フジテレビ系で放送のバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(木曜21時)と『めちゃ×2イケてるッ!』(土曜19時57分)が、来年3月をもって打ち切り終了となることが分かったと3日付の各スポーツ紙が報じ、大きな話題になっています。
打ち切り終了の理由は、かねてから指摘されていた視聴率の低迷にあるといい、両番組ともにかつては平均視聴率20%、30%台の数字を記録することもあったフジテレビを代表するバラエティ番組でした。
<↓の画像は、1997年6月から放送の『とんねるずのみなさんのおかげでした』に出演していたとんねるずの写真>
しかし、近年は2時間スペシャルなどでも10%に届かない時もあり、レギュラー放送にいたってはゴールデン帯(19~22時)にも関わらず5%台もザラという状態で、2010年代になると春・秋の改編期の度に番組の打ち切り終了が囁かれ、フジテレビ側もその度に終了を否定するということを繰り返していました。
そうした中で、今年6月には亀山千広前社長から宮内正喜新社長に交代し、業績が低迷の一途を辿るフジテレビをどう立て直していくのかに注目が集まっていたのですが、ついに20年以上続く『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ×2イケてるッ!』の打ち切りを決意したようです。
<↓の画像は、1996年10月から放送の『めちゃ×2イケてるッ!』に出演していたナインティナインの写真>
各スポーツ紙の報道によれば、『めちゃ×2イケてるッ!』の終了は4日放送の番組内で発表するとみられ、『とんねるずのみなさんのおかげでした』も近く発表することになりそうだといいます。
関係者は「残り半年を盛り上げていきたい」と話しているそうで、番組の終了は3ヶ月前ほどに発表することが通例となっている中、5ヶ月前に終了を発表するのは、これまでフジテレビを支えてきた両番組のために花道を準備し、盛り上げるためのようです。
そして、『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ×2イケてるッ!』の打ち切り終了に対してネット上では、
- 正直新しい番組が始まったとしてもそれが面白いという期待感は全くないなあ
- でも結局、後続の番組も大したものがつくれないフジテレビ。マンネリ化していたとはいえいいんでしょうかね?
- お荷物がやっと終わったと思ったら、同じような後継番組が始まって、しかも前番組より視聴率が悪い、までがお約束の流れ
- だからと言って、新しい番組が『みなおか』と『めちゃイケ』以上の視聴率を取れる保証は無いからね。難しい決断だと思うわ。
- めちゃイケはヨモギダ、濱口だまし、大事典出版、しりとり侍、この辺くらいまでは面白くて毎週見てたなぁ
- 今以上に面白いものをその時間帯に作れるの?木曜9時の安定感はとんねるず以外に考えられないんだが。もっと視聴率が悪くつまらない番組があると思うし、そういう所がフジが終わってる所でしょ。
- もちろん飽きもあるが、単純に昔より内容がおもしろくないんだよな。大ナタとか言ってるが、老舗の看板下ろして新装開店のおもしろくない番組作ってたらさらに悪化だと思うけどな。バイキングとかそうだろう。
- みなおかは ギャラ高いんだろなぁ。めちゃイケ 終わらせるの正解だと思う。岡村さんの騒動で、メンバー増えたけども…ムダだったよなぁ。大勢いる全く意味ないもん。レギュラー陣だけでコントやってた頃、毎週楽しみだったなあ。また岡村さんが病まないか 心配です。でも 改変後‥どうなるんだろうね。色々心配
などのコメントが寄せられています。
宮内正喜社長は7月に行った定例社長会見で、「今のフジテレビは平時ではない。非常事態」「投下している制作費とその枠で売り上げた放送収入を見合いながら、効率的にあっているか精査をしている最中でございます。これをできれば、10月改編から暫時、番組編成に生かしていこうというところでございます」と語っていたのですが、打ち切りが決定した2番組については、番組制作費が高い割に視聴率が取れない“お荷物番組”などと揶揄されていました。
週刊誌『フラッシュ』が2014年に報じた記事によると、『とんねるずのみなさんのおかげでした』の番組制作費は1本あたり4500万円前後、『めちゃ×2イケてるッ!』は3500万円前後で、他局で放送の番組と比較してもかなり高いと指摘されています。
ちなみに、平均視聴率が20%前後で安定している日本テレビ系の人気バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』、『世界の果てまでイッテQ!』は、1本あたりの制作費が4000万円前後とされています。
このように打ち切りが決定した2番組はコストパフォーマンスが非常に悪く、打ち切りもやむなしという状態だったことから、今回の打ち切り報道を受けて、ついにこの時が来たかという感じではありますが、長く放送されていた両番組が終了してしまうことに寂しさもあります。
また、数字を取れるような後番組を現在のフジテレビが作り出せるのかなど、心配な部分が多々ありますが、とりあえず後番組のことは置いといて、番組の打ち切りをどのように発表し、最終回に向けてどういった企画を行っていくのか注目していきたいですね。