日本テレビ系で土曜20時台放送の『世界一受けたい授業』と、21時台に放送の『1億3000万人のSHOWチャンネル』が来年3月をもって終了することが決定し、番組終了の理由として視聴率低迷などが挙げられていますが、さらに日曜20・21時台に放送の『世界の果てまでイッテQ！』と『行列のできる相談所』も終了が近づいていると週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。
デイリー新潮によると、日本テレビは昨年度（2022年4月4日～2023年4月2日）の世帯視聴率で、最大のライバルであるテレビ朝日に3冠を奪われ、個人視聴率に関してもテレビ朝日が全日帯（6～24時）とプライム帯（19～23時）で1位、日本テレビは全日帯とゴールデン帯（19～22時）で1位という結果になっていました。
また、今年の年間個人視聴率はプライム帯においてテレビ朝日が独走状態で、全日帯は日本テレビと同率1位という状況で、年間個人視聴率は日本テレビが12年連続で3冠を獲得しているものの、今年は1冠に終わる可能性が高まっているといいます。
こうした状況に対して日本テレビ関係者は、「日テレはすでに来年の年間視聴率を見据えており、“三冠再奪取”が社是となっています。そのためには、個人視聴率で5％（世帯では8～9％）が取れない番組は打ち切りということでしょう」「『世界一受けたい授業』のプロデューサーは高橋利之氏、『SHOWチャンネル』の企画・演出は古立善之氏と、日テレのエースです。この2人の番組にも手をつけたとなると、日曜夜の番組も先は長くないと言われ始めています」
と語り、『世界の果てまでイッテQ！』と『行列のできる相談所』もマンネリ化による視聴率低迷で、終了が近づいているとしています。
『世界の果てまでイッテQ！』はかつて平均世帯視聴率が20％を超える大人気番組で、レギュラー放送されている全バラエティ番組中トップの数字を獲得していましたが、2018年から同時間帯にテレビ朝日系でスタートした『ポツンと一軒家』に抜かれるようになり、現在も日曜20時台の世帯視聴率は『ポツンと一軒家』が1位となっています。
個人視聴率と各テレビ局がいま最重要視しているコア視聴率（13～49歳男女の個人視聴率）は、『世界の果てまでイッテQ！』がトップの状態が続いていましたが、現在では個人視聴率も『ポツンと一軒家』に抜かれる日もあり、世帯視聴率は10％を切るようになっています。
コア視聴率は『世界の果てまでイッテQ！』が5～7％台で推移し、現在もトップの状態が続いていますが、同時間帯で昨年5月からレギュラー放送がスタートした『千鳥の鬼レンチャン』（TBS系）がいま数字を伸ばしていて、11月26日放送回ではコア視聴率が5.3％で同時間帯1位（同日はイッテQの放送無し）となっており、同番組はコア視聴率が4～5％台で推移していて、世帯視聴率と同様に今後逆転される可能性は十分あります。
一方の『行列のできる相談所』は、『世界の果てまでイッテQ！』以上に厳しい状況にあるとし、「ウラ番組のTBSの日曜劇場が『VIVANT』の時は仕方がないと思っていましたが、今期の『下剋上球児』になっても一桁は変わりません」「番組が賞味期限切れに近づいているということでしょう」
と、前出の日本テレビ関係者が指摘しています。
島田紳助さん司会で2002年4月から放送がスタートした『行列のできる相談所』は、2021年に番組名を『行列のできる法律相談所』から現在の番組名に変更、内容もリニューアルするなどのテコ入れが行われました。
しかし、同時間帯にはTBSでドラマ、フジテレビで『まつもtoなかい』、テレビ朝日で『サンデーステーション』が放送されていて、20時台と同様に激しい視聴率争いが繰り広げられており、7月期に『VIVANT』が放送中には『行列のできる相談所』の各視聴率が惨敗しており、倍以上の差をつけられることもありました。
『行列のできる相談所』のコア視聴率は4％台で推移し、『まつもtoなかい』との差も1％ほどとなっており、世帯・個人視聴率が近年大幅に低下していることに加えて、重要なコア視聴率も1位を取れないこともある状況にありますし、マンネリ化でこれ以上の数字上昇には期待出来ないだけに、持ってもあと1～2年ぐらいなのではと思いますが、果たして今後どうなるでしょうかね。