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ウィル・スミスがクリス・ロックをビンタ騒動、アメリカで批判殺到の理由…謝罪&アカデミー会員辞任、出演映画も危機的状況に

ウィル・スミスの主演映画2本が製作中断…クリス・ロックに平手打ち問題が仕事に影響、一方的な社会的制裁に賛否両論

『第94回アカデミー賞』の授賞式で人気ハリウッド俳優のウィル・スミスさんが、脱毛症を患っている妻のヘアスタイルを揶揄したコメディアン・俳優のクリス・ロックさんに激怒し、顔を平手打ちした問題で、Netflixの新作映画『ファスト・アンド・ルーズ』や、『バッドボーイズ』シリーズ最新作の製作に影響を及ぼし、製作が一旦中断したことが現地の老舗メディア『The Hollywood Reporter』の報道で判明しました。

『ファスト・アンド・ルーズ』は、ウィル・スミスさんが1人2役を演じるアクションスリラー作品で、昨年にNetflixが映像化権を獲得し、監督には『デッドプール2』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』等を手掛けた映画監督・俳優のデヴィッド・リーチさんが就任しました。

しかし、アカデミー賞前にデヴィッド・リーチ監督が別の作品に専念することを理由に降板、Netflixは後任探しをしていましたが、ウィルさんの平手打ち騒動を受けて製作の中断を決定したといいます。

現時点では、主演の交代など今後どうなるかは不明とのことです。

さらに、『ソニー・ピクチャーズ』製作の人気シリーズ『バッドボーイズ』シリーズの第4弾も、製作が保留になったそうで、ウィル・スミスさんはアカデミー賞の授賞式前に続編の脚本を受け取ったと報じられていました。

ウィル・スミスさんはこの他に、新作スリラー『エマンシペーション』や『アイ・アム・レジェンド』の続編に出演予定となっていますが、平手打ち騒動が複数の仕事にも影響が及んでいることにネット上では、

などの声が上がっています。

ウィル・スミスさんはアカデミー賞授賞式の翌日にインスタグラムで、クリス・ロックさんに手を出したことに対する反省、謝罪の言葉を綴っていたほか、現地時間の1日には代理人を通じて、アカデミー賞の運営団体『映画芸術科学アカデミー』の会員を辞任したと発表し、今後理事会が適切と考える処分を受け入れるつもりとしています。

【日本語字幕付き】ウィル・スミスさんがクリス・ロックさんを平手打ちした場面の動画

映画芸術科学アカデミーは4月18日に予定の理事会に先立って、アカデミーの行動規範に反する行為をしたウィル・スミスさんの懲戒手続きを進めているとしています。

それに加えてウィル・スミスさんは主演作の製作中断など、様々な社会的制裁を受けている一方で、クリス・ロックさんは現時点で自身の言動を謝罪することなく活動を続けています。

これに対して日本では、言葉の暴力も決して許されるべきではない深刻な問題として、クリス・ロックさんも謝罪するべきなどの声が多く上がっていますが、アメリカの調査会社が行ったアンケート調査によれば、ウィル・スミスさんが悪いと答えた人は48%、クリス・ロックさんが悪いとの答えは52%と、意見は分かれているといいます。

その理由について、週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』は、「日本人の感覚ではわかりにくいが、銃社会のアメリカでは、揉め合いがエスカレートして事件に発展しないよう、暴力が厳しく取り締まられている。いかなる暴力も犯罪と見なされている」としています。

さらに芸能ジャーナリストは、「アメリカのコメディ業界には『ロースト』という文化が根付いています。ローストは、著名で信頼のおける人物の短所をあえてネタにするもの。アカデミー賞のような伝統的な場面だからこそ、ロックがジェイダをネタにしたのではないかと言われています」と語り、クリス・ロックさんはコメディアンとしての仕事を全うしたまでで、それに対して暴力を振るうというのは完全アウトのようです。

そうしたことからウィル・スミスさんは即謝罪、さらにアカデミー会員も辞任し、主演映画も今後が不透明な状態となり、こうした文化や考え方の違いには驚きましたし、色々と疑問を抱きますが、定められたルールに反する行為をしたのは事実なので、今回の件で相応の処分を受けた後に、また俳優として大活躍する姿を是非とも見せてほしいものです。

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