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推しの子の恋愛リアリティショー編が木村花の自殺騒動を想起? テラスハウス出演で誹謗中傷被害、木村響子が怒りの抗議で波紋

アニメ【推しの子】第6話の内容に木村花の母親が激怒、主張巡り炎上騒動に…木村響子の真意説明にネットで賛否両論

『週刊ヤングジャンプ』で連載中の漫画『【推しの子】』の一部内容に対して、元プロレスラー・木村響子さん(46)がツイッター上で怒りの抗議をしたことを巡り、ネット上で物議を醸しています。

木村響子さんは、2020年5月23日にネットでの誹謗中傷を苦に自殺したプロレスラー・木村花選手(享年22)の母親で、【推しの子】の「第三章 恋愛リアリティーショー編」のストーリーに対して、木村選手が亡くなった経緯などと酷似しているとして問題視しています。

<↓の画像は、木村花選手と母・木村響子さんの写真>

【推しの子】は、実写映画化もされた漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』等でも知られる赤坂アカさん(34)が原作を手掛け、芸能界の闇などをリアルに描いた内容が反響を呼び、4月からTOKYO MX等でアニメの放送がスタートしました。

ABEMAやNetflix等でもアニメが配信されており、アニメと共に人気音楽ユニット『YOASOBI』が書き下ろした主題歌『アイドル』も大ヒットを記録しています。

アニメ『【推しの子】』予告動画

そんなアニメ版【推しの子】の第6話『エゴサーチ』で、恋愛リアリティ番組に出演の女子高生が番組で爪痕を残せず、視聴者からも冷ややかな声が上がり焦りを募らせる中で、共演者の顔に傷をつけてしまうハプニングが発生し、その後すぐに当人同士は和解したものの、番組ではこのトラブルを放送するのみだったことから、女子高生はネット上で多くの誹謗中傷を浴びることになり、それを苦に飛び降り自殺を図り…というストーリーが描かれました。

3年前に亡くなった木村花選手も、出演していたリアリティ番組『テラスハウス』での言動を巡りネット上で誹謗中傷され、2020年3月末にNetflixで配信、同5月18日にフジテレビで放送された第38話の中で、大事にしているプロレス用コスチュームを確認せずに乾燥機にかけた男性共演者に激怒し、男性がかぶっていた帽子を床に投げ捨てる場面があり、その後その男性は番組を卒業しました。

これに対して番組視聴者から批判が殺到、木村花選手はさらに精神的に追い込まれていき、同5月23日の未明に自宅で自ら命を絶ちました。

それから約5ヶ月後の2020年10月中旬から、原作の【推しの子】で恋愛リアリティショー編がスタートし、同11月5日公開の第24話でネットでの誹謗中傷問題が描かれました。

それが先日アニメでも放送となったのですが、木村響子さんは21日にツイッターを更新し、「実際にあった話をそのまま使うことで 花を大切に想う人たちが深く傷つくことは想像できないのかな まして、命日が近いこのタイミングでのアニメ配信? 売るため話題になるためなら手段を選ばないやりくち 心から軽蔑します 花のファンの方には絶対にみないでほしい」と、作品の内容に対して怒りをあらわにしました。

<↓の画像が、木村響子さんのツイート写真>

事前に作品の制作者サイドから連絡は無かったのか一般ユーザーに問われると、「私のほうには何ひとつ連絡ありません 皆さんのツイートや親しいひとの辛いという話を聞いて知った次第です」と答えています。

また、【推しの子】の第6話は恋愛リアリティ番組を巡る問題を面白おかしく取り上げているのではなく、木村花選手の件を受けての問題提起に近い内容なのではという指摘に対しては、「問題提起なら何してもいい?フィクションでも問題提起できるはず 本当に起きた事件を丸パクリする必要はありません フィクションでリアリティを表現できないならば制作側の腕の問題では?」と反論しています。

木村響子さんはその後も、「恋愛リアリティ番組の構造、問題、番組でおきたことなど 私たちが無事取材などで語った詳細がそのまま使われているのです 前後とかストーリーとかの問題ではないです」「制作サイドにコンタクトを取り、話を聞いてみます(聞かせてもらえるかはわかりませんが) 知らずにアニメをみて あまりの再現度にフラッシュバックに傷ついた子たちがいます 花の近くにいた人たちは私含め今も苦しみを抱え続けています」とツイートし、制作者サイドに今後意見を聞くとしています。

木村響子さんは週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』の取材にも応じ、問題視している部分はストーリーではないとし、「登場人物に浴びせられた言葉が、花が浴びせられた言葉そのままなんです。私たちが取材などで語って公にしてきた部分です。リアルな言葉をそのまま使うのはどうなのか。花の死がフリー素材のように扱われていているのは看過できません」と語っています。

また、【推しの子】の連載やアニメ放送の中止を求めているわけではないとし、「作者の方とか個人を責めるつもりはないんです。この作品が世に出て行く段階で配慮してくれる人がいなかったのかな、って。それが悲しくなります。問題提起をしているということなので、そういう作品はできれば応援したい。だけど実際にSNSで被害を受けた人たちが見て苦しくなるやり方である必要はないと思うんです」と訴えています。

そして、木村響子さんの主張などに対してネット上では、

などの声が上がっており、賛否両論となっています。

木村花選手だけでなく、海外ではこれまでに数十人ものリアリティーショー出演者が誹謗中傷を苦に自殺を図っており、【推しの子】で描いた内容は木村選手の件が元ネタとは言い切れないですが、亡くなってから5ヶ月後にこうした似たようなエピソードが描かれていたため、漫画公開時から木村選手の件を思い出したとの声も多く上がっていました。

ちなみに、【推しの子】の作画担当・横槍メンゴさん(35)は2020年1月にツイッター上で、元旦から無理やりテラスハウスを観せられたと明かしています。

<↓の画像は、【推しの子】の作画担当・横槍メンゴさんのツイート写真>

原作の漫画とアニメでは女子高生に対する様々な誹謗中傷コメントも描いていて、その中に木村花選手に寄せられた誹謗中傷と同一のものは確認できませんでしたが、SNSやネット掲示板での誹謗中傷コメントも含めて、リアリティーショーを巡るトラブルをリアルに描いているので、それを見て木村響子さん等がショックを受けるのも無理はないと思います。

ただ、木村響子さんは漫画連載やアニメ放送中止などを求めているわけではないといい、制作者サイドは今後どういった対応を行うかは分かりませんが、両者でよく話し合って問題を解決してほしいと思いますね。

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