日本テレビを代表する人気バラエティ番組で、かつては世帯平均視聴率が15%超えを連発し、20%超えも珍しく無かった『世界の果てまでイッテQ!』(日曜19時58分)に異変があり、複数の要因が重なって視聴率がついに1ケタまで落ち込んでいることを、週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。
『デイリー新潮』によれば、直近の9月5日放送回の世帯平均視聴率が9.7%、個人視聴率は6.7%で、各テレビ局が今指標としているコア層(13~49歳)の視聴率は、全民放番組の中でトップの状態は変わらないものの、個人視聴率が6%台まで落ち込んでいることに日本テレビはショックを受けているそうです。
日本テレビ関係者は、同局で放送の各番組の個人視聴率について、「8月30日~9月5日の週で言えば、同じ9月5日の『ザ!鉄腕!DASH!!』は世帯13.1%、個人8.0%、『笑点』だって世帯12.6%、個人6.8%でしたからね。8月31日の『オモウマい店』は世帯12.9%、個人7.9%、8月30日の『有吉ゼミ』は世帯12.3%。個人7.6%、9月1日のドラマ『ハコヅメ』にも世帯11.8%、個人6.8%で負けています」
としています。
イッテQの視聴率が1ケタに落ちた9月5日の同時間帯には、NHKで東京パラリンピックの閉会式が生中継されており、世帯平均視聴率は20.6%、個人平均視聴率は12.7%と高視聴率を記録していましたが、「(普段放送している大河ドラマよりも)確かに閉会式のほうが高いが、それで1ケタになるほど影響は受けないでしょう。同じ時間帯の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日)は世帯14.0%、個人8.0%だったのですから、言い訳になりません」
と、日本テレビ関係者は語っています。
また、イッテQは8月8日放送回でも世帯平均視聴率が6.6%まで落ち込み、この日は世帯平均視聴率が46%を超えた東京五輪の閉会式がNHKで中継された影響ですが、「最近の『イッテQ』は、前番組の『鉄腕DASH』にも負けるようになりました。これは明らかに数字が落ちていると考えていいでしょう」
と、イッテQの視聴者離れが進んでいると分析しています。
8月29日は19時台放送の鉄腕DASHが世帯平均視聴率が12.9%、続くイッテQは12.2%とダウンしており、こうした数字の低迷に出演者もショックを受けているといい、番組レギュラーの宮川大輔さんは「いつになったら海外ロケできますか?」と聞いて回っているそうです。
日本テレビ関係者はイッテQの視聴率が低迷している要因について、1つ目に演出が視聴者に飽きられたことを挙げ、「総合演出の古立善之さんを使いすぎた。『月曜から夜ふかし』、『1億3000万人のSHOWチャンネル』も担当していますが、どちらも数字を落とし気味です。この3つの番組は、やはりどれも似ているんです。ちょっと視聴者や出演者を小馬鹿にしたような目線、ヤラセではないギリギリのプロレス的演出と展開。それらは若い視聴者に刺さっていたと思いますが、やはり時間が経てば飽きられるものです」
としています。
この他にも、元『NEWS』の手越祐也さんが降板したことや、番組の“エース”であるイモトアヤコさんの結婚も挙げ、「2019年11月24日の放送で、彼女は番組ディレクターと結婚を発表しました。この時の世帯視聴率は22.3%、個人15.5%、占拠率は34.6%を記録しました。以来、この記録を上回ったことはありません。珍獣ハンターで世界を股にかけ、大暴れしていた彼女に、『もうそこまで頑張らなくても、少し休ませてあげて……』と視聴者は思ってしまうのではないでしょうか」
と推測し、複数の要因が重なってイッテQの視聴率がいま低迷しているとしています。
そして、イッテQの視聴率低迷し、大きなピンチを迎えていることに対してネット上では、
- 最近はイッテQを全然見てない。時々すごく下品すぎる時もあって、嫌気がさしていたのも事実。
- 何か毎週同じ様なものを順繰りやってる感じ。だから見なくなった。
- いっそのこと20代のディレクターを起用してみるのもありかも。若い子向けの番組だから、若いディレクターの方がかゆいところに手が届くはず。
- ベッキーと手越がいた頃の方が面白かった。宮川と手越の絡みがないのでつまらなくなった。
- 女芸人はガンバレルーヤが面白いが、温泉同好会や一芸合宿はつまらない。以前うわさのあった森三中の卒業は早く実行した方が良いよ
- 手越いなくなったのは残念だった。森三中はもう黒沢だけでいい。村上も大島も出産後から相当ひどくなった。
イモトも同じ轍踏まなければいいが、復帰するまで番組があるかどうか。 - 女芸人が汚いことをやればいいみたいなコーナーやめてほしい。いとうあさこさんはいいけど、森三中が偉そうでいや…。
- うちの子供もコロナ前までは録画して観てたけど、最近はすっかり観てないな。子供って正直だから、マンネリなんだろうな
- 昔は好きだったけど最近はかなりマンネリ化して面白くはないよね。同じ企画でよくここまでやってきたよ。
そろそろリニューアルしないとね。視聴者はそこまで甘くはないよ - 海外ロケが基本だから、それができない以上は根幹が崩れる。日本のロケも完璧とは言いにくいし、すぐにネタが尽きる。
手越がいなくなったのもデカい。手越、宮川、イモトの三本柱だったし。ここは一度、年数回の特番にした方がいいと思う
などの声が上がっています。
イッテQのここ最近の世帯平均視聴率は10%を下回ることも珍しくなくなっており、個人平均視聴率はこれまで8~9%台で推移し、全バラエティ番組の中でもトップクラスの高視聴率を記録していたものの、6%台に落ち込む回も出てきているとのことから、このままいくと番組の打ち切り終了も現実味を帯びてきそうです。
イッテQは番組名にも入っているように、世界各国を舞台にしたバラエティ番組で、新型コロナウイルスの影響で海外ロケは難しくなり、国内でのロケになったことで大幅にスケールダウンしていることから、視聴者離れが起こるのも当然かと思います。
また、イッテQは2007年2月からレギュラー放送がスタートし来年15周年を迎え、番組内容を大きく変えることなくここまで放送を続けてきましたが、視聴者からは企画のマンネリ化や、番組全体の質低下を指摘する声も多く上がっており、出演者の変更を含めて大規模リニューアルが必要なのかもしれないですね。
8月にはイモトアヤコさんが第1子妊娠を発表し、出産予定日は今年末としており、エースの妊娠・出産を機に番組もテコ入れし、また新たに魅力的な企画を生み出していってほしいものですが…。