闇営業問題で雨上がり決死隊・宮迫博之さんが吉本興業との契約を解消され、複数のレギュラー番組に大きな影響を与えることになっていますが、テレビ朝日側が今回の騒動を受けて、吉本興業のお笑いコンビ『千鳥』にシフトチェンジしようとしていると『東京スポーツ』(東スポ)が報じています。
東スポの取材によれば、8月15日の『アメトーーク!』放送枠で千鳥がMCの特番『テレビ千鳥』を放送することが取材で分かったといい、これはテレビ朝日が雨上がり決死隊から千鳥に大きく舵を切ったということだとしています。
『アメトーーク!』の枠で『テレビ千鳥』が放送されたことは過去4回あり、初回は2018年3月に『千鳥の大クセ写真館』のタイトルで放送し、これが好評だったことを受けて同6月には『テレビ千鳥』にタイトルを変更して2度目の特番を放送しました。
<↓の画像は、千鳥の冠番組『テレビ千鳥』の写真>
続けて同12月に3回目となる特番を放送し、今年4月には月曜25時59分~26時24分の枠でレギュラー放送がスタート、これを記念して4月に再び『アメトーーク!』の枠で特番が放送されました。
これについてテレビ局関係者は、「このやり方は、いわば“観測気球”のようなもので、単発特番で視聴者の反応をうかがって、のちのちプライム帯(19~23時)の主力商品として勝負できるかどうかをリサーチするもの」
と説明しています。
特番放送によってテレビ朝日は『テレビ千鳥』が『アメトーーク!』に匹敵するコンテンツパワーを持ち、「将来的には千鳥が雨上がりと代わっても十分に視聴率を取れる」
と判断したそうです。
ただ、『テレビ千鳥』がすぐに『アメトーーク!』の後継番組になるわけではなく、あくまでも将来的にという状況だったそうなのですが、6月に勃発した闇営業問題を受けて局内では「雨上がりから千鳥に、いよいよ世代交代」という声が大きくなってきているといいます。
<↓の画像は、『アメトーーク!』MCの雨上がり決死隊の写真>
別のテレビ局関係者は今後について、「10月編成では『アメトーーク!』の打ち切りということは、ありません。最終的な判断は番組がマネタイズできるかどうか。DVDの売り上げなど、局にどれだけの利益をもたらすのかということを総合的に判断する。そういう意味では『アメトーーク!』は、まだまだ稼げるからです」
と、『アメトーーク!』の打ち切りを現時点では否定しています。
テレビ朝日の亀山慶二社長も『アメトーーク!』の番組継続を明言していますが、テレビ朝日の広報部は19日にスポーツ紙の取材に対して、「現在対応を検討しております」とコメントしています。
『アメトーーク!』は闇営業問題の煽りをモロに受けており、前出の局関係者は、「夏の定番だった『高校野球大好き芸人』も中止になった。テレ朝は開局60周年で、今年を勝負の年と位置づけており、10月改編では、さらに大きな勝負に出ます。例えば『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』を金曜から土曜に移動する。局を挙げて体制を整えている中で、大きなミソをつけてしまった」
と語り、番組打ち切りとなる可能性もあるとしています。
東スポも、「他局も千鳥を高く評価しているからこそ、テレ朝としても、のんきに“将来的に”などと言ってはいられない。そこで予定を前倒しして『テレビ千鳥』を『アメトーーク!』に代わる局の看板番組、ドル箱コンテンツとして育成する方針にシフトチェンジしたという。この時期に特番放送を決めたのは、その意思表示だ」
と報じています。
この報道を受けてネット上では、
- 千鳥は好きだけど、『アメトーーク』の代わりにはならないかな。。MCじゃない方が千鳥は活きると思う。
- ホトトークでいいやんか!千鳥はMC向きではない!脇役でこそ活かされる ホトちゃん守ってやってや
- ホトちゃんプラス毎回のテーマに合わせたMCでいいじゃん。その方がいままでのスタイルより回しやすくなるだろうし。
- テレビ千鳥は尺も内容もおもしろいのでそのまま。アメトーークはホトトーークにしてもらって、蛍ちゃんの隣のMCは芸人さんを交代でしてもらいたい。
VTRばかりの番組が多い昨今、トーク番組はずっと続いていただきたい! - 千鳥は好きだけど、特に大悟なんかは沢山のゲストを操る司会には向いていないような。
それこそ千鳥は30分位の尺で自由に出来る番組が1番面白いんじゃないかな。
毎回ほとちゃんと誰かアシスタント的な芸人でいいでは?
などのコメントが寄せられています。
25日放送の『アメトーーク!』では、『アインシュタイン』の“稲ちゃん”こと稲田直樹さんの魅力を語る「稲ちゃんカッコイイ芸人」がオンエアされ、千鳥の2人がMCの雨上がり決死隊・蛍原徹さんサイドに座り、ひな壇芸人たちとのトークを展開していたのですが、エピソードトークに対する千鳥のリアクション、ツッコミなどを視聴者が絶賛しており、番組のMC就任に期待する声も多く見受けられました。
そのため、『アメトーーク!』を打ち切りとはせずに、MCのポジションに蛍原徹さんを置きつつ、宮迫博之さんの穴を埋める存在として千鳥を起用しても良いのではと感じます。
ちなみに、『テレビ千鳥』も『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』などと同様に、テレビ朝日の人気プロデューサー・加地倫三さん(50)が演出などを手掛けています。
ネット上でも、千鳥を評価する声や『テレビ千鳥』が面白いという声は多く上がっていますが、それ以上に『アメトーーク!』の存続を希望する声が多く見受けられますし、宮迫博之さんが番組を離れたことによって、番組スポンサーのCM出稿停止問題も解消されたようなので、このまま視聴率に大きな変化が無ければ、『アメトーーク!』は継続してもらいたいと個人的にも思います。
そして、『テレビ千鳥』の視聴率も好調なのであれば、放送時間を繰り上げて木曜以外の23時台などに放送という形にしてほしいですね。