平成最後の『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)は、史上最年少となる平成生まれの若手コンビ『霜降り明星』が優勝を果たして幕を閉じたのですが、大会終了後に“スーマラ”こと『スーパーマラドーナ』のツッコミ担当・武智さんがインスタグラムでライブ配信した動画で、今年も審査員を務めたタレント・上沼恵美子さんに対して芸人等が毒を吐き、その発言内容がネット上で物議を醸しています。
スーパーマラドーナ武智さんは飲み会の席からインスタグラムのライブ配信を行い、そこには昨年のM-1王者『とろサーモン』のボケ担当・久保田かずのぶさん、3年連続準優勝に終わった『和牛』のボケ担当・水田信二さん、今年決勝初出場で8位だった『ギャロップ』のボケ担当・林健さん、6位だった『トム・ブラウン』のボケ担当・みちおさん、ツッコミ担当・布川ひろきさんとみられる芸人らが同席していました。
<↓の画像は、スーパーマラドーナ武智さん(左)とギャロップ林健さん(右)の写真>
そして、かなり酔った状態のとろサーモン・久保田かずのぶさんは、「酔ってるのを理由にして言いますけど、そろそろやめてください。自分目線の感情だけで審査しないでください。1点で自分の一生変わるんで。理解してください」「お前だよ、分かるよな?一番右側のな、クソが!」
と吐き捨てました。
<↓の画像は、上沼恵美子さん批判をしたとろサーモン久保田かずのぶさんの写真>
この一番右側というのは、審査員席で向かって右端のポジションに座っている上沼恵美子さんのことを指しており、上沼さんの審査は今年の『M-1グランプリ2018』でも物議を醸しており、『ジャルジャル』のネタに対してコメントを求められると、「振らんといて。ジャルジャルのファンなんですが、ネタは嫌いや。ごめんね」とバッサリと斬り捨てました。
<↓の画像は、上沼恵美子さんの写真>
また、頭がハゲていることを自虐したネタを披露した『ギャロップ』の林健さんに対して、「自虐いうのはあんまりウケない。自分をさげすむというのは基本的には、あんまりウケないということを、こんだけキャリアあるねんから、知っとかなあかんわ。何してたんや今まで!」とダメ出しをしていました。
その一方で、敗者復活枠で決勝に出場した『ミキ』に対しては、「ひいきしているわけじゃないんですよ。ファンだな。自虐とは違って。お兄ちゃんが突き抜けている。力がある。ミキのファンだな」と絶賛した上で、「林君とは違うねん。(林はハゲで)頭は明るいけど暗いねん。お兄ちゃんの自虐は突き抜けている。人徳がある」と、ミキとギャロップの違いを語っていました。
こうした批評に対してとろサーモン久保田かずのぶさんはブチギレており、久保田さんは敗者復活戦が開始する前に自身のツイッター上で、「お願い M1敗者復活戦があります視聴者投票みたいですね。お願いだから偏ったカッコいいとか可愛いの一票で入れないであげてください。それで勝ち上がる者が決勝でどれだけ酷い惨殺にあうかプロは知ってる。投票は簡単あきらかに受けてたとそれよりは受けてないこれが基準ですアイドルやないねんから」
と、ビジュアルなどではなく、芸で審査をしてほしいと視聴者に訴えかけていました。
<↓の画像は、とろサーモン久保田かずのぶさんのツイート写真>
そのため、芸以外の部分で上沼恵美子さんは評価していると感じたとろサーモン久保田かずのぶさんは、インスタグラムのライブ配信で怒りをあらわにしていた様子で、上沼さん対する怒りが収まらず動画では、「クソみたいなやつが審査してさ。(中略)アンタがつけた点数と、こっちが思った点数が同じでありたい。これで格差生まれたら違うやん。それを『私が好き~』とか言い出したら、ちゃうやん」
と不満を口にし、テーブルを足蹴りしました。
<↓の画像は、とろサーモン久保田かずのぶさん、和牛・水田信二さんの写真>
これらの発言に対して、今年最後のM-1出場で7位の結果に終わった動画配信者のスーパーマラドーナ武智さんとみられる人物は「ハハハハッ」と笑いを連発し、「右のオバハンにはみんなウンザリですよ」「そんで『嫌いです』って言われたら更年期障害かって思いますよね。自分の番組しかしてへんし、自分が売れるために審査員するんだったら、やめてほしいですよね」
などと、上沼恵美子さんを批判していました。
また、ギャロップ林健さんと見られる人物も、「暗いんだよって言われたら、じゃあ、明るかったらオモロイんかって話ですよ」
と語っています。
この動画はネット上で拡散され大きな話題になっており、
- ほんこれ よういった
- トロサモええな
- 上沼はホンマにいらん。見てて不快になる。女性枠いるなら花子師匠にかえて欲しい。
- 志らくと上沼は次から呼ばないで欲しい。ミキはそこそこ面白かったけどかまいたちよりはつまらんかった
あとギャロップに対しての自虐は受けないとか的外れで空気悪くするだけの感想はいらん
などと、芸人たちの愚痴を支持する声が上がっている一方で、
- 気持ちはわかるけどダサイ マラドーナとギャロップは妥当な点数だったわ 芸人なら芸で見返せ
- 久保田さんは審査について批判されてましたが、武智さんはオバハンや更年期障害など、ただの悪口を言っていてガッカリしました。
- 上沼云々じゃなくて賞レースで審査員の文句を出場者が言うアウトやろ
- スーパーマラドーナ武智ほんま痛いなこいつ お前らは好みとかじゃなくて単純におもんなかっただけやぞ。
ギャロップ林お前もな。そら色々思うとこはあって当たり前やけどこういうのやっちゃうのが1番ダサい今年のM1出てないしかも優勝してる久保田が色々いうのはまだ理解できるけどな - ヤバない?大先輩に悪口とか更年期障害とか言うたらあかんやん、負けたんやからぐちぐち皆んな居るやん怖いわ、ほんまにヤバイと思う
- 更年期障害て…差別にもほどがある。酷すぎる。こんな酷いことを言える人間が優勝しなくて本当によかった
などの批判の声も噴出し、この動画内の発言をめぐってネット上では物議を醸しており、ライブ配信したスーパーマラドーナ武智さんのインスタグラムは炎上状態になっています。
なお、このように芸人たちから審査内容を批判された上沼恵美子さんは、3日に生放送されたラジオ番組『上沼恵美子のこころ晴天』(朝日放送ラジオ 月曜午後12時)に出演し、M-1の審査員を引退すると宣言しています。
上沼恵美子さんは第7回(2007年)~第9回(2009年)、第12回(2016年)~第14回の計6回審査員を務めているのですが、番組では「ありがたい、光栄なお話。毎年ね、またお話あるということは、松本人志さんが上沼さんにと言っていただいている。光栄な話」とした上で、「私みたいな、こんな年寄りがね、ポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ。だからもう、私は引退します。いや、審査員やん。審査員は引退しますけど。」
と、引退を宣言していました。
確かに上沼恵美子さんの審査内容に対しては疑問を抱き、ミキを持ち上げた後にギャロップを引き合いに出し、痛烈な批判をするというのは見ていて嫌な気持ちになり、審査員として公平に審査が出来ていないと感じる部分はあります。
しかし、ネット上で動画配信を行って一方的に愚痴を漏らし、さらには芸能界の大先輩に対して「クソが」「更年期障害か」といった発言は完全にアウトだと思います。
これでは単に自身の評価を下げるだけで、実際にスーパーマラドーナ武智さんのインスタグラムには幻滅したといった声が多く寄せられています。
スーパーマラドーナは2011年以降、トークバラエティ番組『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)にゲスト出演するなどしていましたが、関西の重鎮である上沼恵美子さんに毒を吐いてしまった以上は、今後の仕事に多少なりとも悪影響を与えるのではないでしょうか。
ちなみに、ニュースサイト『サイゾーウーマン』によると、問題の動画に対して所属事務所の『吉本興業』は事態を重く受け止めているといい、今後は謝罪コメントを発表する可能性もあるようなので、この件について今後どういった対応をするのか注目したいところですね。
【追記 12/4 午前10時】
とろサーモン久保田かずのぶさん、スーパーマラドーナ武智さんが4日、それぞれ自身のツイッターを更新し、謝罪コメントを投稿しました。
とろサーモン久保田かずのぶさんは、「この度は私の不徳の致すところで、上沼恵美子さまに失礼極まりない言動をしてしまい申し訳ございませんでした。今後は二度とこのような事がないよう深く反省しお詫び申し上げます。」
と、上沼恵美子さんに対して失礼な発言をしたことを謝罪しています。
<↓の画像が、久保田かずのぶさんの謝罪ツイート写真>
一方のスーパーマラドーナ武智さんは、「昨日の僕の醜態について、上沼恵美子さん、 M-1に携わる方々、すべての方々にお詫びしたいです。申し訳ございませんでした。」
と、上沼恵美子さんとM-1に関わる人たちに対して謝罪しています。
<↓の画像が、スーパーマラドーナ武智さんの謝罪ツイート写真>