2017年4月から放送の深夜バラエティ番組『ウチのガヤがすみません！』（日本テレビ系 火曜23時59分）が、9月をもって終了することを週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が報じています。
『ウチのガヤがすみません！』は、タレント・ヒロミさんとフットボールアワー・後藤輝基さんがMCを務め、複数の“ガヤ芸人”たちが毎週様々なゲストをおもてなしするという内容となっています。
番組には以前まで50人前後のガヤ芸人たちが出演していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で昨年春以降はガヤ芸人が大幅に減少しています。
＜↓の画像は、番組出演のガヤ芸人らの写真＞
そして、今年9月をもって番組が終了することが決定したそうなのですが、終了理由について日本テレビ関係者は、「日テレ上層部は、番組の使命は終わったと判断したようなのです。確かに『ガヤ』をきっかけにブレイクした芸人は多いし、彼らがMCを務めるレギュラー番組もどんどんできた。むしろ、最近はお笑い芸人ばかりで食傷気味に感じているようなんです。たしかに第7世代ブームも落ち着きましたし、お笑いブームも一段落したと…」
と明かしています。
お笑い第7世代に続いて日本テレビなどが目を付けているのは、若者たちから支持を受けている“インフルエンサー”だそうで、近年YouTuberがテレビ番組に出演する機会が激増しているものの、視聴率が取れないことが分かってきたため、最近はテレビ番組に起用する機会が減っているといいます。
そこで日本テレビは、SNSの総フォロワー数が1,000万人超えの10代のインフルエンサーを集めた番組『超無敵クラス』を放送するなど、新たな試みを行っているとのことです。
『デイリー新潮』はこのように、『ウチのガヤがすみません！』の打ち切り終了と理由、日本テレビの方針転換について報じているのですが、これに対してネット上では、
- 番宣ゲストの俳優や女優さんら頼みだったような番組。「自分たちが家で観ていて面白いですか？」と日テレの関係者に聞いてみたい。
- 当初は面白かったけど、最近はマンネリ化してきた印象。
ひな壇のメンツも固定化されてきて、「絶対爪痕残してやる」っていう若手の緊張感も希薄になり、正直最近はつまらないと思ってた - YouTuberやインフルエンサーと言われる人はテレビに出ないで欲しい。
やはりタレントとして活躍してる人とは違うと思う。見ていてしんどくなる時がある - テレビの中にお笑い芸人が多過ぎる。日テレの番組は好きなものも多くてよく見てたけど、どれもこれも同じようなテイストになっていき見なくなった。
人気YouTuberと番宣の俳優女優にも辟易している。こんな番組が溢れていけば、日テレに限らず世の中のテレビ離れは必然。 - 単純に経費削減じゃないかなあ。大手事務所に所属している大勢の出演者を集めるのは、それ相応の出演料がかかるわけでしょ。
一方、ユーチューバーやSNSのインフルエンサーは出演料が破格。だからそこをテレビ局がいいように使っているようにも見える。
ユーチューバーやインフルエンサーって、知ってる人は知ってるけど、知らない人は全く知らないから、なんだかユーチューバーの次の人気者探しとかやられても興ざめしちゃう。
などの声が上がっています。
『ウチのガヤがすみません！』は2017年にレギュラー放送が開始して以降、人気俳優ら複数の豪華ゲストを迎えてゴールデン帯（19～22時）に進出するなどしていましたが、新型コロナウイルスの影響でガヤ芸人が減り、それと共に番組の魅力も失われていった様子ですし、番組内容のマンネリ化なども指摘されていたので、潮時を迎えていたのかもしれないですね。
気になる後番組について『デイリー新潮』の記事では触れていませんが、6月にニュースサイト『日刊大衆』が報じた記事では、10月から同枠でジャニーズの5人組グループ『King & Prince』の初冠番組『King & Princeる。（キンプる）』がスタートするとしています。
『デイリー新潮』は、いま日本テレビが目を付けているのは10代から支持されているインフルエンサーたちとしていますが、キンプリも若い女性ファンを多く抱え、日本テレビのコアターゲット（男女13～49歳）とファン層がかぶっていることもあり、レギュラー化が決定したのかもしれません。
ただ、実際にコア視聴率が取れるかどうかは始まってみなければ分からず、『ウチのガヤがすみません！』よりも数字が悪化する可能性もありますが、よりターゲットを絞った番組でどれほどの反響を呼び、数字を取るのか注目したいですね。