チャリティー番組『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)で、チャリティーマラソンのランナーを務めたピン芸人・やす子さん(本名=安井かのん 25歳)が、自らの申し出で“ノーギャラ”で番組に出演したとX(旧ツイッター)で発表し、素晴らしい対応だと称賛される一方で、しっかりとギャラは貰うべきと批判の声も上がるなど賛否両論となっています。
そうした中で週刊誌『女性自身』は、『24時間テレビ』のギャラ事情について報じており、所属事務所には“謝礼”などの名目でギャラが支払われていると報じています。
やす子さんは今年の24時間テレビに出演するにあたり、貧しい母子家庭に育ち、高校生時代には児童養護施設で暮らしていたことを公表し、施設への恩返しのために「全国の児童養護施設に募金マラソン」でランナーを務め、天候が悪い中で合計81kmを完走し、番組終了時点で約4.4億円もの募金が集まりました。
翌日には自身のXで、「チャリティーマラソンのギャラ1000万円ってデマが飛び交ってるけど、一銭もいただいてないですよ! 憶測やデマをすぐ信じちゃうのやめたほうがいいですよ」「自分の申し出なので、番組ひどい!と叩かないで…」
と、過去に週刊誌に報じられたランナーのギャラは1,000万円説を否定したうえで、ノーギャラでランナーを務めたことを明かしました。
<↓の画像が、ノーギャラ出演を公表したやす子さんのX投稿写真>
今年の24時間テレビにも、『日産自動車』『イオン』『住友生命』『東洋水産』『キリン』など複数のスポンサーが付いていて、多額の広告収入を得ていることから、通し企画によって番組に大きく貢献したやす子さんが、ギャラを貰って寄付に回すとかではなく、一切受け取らないという対応を公表したことを巡り物議を醸しました。
女性自身はこの件について真相を確かめるため、“日本テレビ関係者”に取材をしたそうで、24時間テレビのギャラ事情について聞いたところ、「マラソンランナーにも、司会者などほかの出演者にも、もちろんギャラは発生しています。特にやす子さんの場合は売れっ子ですから、日テレとしてもノーギャラでキャスティングするわけにはいきません。ただ、通常『出演料』という名目で支払われるものが、『24時間テレビ』の場合は『制作協力費』というような名目で事務所に支払われると聞いています。通例、メイン出演者の額としては、500万円から1,000万円の間ぐらい。後日、『給料』という形で事務所からタレント本人に渡されるはずです」
と説明したとのことです。
日本テレビは2000年に『放送倫理・番組向上機構(BPO)』を通じて、視聴者から寄せられた『24時間テレビ』のギャラについて説明しており、その当時は、「基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払いをしております。但し、それは通常の拘束時間に対して払うものの何割かにあたる程度であり、タレントによっては謝礼を辞退される方もいらっしゃいます。」
と説明し、“謝礼”名目で出演者にギャラを支払っていることを明言していました。
そのため、チャリティーマラソンランナーを務めたやす子さんの所属事務所『ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)』には、ギャラが支払われている可能性は高いようです。
そのうえで、やす子さんのX投稿について前出の日本テレビ関係者は、「やす子さんが直接『出演料』としてもらっているわけではなく、『制作協力費』として事務所に渡っていることを知らなければ、《一銭もいただいてない》という認識になるのも当然でしょう」
としています。
この報道を受けてネット上では、
- 事務所がもらってて、そこから給料もらってたら一銭ももらってないわけじゃない
- 結果的に、出演者に(多額の)お金が入ることに変わりはない。
- 札束に24時間と書いてないからな やす子に振り込まれたのがどのギャラなのか明細など無いと思うから分かる訳もない
- ノーギャラなんてあるわけがない。後のギャラに上乗せするとかいくらでもギャラを渡せる。やす子本人も知ってるでしょうね。
- よくノーギャラですからって言えたな。テレビ中継で全額子供食堂に振り込み手続きしてほしい。
- 正直ノーギャラ出演よりは、ギャラ貰って全部寄付しますにしないとチャリティー番組?ってなるね。
テレビ局だけが儲けるチャリティーってなんか横領ぽいよね - 実際にギャラを辞退したいた場合、本来かかるはずの経費がまんま日テレに残る事になるんですが、その場合そのお金はどうするんでしょうねぇ
まさか何事もなかったように浮いた経費を会社に残すんですかねぇ
などの声が上がっています。
女性自身の報道もどこまでが真実かは定かではありませんが、日本テレビは多額の広告収入を得ているだけに、さすがに番組の主役とも言えるやす子さんをノーギャラにするわけにもいかないでしょうし、事務所側もビジネスとして当然ながら出演料は受け取るでしょう。
それが今後どう使われるかは結局のところ事務所次第で、事務所側も諸経費を除いて寄付という対応を取れば株は上がるでしょうし、やす子さんは先日放送の『A-Studio+』(TBS系)で将来の夢について「子供食堂をやってみたい」と語っていたので、やす子さんが子供食堂に寄付をする形でもいいのではないかと思います。
24時間テレビはチャリティー番組を謳っているので、日本テレビサイドはもちろんのこと、番組に協力した各出演者たちもできる限りギャラを寄付に回すことで、番組全体のイメージは大きく変化し、より多くの視聴者が番組の存在意義を感じるのではないでしょうかね。