8月31日から放送のチャリティー番組『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)で、新企画「全国の児童養護施設に募金マラソン」が行われることや、陸上自衛隊出身のピン芸人・やす子さん(本名=安井かのん 25歳)がチャリティーランナーを務めることなどが発表されました。
日本テレビの発表によると、今年の24時間テレビ47は例年、旧ジャニーズ事務所のタレントを起用している番組の顔・メインパーソナリティーは置かずに、「24人でつなぐ24時間テレビ」として、やす子さん、『嵐』の相葉雅紀さん、『三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE』の岩田剛典さん、『笑点』の大喜利メンバー、長嶋一茂さん、サンシャイン池崎さん、元NHK・有働由美子アナ、ヒロミさん、松平健さんなどが出演するそうです。
また、総合司会としてすでに発表していた羽鳥慎一アナウンサー、水卜麻美アナウンサーに加えて、くりぃむしちゅー・上田晋也さんも起用して3人体制となっています。
今年のスペシャルドラマは、24時間テレビの初代司会者である“欽ちゃん”こと萩本欽一さんと4年前に亡くなった妻・澄子さんの物語を描き、ドラマ出演者はまだ発表されていません。
そして、今年のチャリティーマラソン企画として「全国の児童養護施設に募金マラソン」を実施し、やす子さんをチャリティーランナーに起用したことを発表しました。
<↓の画像が、今年の24時間テレビ47出演の羽鳥慎一アナ、やす子さん、上田晋也さん、水卜麻美アナの写真>
やす子さんは番組制作発表会見で、「実は高校生のころ、児童養護施設にお世話になっていた時期があります。当時は、経済的に進学も諦めなければならない状況でした」「全国の児童養護施設の人たちが楽しく明るく思えるようなマラソンになったらと思います」
と語っています。
また、今年は「目的別募金」を開設し、やす子さんは「マラソン児童養護施設募金」(募金全額を全国の児童養護施設に使用)のために走るといい、この募金はキャッシュレス募金のみの対応となっています。
「マラソン児童養護施設募金」では、チャリティー市民ランナーも募集(約1,200人)し、やす子さんと共にスタート会場から3~5kmほど走行する予定といいます。
なお、やす子さんの走行距離は現時点で未定といい、今年は目標距離を設定せず、無理のないペースでなるべく長い距離を走り続けることを目標とするそうで、やす子さんは6月末から練習をスタートさせたとのことです。
チャリティーランナーに抜擢されたやす子さんは、「楽しく走っています。練習後のごはんがおいしいんですね。ちょっと減量しつつ、頑張ろうという感じです」
と語り、数多くの仕事を抱えて多忙を極めているものの、マラソンがストレス解消になっているとしています。
そして、やす子さんがチャリティーランナーに抜擢されたことなどに対してネット上では、
- こんは暑い中でやす子さん可哀想。熱中症なったらどうすんだよ
- 可哀想に、今年の犠牲者はやす子なんや。24時間テレビなんて、もう止めればいいのに。
- でたー。やっぱりやす子さんだ。丁度いいもんね。人が良くてがんばり屋で。
チャリティーマラソンとかいってお金着服してたし、人の善意につけこんで本当この番組嫌い。真夏に走ることないでしょ。腹が立つ。 - ピュアなかのんを利用しないでよ 感動ポルノ
- 体大丈夫かな? 働きすぎだし、体重もけっこうあるだろうし‥
- 児童養護施設に恩返しをしたいなら、自分のお金を寄付すればいいだけじゃない?
- 人様から募金募ってそれ懐に入れてた会社が、24時間テレビ続けるとかどんな茶番だよ
- 自衛隊時代のパワハラいじめが報道されてから、なんか慌てて慈善活動を始めて、過去を消すのに躍起になってる感じがするんだが。
- 目的別募金ですか。今後募金先が更に増えて複雑になり、それにより資金の流れが不鮮明になり、最終的にテレビ局の社員の懐に入る、とならないよう祈っています。
- やす子さんにそんな過去があったとは。素敵な恩返しをぜひ応援したいなと思う。でもマラソンでなくていいよ。ごく短距離をファンと一緒に笑顔で走るとかならまだしも、長距離を無理する必要はない。
24時間テレビとは別に、児童養護施設に寄付をしようと思いました。
などの声が上がっています。
チャリティーランナーに抜擢されたやす子さんは、2歳の時に両親が離婚して母親に引き取られ、母子家庭で育ったそうですが、経済的に困窮していたことで食事も満足に取れない状態が続き、山口県内の児童養護施設に入ることになり、その後の生活については「こんな幸せな世界があるのか、こんなに3食食べられる世界が食べられる世界があるんだと思って感動した」と語っています。
<↓の画像は、やす子さんの卒業アルバム写真>
その他にも、児童養護施設では人の善意に触れる機会が多くあったといい、それに対する恩返しをしたいとの思いからオファーを受けたというのは理解できるのですが、わざわざ真夏の炎天下にマラソンをする必要はなく、熱中症などの危険なリスクを回避するために別の企画で募金を集めた方がいいのではと思います。
24時間テレビを巡っては、昨年11月に日本テレビ系の日本海テレビ(鳥取)の幹部社員が、2014年から10年にわたって会社の売上に加えて、24時間テレビで集めた募金(合計約264万円)を着服していたことが発覚し大炎上していて、番組のイメージがさらに悪化している中で、毎年不評のマラソン企画を実施するというのは理解に苦しみます。
また、やす子さんは5月に週刊誌『週刊文春』に自衛隊時代のパワハラ疑惑を報じられており、本人はパワハラ・イジメなどをキッパリ否定しているものの、この問題が今後また蒸し返される恐れもありますし、何よりもやす子さんは現在多忙を極めている状況から、マラソンに挑戦させるというのは非常に酷なことだと感じます。
児童養護施設への募金企画は良いと思うものの、マラソン企画には賛同できないですし、やす子さんは真面目な性格をしていることから、番組のためにと考えて色々と無理をしてしまいそうで心配ですが、無事にこの企画が終了することを祈るばかりです。