女優・菅野美穂さん(43)と浜辺美波さん(20)が初共演し、親子役を演じているドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系 水曜22時)が13日からスタートし、第1話の世帯平均視聴率が10.3%、個人平均視聴率は5.8%(共に関東地区)と、水曜ドラマ枠の作品としてはまずまずの好スタートを切りました。
ただ、ネット上では視聴者から「見るに堪えない」などと批判の声が上がっているとニュースサイト『サイゾーウーマン』は伝えており、脚本が問題視されているとしています。
『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』は、過去に『素顔のままで』『あすなろ白書』『愛していると言ってくれ』『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』『空から降る一億の星』『オレンジデイズ』など、数多くのヒットドラマを生み出した脚本家・北川悦吏子さん(きたがわ・えりこ 59歳)が脚本を担当するオリジナルドラマで、北川さんが脚本を手掛けるのは2018年放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『半分、青い。』以来となっています。
ドラマの内容は、“恋愛小説の女王”と呼ばれた売れっ子のアラフォー恋愛作家・水無瀬碧と、漫画・アニメ好きで筋金入りのオタクの娘・空が、「私たち、恋をしよう!」と一大決心して恋に奮闘する姿をコミカルに描いた作品となっています。
主人公・水無瀬碧役は菅野美穂さん、空役は浜辺美波さんが演じ、碧の彼氏候補となる幼馴染・小田欣次(ゴンちゃん)役を沢村一樹さん、空の彼氏候補となる同級生・入野光役を岡田健史さんが演じ、碧の担当編集者・橘漱石役をロックバンド『[ALEXANDROS]』のボーカル&ギター・川上洋平さん、漱石の恋人・伊藤沙織役を福原遥さん、出版社の編集長役をくりぃむしちゅー・有田哲平さん、その他に大地伸永さん、長見玲亜さん、中川大輔さん、東啓介さん、吉谷彩子さん、中村雅俊さん等が出演しています。
第1話のあらすじは、シングルマザーの碧がオタクの空に浮いた話が全く無いことに悩んでいたところ、出版社の編集長からは渾身の初ミステリー作品の連載打ち切りを言い渡され、新たについたイケメン編集者の橘からは恋愛小説を発注されるのですが、碧は恋愛から遠ざかっていたことで自信を無くしていました。
一方その頃、娘の空は母親の幼馴染であるゴンに危なっかしい母親の心配を漏らしていました。
そんな中で親子に運命的な出会いが訪れ…というストーリー展開になっており、第1話の世帯平均視聴率は10.3%、個人平均視聴率は5.8%をマーク。
昨年同枠で放送の吉高由里子さん主演『知らなくていいコト』は初回9.4%、篠原涼子さん主演『ハケンの品格2』は初回14.2%、浜辺美波さん&横浜流星さんW主演『私たちはどうかしている』は初回9.6%、波瑠さん主演『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』は初回8.7%で、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』は好スタートを切ったと言えます。
ただ、第1話放送後の視聴者の感想を見てみると、
- キャストは良いけれど、脚本が、、、
- 次みようと思わない程の内容
- 見ててツラくなってきたから、第1話で離脱
- 浜辺美波 菅野美穂はかわいい ただそれだけのドラマだった
- セリフ回しが気持ち悪い。「〜だ!!」という言い方、ただそれだけでもう見なくなるかも。
- 大コケドラマの予感。中途半端なイケメン、笑えんギャグ、ドラマみて感じたけど一生懸命演技してる感が半端なかった
- 北川の脚本が時代遅れなせいで、菅野の役を好きになれない
- 菅野も浜辺も好きだから楽しみにしてたのに、内容がひどくてガッカリ
- 時代遅れな北川さんが無理して今風に書きましたって感じ。南雲さんの演出は当たり外れがハッキリしてるし、初回だけの印象だけどハズレ臭いかな…
- 菅野さんと美波ちゃん 役になりきってて好感持てるけど、良さが全く出てないよ。脚本がぁ、、、駄作過ぎて可哀そうになった。
- 番宣頑張ってたから見たけど酷かった。菅野さんも浜辺さんも好きなのに、なんだあの脚本。バタバタしすぎ。
オタクの扱いおかしくないか?「半分青い」みたいに文句言うために見ることになりそう。 - 美穂さん早口だし、浜辺ちゃんボソボソで、沢村さん中村さんもいるのに壊滅的、出演者が気の毒になった。地上波向きではないな どこ層に合わせた作品なんだろう。来週は下がりそう。
などと、辛辣な意見ばかりとなっています。
その原因について『サイゾーウーマン』の記事では芸能ライターが、「例えば、碧が仕事のインタビューを受ける中、娘に恋愛っ気がないことをペラペラとしゃべった挙げ句、『恋焦がれる気持ちを知らないなんて、この世に生まれてきて不幸』と言い放ったシーンや、空が恋をすると宣言した際に、『私はあんたがこのままずーっと彼氏もできないで、血みどろの漫画とか、男同士がイチャイチャする漫画読んで終わってくと思ってた』と述べたシーンなどに、『価値観が古い』『親にこう思われてるとか悲しい』といった指摘が多くみられました」
と語っています。
また、「碧が長い付き合いのある編集長・小西と会話していた時、空が(カメラ目線で)『これ地上波だ、Huluと違う』と口走ったり、小西が『カメラさん、あんまり寄らないで。引いてください』と口にするといった“メタ発言”もあったが、ネット上では『ギャグっぽくしたいんだろうけど、スベってる』『そもそも全体的にノリが古いし、サムい』といった書き込みも」
としています。
菅野美穂さんが連ドラで主演するのは、松嶋菜々子さんと共演した2016年10月期放送の『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)以来で、人気上昇中の浜辺美波さんとの初共演ということもあって大きな注目を集めていたのですが、脚本を担当するのが『半分、青い。』で物議を醸した北川悦吏子さんということで、放送開始前から不安の声も多く上がっていました。
その不安が見事に的中してしまったようで、北川悦吏子さんはドラマ発表時のコメントで、「超ド級のコメディ」「既存のドラマの概念から抜け出すつもりです。アバンギャルドなこのドラマ。さてのるかそるか、の大冒険です!みなさん、ついて来て(祈!)」と呼び掛けていましたが、初回放送後の視聴者の反応を見た限りでは、視聴者がついてこずに数字が右肩下がりとなりそうですね。
指摘されている通り、恐らくウケを狙って入れたであろうセリフや演出など、全体的なノリに古臭さを感じ、メインの菅野美穂さん、浜辺美波さんが気の毒に感じるというのも分かりますし、キャストのファンでは無かったら第1話で脱落してしまうような内容でした。
今後親子が恋愛に奮闘する姿が描かれるので、これからの盛り上がりに期待したいところですが、果たしてどうなるでしょうかね…。