放送に関しては番組表や番組ホームページ上などで告知を行うとのことです。
その他のドラマなどについては、収録場所や内容、個別の状況などに応じて総合的に判断していくそうで、朝ドラと大河以外の作品に関しても収録がストップとなる可能性はあるようです。
TBSも1日、4日20時から放送予定だった人気特番『オールスター感謝祭2020春』のほか、10日スタート予定だった綾野剛さん&星野源さんW主演ドラマ『MIU404』(金曜22時)、14日スタート予定だった多部未華子さん主演『私の家政夫ナギサさん』(火曜22時)、19日スタート予定だった堺雅人さん主演ドラマ『半沢直樹』(日曜21時)の放送日延期を発表しています。
『オールスター感謝祭2020春』は当初、4日18時半からの約5時間生放送としていましたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、番組の規模や放送時間を縮小し放送すると発表していました。
しかし、放送延期を決定した理由についてTBSは、「新型コロナウイルスの感染拡大防止に最大限の配慮を行ったうえで放送予定でしたが、東京都から感染爆発の“重大な局面”が続いているとの認識が示されていることなど、諸事情を勘案して放送延期を決定しました」
と説明しています。
なお、2018年春から『オールスター感謝祭』の後に放送されている有吉弘行さん司会の深夜特番『オールスター後夜祭』については、3月25日時点で放送中止が発表されています。
また、『半沢直樹』などのドラマ放送延期については、「新型コロナウイルスの感染拡大で、撮影スケジュールに影響が出ているため、残念ながら、スタート日を遅らせることに致しました。視聴者の皆様には、大変申し訳なく思っております。何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます」
と釈明しています。
このようにテレビ各局でも、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた動きが活発的になってきているのですが、これらの発表を受けてネット上では、
- NHKは山ほど持ってる番組であまり再放送してないのを解放して。
- テレビも何気なく観てるけど、制作側も配慮やら感染対策に大変なんだよね。過去のドラマの再放送か映画でもいいんじゃないかな
- 逆にこの機会だから、前回の「半沢直樹」を全話再放送してほしい。他のテレビ局でも、過去のドラマや映画を再放送してほしい。
この状況下で、危険を冒して無理して新作を撮影する必要はない。 - 予定していたものが、どんどん変更や延期となり今後、学校の授業とか経済とかどうなっていくのか不安でしかない。
- NHKはコンテンツの宝庫。昔のドラマの再放送のほうが評判良かったりしそう。
- 撮影、ロケ、危険すぎるし高齢のタレントさんは死んでしまうかもしれない。もう、全ての番組の撮影をストップした方がいいぐらいだと思う。
沢山過去のフィルムはあるだろう。あの人は今、みたいなタレントだって再ブレイクとかあったりして面白いと思う。 - 穴埋めに音楽番組も良いが、前回の半沢や仁などの名作ドラマを再放送してみるのも手ではないかと。
新たに金をかけてやらないでも色々な素晴らしいフィルム持つてるでしょ? - この自粛の中でもテレビだけが楽しみでした。とくにTBSの感謝祭や某同局ドラマに推しが出るので楽しみにしていました。
でも最近はさすがに、感謝祭とか大丈夫なのか?!ドラマの撮影出来るのか?!と心配になってて。この判断は妥当だと思います。
私たちに楽しみをくださっている芸能人のみなさんにも健康が優先です。
などのコメントが寄せられています。
各情報ワイドショー番組などでも、ここ最近は各出演者の距離を大きく取るなどして、スタジオ内でクラスター(集団感染)を発生させないような対応を一応行っているのですが、密閉された空間に長時間滞在してる時点で感染リスクはあり、番組放送を続けるにしても出演者やスタッフは最小限にし、コメンテーター無しで司会者だけにした方がいいのではとも思います。
そうした対応が取れないドラマの収録が休止となるのは仕方が無く、すでにスーパー戦隊シリーズ『魔進戦隊キラメイジャー』(テレビ朝日系)で主演の俳優・小宮璃央さん(17)、脚本家・俳優の“クドカン”こと宮藤官九郎さん(49)も感染が公表されるなど芸能界でも感染者が相次いでいるので、先手を打って収録を中止することは賢明な判断だと思います。
そして、『エール』や『麒麟がくる』の放送に現時点では影響は無いそうですが、もし今後も収録を再開できない状況が続いた場合には、過去の作品を再放送するといった対応をすれば問題ないかと思いますので、強引に収録を再開してコロナ感染者が出るといった事態を招かないようにしてもらいたいですね。