ライフカードCM打ち切りか。映像酔いでJAROに通報も…激しい横揺れ映像に視聴者が不快感訴える

歌手・タレントの“あのちゃん”ことあのさん（別名＝ano 本名＝志水彩乃 27歳）が出演の『ライフカード』のCMに対して、“健康被害”を訴える人が続出していると週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』が伝えています。

あのちゃんは2023年からクレジットカード会社『ライフカード』のCMイメージキャラクターに起用され、7月から新CMがスタートしました。

新CMは、あのちゃんが体を左右に大きく揺らし、それに合わせて画面も左右に大きく揺れたり、ズームを繰り返すといった演出になっています。

このCM制作を手掛けたクリエイティブディレクター・山崎隆明さんはインタビューで、このCMは「あのちゃんを起用し、認知アップ目的でTikTok限定の縦型広告企画を」という方針で制作され、「ここ数年の自分のテーマが『明るい狂気』なのでいい感じになったかな、と思っています。ちょっと目は回りますが（苦笑）」「地上波ではちょっと乱暴すぎるかなと思ったのですが、オンエア量も多くないので、少しぐらい攻めたCMが流れてもいいかなと思い、実施しています」などと語っています。

CMはYouTubeでも2バージョン公開されており、この映像を観た視聴者からは、

• 画面酔いする…
• これすごいわ、直視できない
• 酔うからこのCM大嫌い
• このCM初めて見たけど、めっちゃ気持ち悪くなった、、てか酔った
• これ本当に酔うわ。三半規管弱い人には耐え難い映像ですわ
• 5年後、検索してはいけないワードに入るレベル
• 見てて気分が悪くなるCMであることに加えて、この演出で何を伝えたいのかサッパリわからん。
  この揺れる演出の意図は一体何ですか？視聴者に何を伝えたいの？とりあえずインパクトのあるCMにしたいという安易な発想で作ったとしか思えん。
  私の中でのライフカードという企業へのイメージは一気に悪くなりました。

などと、画面酔いしたという報告が相次いでおり、CM制作サイドに対する批判も散見されます。

昨年夏にオンエアされた『ポカリスエット』（大塚製薬）のCMを巡っても、スマホ撮影による手ブレで画面揺れや、AR（現実世界にデジタル情報を重ねて表示する技術）によって画面の変化が激しかったことで、視聴者からは画面酔いするとの声が上がるなど物議を醸しました。

1997年12月にアニメ『ポケットモンスター』の第38話「でんのうせんしポリゴン」で、画面が激しく点滅するシーンがあり、それによって複数の視聴者が「光過敏性発作」などを引き起こし、吐き気や頭痛、失神などの症状を引き起こして救急搬送される事件（通称：ポケモンショック）が発生したことにより、これ以降は急激な点滅や激しい動きに関してはガイドラインが設けられています。

民放各局が加盟の『日本民間放送連盟（民放連）』やNHK、『放送倫理・番組向上機構（BPO）』など各団体は、番組や広告など全ての放送において、「細かく点滅する映像や急激に変化する映像手法などについては、視聴者の身体への影響に十分、配慮する。」と規定しています。

また、NHKと民放連は映像手法による健康被害などを防ぐためのガイドラインを作り、NHKのガイドラインではテレビの大型化に伴い、激しい画面変化による映像酔いがしやすい状況にあり、不安定な揺れる映像は安易に使用してはならないと記載されています。

そして、今回のライフカードのCM映像に対して視聴者からは、『日本広告審査機構（JARO）』に通報しようといった声も上がっており、CMの放送・配信が停止という対応が今後とられるかもしれないですね。