東京都知事選の投開票が行われた7日に、投票方法について誤った情報を放送したことで大炎上し、翌週に生謝罪を行った情報バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系 日曜午前11時45分)に、打ち切り終了説が浮上していると16日発売の週刊誌『週刊現代』が報じています。
アッコにおまかせ!は7日放送回で東京都知事選を特集し、進行を担当する宇内梨沙アナウンサー(32)が投票方法などについて説明した際に、投票時の記名について「漢字を間違えてしまうと無効になってしまう」とし、候補者の名前を正確に記すようにと語ったものの、実際にはひらがな・カタカナでも候補者と判断できれば有効となるため、この説明に対して批判が噴出。
生放送中に訂正し謝罪をしましたが、誤った情報を全国に発信したことに多くの批判が寄せられ、さらに整理券が無い場合にはマイナンバーカードなど身分証が必要だと説明していたものの、選挙人名簿に名前が登録されていれば、名前・住所・生年月日などを係員に伝えて本人確認できれば投票は可能であるため、これらの誤報に対してバッシングの嵐となりました。
この騒動から1週間経ち、14日放送の番組冒頭で宇内梨沙アナが誤報を謝罪しましたが、現在も番組への批判は続いており、アッコにおまかせ!はこれまでにも様々なトラブルを起こしていることから、番組を終了させるべきとの声も少なくないのですが、週刊現代によると打ち切り終了説が浮上しているそうです。
番組の平均世帯視聴率は5~6%台で推移を続け、この3年で数字に変化がなくマンネリ化した状態にあるといい、「TBSではコア層(13~49歳)の視聴者獲得が急務とされており、『おまかせ』がテコ入れの対象になっている」
とTBS関係者が証言しています。
TBSでは少し前からコア視聴率が取れない番組の整理を開始しており、1989年10月から放送の情報ワイドショー番組『噂の!東京マガジン』は、2021年3月をもって放送を終了し、BS-TBSに移動させました。
続いて、1986年4月スタートのクイズバラエティ番組『日立 世界・ふしぎ発見!』は、今年3月をもって終了させたほか、1987年10月スタートの『サンデーモーニング』は今年4月にリニューアルし、司会の関口弘さんを降板させました。
このようにコア視聴率が取れない番組にメスが入れられており、アッコにおまかせ!もかねてから打ち切りが囁かれています。
週刊現代によれば、アッコにおまかせ!は視聴率だけでなく、和田アキ子さんの高いギャラも問題視されているそうで、1本あたりのギャラは200万円とも言われていて、番組制作費の削減が進められている中で和田さんらの高いギャラがネックになり、起用継続は難しいとの声が局内で上がっているそうです。
しかし、和田アキ子さんは来年10月に迎える40周年までは番組を続けたいとの意向を示していることや、所属事務所『ホリプロ』との関係性もあることから、そう簡単に打ち切ることはできないといいます。
そうした状況の中でTBSはアッコにおまかせ!を、噂の!東京マガジンと同様にBS-TBSへの引っ越しを打ち出そうとしているそうなのですが、そうなるとギャラはこれまでの3分の1ほどになるため、和田アキ子さんサイドが納得してくれるかどうかは未知数だとしています。
実際のところどうなのかは定かではありませんが、やはり和田アキ子さんとしては今後も番組を続けていきたいと考えているようで、13日放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)では、今年10月で40年目に突入するとしたうえで、「おまかせは、私の周りの人に聞いてみると、視聴習慣がついちゃっているみたい。11時45分になったらTBS『アッコにおまかせ』っていう。」
などと語っていました。
番組ではさらに、他局と比べて番組の自由度が高く、攻めた番組も多いテレビ東京で番組を持ちたいとの思いも明かし、「なんか、(番組)やらせてもらえへんかなあ、夕方、好きに…と思うことが多々ある。テレビ東京を見ていると。なんかぎちぎちしてない」「年寄りが見る番組は少ないじゃないですか。テレ東なら見てくれそうな感じがする。BSじゃなくてね」
と語っていました。
こうした発言から、アッコにおまかせ!の打ち切り終了やBSへの移動を巡っては色々とモメそうですが、東京都知事選を巡る誤報騒動によって番組のイメージはさらに悪化していますし、コア視聴率も取れていないのであれば忖度せずに終了させ、新たな番組をスタートさせた方がいいのではと思うものの、果たして今後どうなるでしょうかね…。