毎年恒例のチャリティー番組『24時間テレビ42』(日本テレビ系)が24・25日に放送され、今年初めて行われた「24時間駅伝」は放送時間内にゴールこそ出来なかったものの、4人でタスキを繋いで合計148.78kmを完走しました。
「24時間駅伝」の第1走者はハリセンボン・近藤春菜さん(走行距離32.195km)が務め、第2走者はガンバレルーヤ・よしこさん(同)、第3走者は番組放送開始まで発表が伏せられていた日本テレビの“ミトちゃん”こと水卜麻美アナウンサー(同42.195km)、アンカーは最年長のいとうあさこさん(同)が務めました。
<↓の画像が、24時間駅伝ランナーを務めた4人の写真>
(左からハリセンボン近藤春菜さん、いとうあさこさん、ガンバレルーヤよしこさん、水卜麻美アナ)
「24時間駅伝」は番組開始から約2時間後の24日20時29分からスタートし、『スッキリ』でハリセンボン春菜さんと共演している極楽とんぼ・加藤浩次さんがスターターを担当、32.195kmを5時間41分2秒で走破し、ガンバレルーヤよしこさんにタスキを繋ぎました。
その後、ガンバレルーヤよしこさんは25日午前8時8分に32.195kmを走破(タイムは5時間58分)し、第3走者で総合司会を務める水卜麻美アナにタスキを繋ぎ、水卜アナは14時18分過ぎに42.195kmを完走(タイムは6時間9分48秒)、アンカー・いとうあさこさんにタスキを繋ぎましたが、信号待ちなどもあり、残念ながら番組終了の20時54分までにゴールの東京・両国国技館に到着することは出来ませんでした。
その後、21時から生放送された『行列のできる法律相談所』でいとうあさこさんのゴールシーンが放送され、番組終了から4分後の20時58分に無事ゴール(タイムは6時間39分28秒)したことが明らかになりました。
<↓の画像が、アンカー・いとうあさこさんがゴールしたシーンの写真>
また、ゴール直前には『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で共演のウッチャンナンチャン・内村光良さんが、サプライズで登場して並走するシーンがありました。
- 内村光良さんが登場したシーンの映像(Twitter)
今年はこのような結果となった『24時間テレビ』ですが、『日刊スポーツ』によれば、来年は番組放送前倒しや延期になる可能性があるとのことです。
その理由は、来年7月24日~9月6日にかけて東京オリンピック・パラリンピックが開催されるためで、来年の五輪期間中には例年会場として使用している日本武道館で柔道や空手の試合が行われ、今年会場として使用した両国国技館ではボクシングの試合があります。
そうしたことから、通常開催以外に1週前の放送もしくは9月以降への延期となる可能性があり、会場も2年連続で両国国技館などが選択肢となりそうだとし、『日刊スポーツ』が日テレ関係者に来年の『24時間テレビ』について話を聞いたところ、「まだ白紙」と話したとしています。
そして、この報道に対してネット上では、
- 良い機会なので、一度終わりにしましょう
- 前倒し延期よりもこれを機に終わりにすれば
- だらだら面白くもないバラエティーを流して合間に社会貢献的な企画をはさむ今のやり方はもう終わりにして6時間にでも枠を縮めて中身を絞った構成にすれば良い。
- マラソンランナーの指名を受けた人が、断れないことをテレビ局は承知の上で、24時間マラソンの企画をする。非常に残酷な番組。
特に今回の水卜アナは気の毒。司会にマラソン、水卜アナは体力・精神の限界を超えてはいないか? - 延期でも、中止でも、終了でも良い気がします。時代と合わないと言うか、無理に感動のシーンを作っている感が強くて昔のソレとは違うし。
やめる時期を見定めてほしいです。 - 障害を持つ方を応援する番組。パラリンピックを率先して放送するべきでは?
それが出来ないとしたら24時間テレビの真意が問われるでしょう。本気で障害者を応援しているかどうかが。 - 最初の趣旨からどんどん逸脱してきたからね。チャリティとして何らかの形で残しては良いかも知れないけど、24時間の放送自体を止める勇気も必要かもね。
などのコメントが寄せられています。
『24時間テレビ』は、視聴者からの寄付を福祉、環境保護、災害復興の支援などに役立てることを目的として1978年に放送がスタートし、初回の募金総額は約12億円、その後も10億円前後の数字を記録し、東日本大震災があった2011年には過去最高の約19.8億円もの寄付金が集まり、昨年も約9億円もの募金を集めています。
こうして集まった募金を福祉、環境保護、災害復興支援に役立てており、番組の存在意義はあるかと思うのですが、チャリティー番組を謳いながら、各企業から多額のスポンサー料を得て、各出演者に対しては高額なギャラが支払われていることが明らかになっています。
また、番組のメイン企画としているチャリティーマラソンでは、真夏の炎天下にタレントたちにマラソンさせる危険行為があるほか、障害をもつ人たちが様々な挑戦をする姿を放送して意図的に感動を作り出し、“お涙ちょうだい”をしていることで「感動ポルノ」だと揶揄されています。
そのため、今年も『24時間テレビ』の放送、内容をめぐっては色々と物議を醸していたのですが、来年の東京オリンピック・パラリンピック開催を受けて、日テレはどういった対応をするのか注目したいですね。