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週刊文春報道でお祭り男企画5月20日放送の橋祭りにヤラセ疑惑。宮川大輔が挑戦も怪しい裏側…日テレ釈明もクロに近く…

イッテQヤラセ疑惑の真相、橋祭りデッチ上げ疑惑を日本テレビ否定。番組の印象悪化し視聴率に悪影響の懸念も…

人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系 日曜19時58分)で5月20日に放送された企画で、実際には存在しない海外の祭りをデッチ上げていたという疑惑を8日発売の週刊誌『週刊文春』が報じ、これを受けて日本テレビがコメントを発表しました。

『週刊文春』の報道によれば、祭りのデッチ上げ、ヤラセ疑惑が浮上している企画は、5月20日に放送された名物企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」シリーズで、番組レギュラーの宮川大輔さんが東南アジア・ラオスの首都ビエンチャンを訪れ、その地域で行われているという「橋祭り」に参加しました。

橋祭りは、自転車に乗って途中の障害物を上手く避けながら、水上に架けられた全長25メートルの橋を渡りきるというもので、番組のナレーションでは「今回の祭りでは回転する玉が障害物の目玉として導入されている」と紹介していました。

宮川大輔さんはこのお祭りに参加したものの、結局はチャレンジに失敗して自転車に乗ったまま水上に落下していたのですが、『週刊文春』は関係者らに取材を行い、この祭りは実際には存在しないデッチ上げのお祭りで、ヤラセ疑惑が浮上していることを報じました。

<↓の画像が、『イッテQ』で放送された「橋祭りinラオス」の写真>

ラオス全土の観光イベントを管轄する情報文化観光省観光部・ブンラップ副部長は、「こうした自転車競技はラオスには存在しない。今回(の「橋祭り」)は日本のテレビが自分達で作ったのではないですか」と指摘し、『イッテQ』の制作サイドに取材許可を出した情報文化観光省マスメディア局の担当者は「日本側の働きかけで実現した」と証言したとしています。

また、番組で紹介された橋祭りの実態については、今回で開催2回目のコーヒーフェスティバルの片隅で行われた「自転車アクティビティ」とし、「自転車アクティビティの実施は日本側が提案し、タイの人間が手伝って実現」という関係者のコメントも伝えていました。

こうした橋祭りのデッチ上げ、ヤラセ疑惑に日テレサイドは『週刊文春』の取材に対して、「橋祭りはメコン川流域などでかねてから行われている催しで、地元のテレビ局などでも取り上げられております。今回は現地からの提案を受けて参加したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はありません」と回答し、実際に橋祭りは存在するとして疑惑を否定しています。

日本テレビはさらに『週刊文春』の報道内容を否定するコメントを8日に文書で発表しており、企画成立の経緯については、「現地コーディネート会社からの提案では、水の上の一本橋を自転車を渡る催しは、東南アジアのテレビ局でも取り上げられるなど各地で人気となっている催しとの事で、番組サイドでも資料映像等を確認した上で、企画決定に至りました。」と説明しています。

その後、ラオスの情報文化観光省に対して事前に番組の趣旨説明を行い、正式な手続きや許可を得て撮影に協力してもらったとし、デッチ上げ・ヤラセ疑惑が浮上している橋祭りについては、「現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また、番組から参加者に賞金を渡した事実もございません。」と疑惑を否定しています。

しかし、番組で取り上げた橋祭りは、「コーディネート会社から、ラオスでは村単位で開催されているという説明はあったものの、今回放送した会場での開催実績を十分に確認しないまま作業を進めてしまいました。結果、この会場で初めての開催であった『橋祭り』を、放送では毎年行われているかのような、誤解を招く表現となりました。この点については、番組として真摯に反省すべき点があったと考えております。」とし、番組内での説明に不適切な部分があったことを認め、誤解を招いてしまったことを釈明しています。

そして、『週刊文春』が報じているように番組で紹介した橋祭りは、コーヒーフェスティバルの敷地内で開催されることは事前に把握していたとし、「これまでにもイベントとセットで催しが行われるケースは珍しいことではなく、意図して紹介しなかったわけではありません。」と説明しています。

最後に、情報・制作局長・加藤幸二郎さん名義で番組の制作姿勢について、『イッテQ』ではロケの失敗や不成立も視聴者に隠さず見せることによって、視聴者により番組を楽しんでもらいたいという姿勢で番組制作を行っているとし、『週刊文春』から指摘を受けた橋祭りについては、意図的に情報を隠していたというわけではないものの、「開催実績について毎年今回の撮影場所で実施されているような、放送上、誤解を招く表現があったことに関しまして、ご批判を真摯に受け止めております。今後の『祭り』企画については十分に確認の上、誤解を招くことが無いような形で放送いたします。これからも視聴者のみなさまにご支持いただける番組作りに邁進する所存です」と、今後もお祭り企画は継続することを明らかにしています。

日テレサイドはこのように祭りのデッチ上げ・ヤラセ疑惑を否定した上で、一部の表現や説明不足があった点などについて釈明をしているのですが、これに対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

『朝日新聞』は7日に、『イッテQ』の海外コーディネーションを担当している会社に取材を行ったところ、橋祭りの撮影をサポートしたことを認めた上で、「自転車で水上にかけた橋を渡る祭りは、ラオスでは以前から、村単位などで行われている。全くないものをでっち上げたわけではない」と、日テレと同様にヤラセ疑惑を否定しています。

また、障害物として用意されていた大きな玉については、「テレビで紹介されることになり、祭りを盛り上げ、番組を面白くするために、ラオスの美術会社と我々が作ったものだった。撮影前に日本テレビ側にも報告していた」と明かしています。

「水の上の一本橋を自転車を渡る催し」というのは、ラオスで行われているのは事実とみられますが、結局のところ宮川大輔さんが挑戦した橋祭りで用意された障害物は、テレビ映えし、企画を盛り上げるために番組の制作サイドが用意したものとのことから、これはデッチ上げの祭りだと指摘されても仕方がないのではないかと感じます。

多くの方も『週刊文春』の報道、日本テレビや制作サイドのコメントを見た上で、クロに近いグレーな行為だったと感じている様子で、あくまでバラエティ番組ではあるものの、こうした裏側を知ってしまい残念に感じた方は少なくない様子です。

『イッテQ』は日曜の夜に家族で見られるバラエティ番組として高い人気を得ており、平均視聴率が20%を超えることも珍しくなく、4日放送回も18.3%、10月28日は16.8%、同21日は18.1%と同時間帯トップの視聴率をキープし、ヤラセ疑惑が浮上した5月20日放送回も19.2%を記録しています。

ここまで高い数字を記録し、影響力もかなり大きいことから、世界各国の情報を面白おかしく伝えながらも、事実とは違う情報を伝えることはないよう細心の注意を払ってもらいたいなと思います。

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