今年1月からスタートした昼の帯番組『ぽかぽか』(フジテレビ系 月~金曜午前11時50分)の視聴率低迷が続き、それに加えて深刻な大赤字によって年内終了の可能性があるとニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』が報じています。
『ぽかぽか』は、視聴率の大コケでわずか8ヶ月で終了した『ポップUP!』の後番組として1月から放送がスタートし、バラエティ畑出身の港浩一社長の肝入り番組とのことでしたが、昨年春まで放送された『バイキングMORE』ほどの視聴率は取れず、初回の平均世帯視聴率は3.3%、個人視聴率は1.9%で、『ポップUP!』とほぼ変わらない数字でスタートしました。
2回目の放送には、マツコ・デラックスさんがゲスト出演し話題になったものの、世帯視聴率は2.1%、個人視聴率は1.1%とさらにダウンし、3回目の放送で早くも世帯視聴率は1%台に突入しました。
ピンズバNEWSによれば、番組の視聴率はその後も低迷を続け、6月23日放送回の世帯視聴率は1.6%、個人視聴率は0.8%で、放送開始から半年近く経った現在も視聴者が増えず、視聴率に変化は見られないといいます。
視聴率低迷を受けてか、『ぽかぽか』はゲストに力を入れているものの結果が出ず、そしてフジテレビの番組の中でもトップクラスの大赤字を叩き出しているといい、「かなりの大物から人気アーティストまで出演しているんです。結果、相当に予算をオーバーしてしまっているそうで、フジ内部でも問題視されるレベルの赤字になっていると聞こえてきています。それでも番組自体の調子が良ければある程度は容認されるのでしょうが、当然ながら、そんなことはまったくありません」
と、制作会社関係者は語っています。
同関係者によれば、7月以降は番組スポンサーからも問題視する声が上がり始め、大規模なテコ入れが行われるとみられるとしています。
そして、29日19時からは3時間にわたり、番組初のゴールデン特番を放送し、夏ドラマの各出演者たちがゲスト出演することが発表されていますが、「ゴールデンの生放送をやって、昼の番組の認知度を高めたいという狙いがあるのではないでしょうか。ただ、こういった試みを経ても視聴率に改善が見られないのであれば、大きなリニューアルを経て、それでもダメなら打ち切りとなるはず(中略)数字が改善しなければ来春、下手したら年内いっぱいで打ち切り―― そうした展開もあり得るほどの非常にまずい状態です」
としています。
2011年にスタートした『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、2014年スタートの『バイキング(バイキング(MORE)』も、放送開始からしばらくは固定の視聴者が付かなかったことで低視聴率を連発し、早期打ち切りの可能性を指摘されていました。
放送からしばらくしてヒット企画の誕生などで徐々に数字が伸び、それぞれ同時間帯トップクラスの数字を獲得するようになり、『ヒルナンデス!』は放送開始から10年以上経った現在も、各テレビ局が最も重要視しているコア層(13~49歳男女)の視聴率がトップとなっています。
『ぽかぽか』は、『ヒルナンデス!』よりもバラエティ色が強い内容で、これから若い層の視聴者を上手く取り込むことが出来れば、早期打ち切りを回避することはできると思いますが、視聴率低迷に加えてフジテレビきっての大赤字番組になっているとのことで、今後魅力的なゲストも減って数字がさらに落ち込み…といったことになってしまうかもしれないですね。