「てじな~にゃ」という決めゼリフで知られるマジシャンの『山上兄弟』が、8月31日放送の『バイキング』(フジテレビ系 月~金曜午前11時55分)にVTR出演し、7日付の『スポーツ報知』が報じた「寄席芸人」への転身について「転身したつもりはない」と否定したほか、過去に他のマジシャンからクレームを付けられていたことを告白しました。
『山上兄弟』というユニットとして活動する兄・山上佳之介さん(よしのすけ 23歳)と弟・山上暁之進さん(あきのしん 21歳)は、マジシャン・イリュージョニストの北見伸さん(本名=山上民夫 55歳)を父に持ち、幼少期からマジシャンとしての活動をスタートさせ、2002年には「世界最年少イリュージョニスト」としてギネスに認定されました。
<↓の画像は、昔の山上兄弟の写真>
デビュー後はテレビ番組に積極的に出演していたほか、国内外の様々な大会に出場し、2008年にイギリスで開催の『ジュニアワールドマジックチャンピオンシップ』イリュージョン部門で優勝、ステージ部門でグランプリを受賞するなどしています。
しかし、全盛期に比べてメディアへの露出量は減っており、テレビの仕事が減った原因については「タネ明かしをしすぎて、マジック業界から干された?」とも囁かれているのですが、これについて兄・山上佳之介さんは「干されたというか、マジシャンとはあまり関わりがないんです」と言いつつも、弟・山上暁之進さんは「ただ、断ればいいじゃないかというのは1度だけありました」と、一部のマジシャンからクレームを受けたことがあると告白。
<↓の画像は、現在の山上兄弟の写真>
また、山上佳之介さんは「テレビのことを分かっている人はそういうことを言ってくることはなかったんですけど、オリジナルマジックを披露したものをタネ明かしをしたんですが、遠回りをして言われることは多かったですね」といい、山上暁之進さんも「周り回って、事務所の先輩のところに行って、聞くみたいのはあった」と、テレビの演出などを理解していない同業者から否定的な声もあったとしています。
テレビ番組で明かしていたのはオリジナルマジックだったにも関わらず、他のマジシャンの営業妨害になるのかと聞かれると、「もちろん自分たちもマジシャンなので、売ってるものとか、そういうもののボーダーラインはわかってる」「自分も含めてそうだから言うんですけど、マジシャンにはろくな人いないんですよ。まともな人はいないと思いますよ、変わってるっていうか、変な人が多い」と語っていました。
続いて、現在の年収が全盛期と比較して10分の1程度まで落ちているという話については、「10分の1はない。10だったら5ぐらい」といい、「最高で2人で1000万円ぐらい入ったことはあると聞いたことがある」と収入事情についても明かしています。
そして、山上兄弟は今年4月に落語家などが組織する『公益社団法人 落語芸術協会』に加入し、6月から浅草演芸ホールなどで行われる寄席に出演しているのですが、寄席芸人への転身については「転身したつもりはない」「寄席も出るよっていうだけ」と語り、『落語芸術協会』への入会については「中学時代から寄席にはちょくちょく出させていただいて、やっと正式に加入しただけ。ずっと入りたいと思ってました。大学卒業した時に入れたので、就職したようなもの」と説明しています。
このように、芸能界から干された説、現在の収入などを赤裸々に告白した山上兄弟に対してネット上では、
- まあ、可愛いから需要があっただけだからなあ。
- 干されたんじゃないぞ。賞味期限が切れただけなんだぞ!
- 子供だから需要があっただけで、当時からパッとしなかったから。こうなる事は、予想できたよ。
- 大人の手品師なんかたくさんいるから、ギャラが高かったり、普通の手品なら需要は少ないだろし、魅力のある手品や、集客できるものがあるなら、需要は増えてると思う。昔は子供が手品をするといった価値があったから、需要が高かったんだろうと思う。
- 山上兄弟のもテレビ、ショーで幾度となくみたけど。正直上手くはないな。FISMで入賞したのも年齢が若いからだけだし。これはマジック界の常識です。あと、種明かしもみたけど山上兄弟のオリジナルではないな。それはウソ。偉大なる先人たちのを少し改案しただけ。プロが観れば分かるよ。
などのコメントが寄せられています。
山上兄弟は、今年5月放送の深夜バラエティ番組『じっくり聞いタロウ ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系 木曜24時12分)に出演した際にも、現在の年収を明かしていたほか、仕事を干されていると告白していました。
仕事の減少については、テレビ番組でマジックの裏側を明かした事が原因で、業界から干されかけているのが現状だと語っています。
マジック業界では、マジックのタネをバラすというのは御法度で、山上兄弟はそれを分かった上で、テレビではオリジナルマジックの裏側を明らかにしたそうなのですが、これに対して「他のマジックに似ている」「営業妨害なんじゃないか」という批判の声が周囲から続出する事態になり、そうした声が回り回って自分たちの耳にも入ってきていたそうです。
また、過去3年間の年収について聞かれると、「(1人あたり)200(万円)、200(万円)、250(万円)」と明かし、その原因については、数百万円もするマジックの道具を買うなど経費がかさむためで、経費を差し引いた額が200万円程度になると説明しています。
<↓の画像が、年収について語っていた山上兄弟の写真>
山上兄弟が非難される原因となったテレビ番組は、恐らく2014年7月~2016年8月まで放送された『トリックハンター』で、同番組では山上兄弟だけでなく、様々なマジック・イリュージョンのトリックを暴くという企画を行っており、番組放送時からマジシャンらの営業妨害になるのではないかという声も上がっていました。
テレビ番組でタネ明かしをしたことによって、同業者から白い目で見られ、批判の声が上がるようになってしまった結果、仕事にも多少影響を与えた部分はあったかもしれませんが、ネット上でも指摘されているように、成長したことで以前の可愛らしさが失われたことも仕事が減った一因かと思います。
しかし、現在はイケメン兄弟としてネット上で話題に上がることがちょくちょくあるため、また何かのきっかけでテレビ番組の出演が増えるという可能性は十分あるでしょうね。
山上兄弟のマジシャンとしての実力については厳しい声もあるので、今後さらに腕を磨いて、見た目だけでなく実力もあるミュージシャンへと成長してほしいです。