ビートたけしさんが司会を務める討論バラエティ番組『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)の放送曜日と時間が、大幅に変更されることが一部スポーツ紙によって15日に報じられました。
16日には後番組として、大阪府知事、大阪市長、大阪維新の会代表、おおさか維新の会代表などを歴任した弁護士・タレントの橋下徹さんの新番組が4月からスタートすることが発表されたのですが、4月から『TVタックル』が放送される時間帯には、TBS系で和田アキ子さんが司会の『アッコにおまかせ！』が放送されており、この2番組の視聴率争いに注目が集まっています。
『TVタックル』は1989年7月より放送されている長寿番組で、スタート以来毎週月曜日の21時台に放送されていたのですが、2014年3月末に毎週月曜23時15分からのスタートに変更されて2年が経ち、今年4月からは毎週日曜日の11時55分からのスタートに大幅変更されます。
深夜のバラエティ枠から日曜昼枠に変更されることによって番組の内容にも変化があるようで、平日を多忙に過ごしている視聴者に向けて「1週間の総まとめ」という役割を果たしていくとしており、これまで同番組ではニュースに軸をおいてスポーツや社会問題などのテーマを取り上げてきたものの、放送枠の移動によって視野を拡大するとし、これまでのように時事問題をテーマとしたトークバトルは残しつつ、様々なジャンルのトピックを切り取っていくとのこと。
その一方で1985年からTBSの日曜昼枠（11時45分～12時54分）に放送されている『アッコにおまかせ！』は、芸能ニュースをメインに取り上げていることから、『TVタックル』とは内容に差があるものの、どちらもニュースを取り扱う番組で、これから視聴率争いを繰り広げていくとみられます。
しかし、『東京スポーツ(東スポ)』は、「相乗効果で両番組ともにプラスに働くのではないか」「内容が似た番組を同時間帯に放送すると、視聴者を食い合うと懸念する人もいるだろうが、近年の傾向は決してそうではない。」と報じており、その理由として、同じく毎週日曜日の朝10時台にTBSとフジテレビで放送されている『サンデージャポン』と『ワイドナショー』を例に挙げています。
『サンデージャポン』は2001年10月から日曜の朝10時枠で放送しており、平均視聴率は安定して10％以上を獲得していたことから、2014年4月に深夜枠から日曜の朝に移動してきた『ワイドナショー』は不利で、実際に視聴率獲得に苦しんでいました。
しかし、それから徐々に『ワイドナショー』は視聴者に受け入れられ、数字を上げていき、現在では『ワイドナショー』も10％以上の数字を記録し、14日放送分は『ワイドナショー』が11.6％、『サンデージャポン』は15.1％という結果になっており、『ワイドナショー』は7日放送分が10.3％だったため、2週連続で10％超えを果たしました。
このような結果が出ていることから、東スポは相乗効果を見込めるとしているのですが、ネット上では『アッコにおまかせ！』の終了を願う声などが多く上がっており、
- これをきっかけに和田が引退してくれれば言う事ないわ
- これで和田の番組が終了してくれると良いな。TVタックルが和田の番組潰して終らせる事に期待してる
- 和田とたけしじゃ説得力が違う。同じ毒舌ならたけしの方がずっといい。
- 番組の質が違うし、タックル圧勝でしょ
- ＴＶタックルは浜幸とか三宅先生が出演されていた頃は辛口で面白かったので見ていたけど最近は見ていないな。でも和田のゴシップ番組よりましかな。
などのコメントが寄せられています。
『サンデージャポン』と『ワイドナショー』のような相乗効果を得ることが出来るのかに注目したいのですが、『ワイドナショー』の数字がアップしている一因は、ダウンタウン・松本人志さんの発言が度々話題に取り上げらることにあるとみられます。
松本さんはこの番組によって芸能界のご意見番のポジションを築き、発言に対する注目度が高くなったことから数字に反映されたと思いますので、4月から『TVタックル』が日曜昼枠で放送されることになっても、『アッコにおまかせ！』の数字がアップするとは限らないのではないかと思います。
番組の司会を務めている和田さんは“ゴッドねぇちゃん”や“芸能界のご意見番”等と言われ、芸能界では確固たるポジションを築いているものの、世間からの好感度が非常に低いことで知られており、『TVタックル』がパワーアップして内容も面白いようであれば、視聴率は急落して最悪の場合打ち切りということもあるのではないでしょうかね。