幼児向け教育番組の“おかいつ”こと『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)で、2019年4月から「第12代目・体操のお兄さん」を務めている“まことおにいさん”こと福尾誠さん(ふくお・まこと 31歳)が、4月1日の放送をもって番組を卒業することが20日に発表され、視聴者からは卒業を惜しむ声が相次いでいます。
NHKは20日に『おかあさんといっしょ』の出演者交代発表会見を行い、体操のお兄さんを4年間務めた福尾誠さんが4月1日の放送をもって卒業することや、現在大学生の佐久本和夢さん(さくもと・かずむ)が4月3日から、歴代最年少で13代目・体操のお兄さんを務めることが発表されました。
<↓の画像左が後任の佐久本和夢さん、右が番組を卒業する福尾誠さん>
なお、初代・体操のお姉さんを務めている“あづきおねえさん”こと秋元杏月さん(25)、12代目・歌のお兄さんの“ゆういちろうおにいさん”こと花田ゆういちろうさん(本名=花田雄一郎 33歳)、22代目・歌のお姉さんの“まやおねえさん”ことながたまやさん(本名=永田茉彩 23歳)は続投で、福尾誠さんのみ番組を卒業します。
福尾誠さんは4月1日放送回が最後の番組出演となり、放送最後に視聴者に向けて挨拶をするとのことです。
体操のお兄さん就任から4年で番組を卒業する福尾誠さんは会見で、「とにかく素敵な経験をさせていただいたなと。出てくることは感謝ばかりです。これまでに数え切れないほどたくさんの方に支えていただきました」「とっても楽しく、夢のような時間でした」
と、番組への感謝の思いを明かしました。
その一方で、「悔しい経験もあります。皆さんと直接お会いできる経験が少なかったことです」「4年間の中で、たくさんの子供たちとスタジオで収録できたのは、最初の1年間だけでした。最初の年の年度末に感染症が流行し、現在に至るまで、当時のような収録をすることは残念ながらありませんでした」
と、コロナ禍で番組収録が制限されたことへの無念も口にしています。
気になる今後の活動については、「自分のパフォーマンスを見ていただいて『カッコいい』という声がすごくうれしかった。体が動く限りはパフォーマンスをしたい。直接みなさんに会いにいけるようなパフォーマンスを生で披露できたら」
と、具体的な言及は避けながら、今後も体操を続けていく考えを明かしています。
福尾誠さんに代わって4月から体操のお兄さんを務める佐久本和夢さんは、来年春に卒業見込みの大学3年生で、3歳の頃から新体操を始め、体操のお兄さんのオーディションを受けるまで選手として活躍し、子供たちに新体操を教えた経験もあり、後任に抜擢されたそうです。
佐久本和夢さんは番組出演にあたり、「私は、この体操のお兄さんという存在が小さい頃からずっと憧れで、夢の一つでもありました。この存在になれることをとてもうれしく思っております。まだ大学生なので、歴代のお兄さんたちの中でも、誰よりもフレッシュで元気な体操のお兄さんを目指していきますので、応援よろしくお願いします」
と意気込みを語っています。
そして、福尾誠さんの番組卒業発表などを受けてネット上では、
- まことお兄さんが卒業だなんて、全く想定してなかったから本当にショック。。
- 小さいお子様がいらしたし、全国飛び回ったり時間拘束もあるお兄さん業より家族を優先した働き方が見つかったのかな??
子どもと触れ合わない収録がほとんどで、そこはご無念だったでしょうね - 直接は触れ合えなくても、子供も母である私も‥コロナ禍で、なかなか外に遊びにいけない時にも体を動かして、楽しく歌ったり踊ったりするのに本当に助けられていました。本当に寂しい
- 体調不良で公演を欠席した事はあったけど、今の四人のバランスが取れてきてこれからだと思ったのに。残念だけど仕方ないですね。今後の飛躍に期待
- フラグ立ちまくりのゆういちろうお兄さんを見送る覚悟はできていたけど、まさかのまことお兄さん…
ママ友界隈にもファンが多いまことお兄さん。私も子どももまことお兄さんの爽やかな笑顔が大好きでした。卒業後のご活躍を願っています! - 悲しい…悲しすぎるけど、まことお兄さんの更なるご活躍を願っております。機会があれば子供を連れて会いに行きたい!
それにしても次の現役大学生お兄さん、若い(笑)フレッシュな体操楽しみにしてます! - もう4年も経ってたんだ。まことおにいさんって体操だけでなくブレイクダンスもめっちゃ上手いから、ドラネコロックンロールの時とかめちゃくちゃかっこよかったんだよなぁ。
けけちゃまとのやり取りも面白かったし、あと少しで見れなくなるのは寂しいなぁ。しばらくはまことおにいさんロスになりそう。
などと、番組降板を惜しむ声が相次いでいます。
福尾誠さんは2019年に、歴代最長の14年にわたって体操のお兄さんを務めた“よしおにいさん”こと小林よしひささん(本名=小林剛久 41歳)の後任に抜擢され、大きなプレッシャーを感じていたと思いますが、爽やかで優しい笑顔や全力のパフォーマンス等によって、すぐに視聴者から受け入れられていました。
そんな福尾誠さんが、このタイミングで卒業となった詳しい理由は明らかにしていないものの、番組のチーフプロデューサーによれば、福尾さんから番組を卒業したいとの申し出があったといいます。
番組サイドは慰留したそうですが、本人の意思が固かったことで番組卒業が決定したとのことです。
ちなみに、体操のお兄さんは10年以上担当することも珍しくなく、8代目の瀬戸口清文さんは13年(1974~1987年)、10代目の佐藤弘道さんは12年(1993~2005年)、小林よしひささんは14年(2005~2019年)にわたり務めていました。
それだけに、福尾誠さんが4年で卒業することに対しては驚きの声が多く上がっていますが、今回の会見で語っているように、新型コロナウイルスの影響で子供たちと接することが出来なくなり、思い描いていた活動が出来なくなったことが卒業を決断した大きな理由なのかもしれないですね。
福尾誠さんは2021年7月に週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』によって、かねてから交際していた女性との結婚、双子が誕生していたことを報じられ、記者の直撃取材に対して「出演者ならではの悩みもありますし、窮屈な部分もテレビに出ている人間には、少なからずあると思います」としながら、「自分への制限の大変さ以上に、1人でも多くの子供たちに楽しんでもらいたいという想いの比重が大きい。だから、大変なこともありますけど、ありがたいですよね。」
などと語っていました。
それから2年弱で卒業というのは残念ですが、福尾誠さんは今後も「直接みなさんに会いにいけるようなパフォーマンスを生で披露できたら」と語っており、具体的な活動内容は不明ながら、今後の活動にも期待したいですね。