ABC朝日放送テレビ(テレビ朝日系)が『M-1グランプリ』、日本テレビが『THE W』、TBSが『キングオブコント』、関西テレビ(フジテレビ系)が『R-1グランプリ』と、各テレビ局がお笑い賞レースを開催する中で、フジテレビと吉本興業が来年新たな賞レース『THE SECOND ~漫才トーナメント~(仮)』を開催することを発表し、ネット上で大きな反響を呼んでいます。
『THE SECOND』は、漫才師にセカンドチャンスを掴んで欲しいとの意図から、大会の応募資格は「結成16年以上(2007年12月31日以前に結成)」「全国ネットの漫才賞レース番組で優勝していないこと」「即席ユニット、アマチュアは出場不可」「競技は漫才のみ(ネタは6分以内)」とし、M-1グランプリ等での優勝経験が無い結成16年超えのプロ漫才師のみが出場できるものとなっています。
大会のエントリー期間は12月22日~来年1月31日までで、来年2月から予選会を行い、本戦のトーナメントラウンドに出場する32組を決定し、本戦トーナメントでは決勝まで1対1の勝負を行い、審査員等がネタをジャッジし、一番面白い漫才師を決めるとのことです。
ファイナリスト8組による決勝トーナメントの模様は、来年5月にゴールデン帯(19~22時)に全国で生放送するといい、番組の司会は東野幸治さんが務めることも決定しています。
<↓の画像は、THE SECOND司会の東野幸治さんの写真>
東野幸治さんはTHE SECONDについて、「これまでずっとM-1優勝を目標にがんばってきて、でも残念ながら優勝できずに15年が過ぎてしまった、という漫才師は世の中にたくさんいるわけですけど、ほとんどの皆さんが、自分なりに気持ちに整理をつけて、M-1を卒業されてると思うんですね。これからはゆっくり自分たちのペースで漫才ができるなとか、きっとそんなふうに考えてたと思うんですよ。そんな人たちにとって、こういう賞レースが新しく始まるっていうのは、きっとイヤなニュースなんやろなぁと(笑)」
と語っています。
その上で、「過去にM-1で思うような結果を残せなかった人とか、こんなはずじゃなかったと思って今もくすぶってるような人がいたら、この大会を“利用”してもらいたい」「若い頃に一生懸命やっていたような、キラキラした漫才を、ぜひもう一度見せていただけたら、うれしい」
としています。
そして、新たなお笑い賞レース『THE SECOND』の開催発表を受けてネット上では、
- M-1優勝という夢を見れなかった猛者達が集うのであればこんな熱い話はない
- これは楽しみ、M-1はちょっと青臭いんだよ
- 賞レースの乱立やめてくれー
- ベテランの漫才が見られるチャンスがあるのならそれはそれでええわ
- 最近、漫才すらやらなくなったレジェンドにも出てほしい
- ウッチャンナンチャン とんねるず ダウンタウン ツービート ナインティナイン 頂上決戦やろうぜ
笑いが分かってない若者たちに本物を見せてやれ M1は通過点にすぎない - フジがまともな賞レース作れるわけがない 夢のないR-1を何とかしてから言え
- 審査員の採点1つでやたら盛り上がるからなぁ 何か物申す為に放送も配信も視聴、こんな美味しいコンテンツは無い
- 16年以上やって売れなかったやつがブレイクするわけないし 売れてるやつが勝っても面白くはない どう考えても続かない賞レース
THE Wも打ち切り寸前の数字になってるし お笑いが一気に廃れる可能性ある - 最大の問題は誰が審査するのか、だわな M-1もKOCも松本で何とか説得力が保たれてるから
などの声が上がっています。
お笑い賞レースの中で最も大きな影響力を持つM-1グランプリは出場資格が15年以内で、これを受けてTHE SECONDでは結成16年以上の漫才師のみ出場可とされているようですね。
特に上限は設けられていないことから、大ベテランの漫才師たちも参加が可能になっており、今年4月に開催の特別公演『伝説の一日』にて、31年ぶりに漫才を披露し大きな反響を呼んだダウンタウンなど、レジェンドクラスのコンビの出場にも期待の声が上がっています。
また、M-1グランプリ決勝まで進出も優勝できずにラストイヤーを迎えたコンビの出場にも注目が集まっており、過去3回にわたり準優勝となった和牛や、かまいたち、千鳥、麒麟、ナイツ、おぎやはぎ、POISON GIRL BAND、トータルテンボス、ダイアン、キングコング、ハライチ、南海キャンディーズ、タイムマシーン3号、スーパーマラドーナ、東京ダイナマイト、ダイノジ、タカアンドトシ、品川庄司、スピードワゴン、ジャルジャル、U字工事、ランジャタイ等が、すでにM-1出場資格を失っています。
THE SECONDは、漫才師にセカンドチャンスを掴んで欲しいとのコンセプトから、テレビで活躍しているようなコンビは出場しない可能性も高く、M-1ほどは盛り上がらなさそうな気もしますが、一体誰が審査員を務め、どのような漫才師たちが予選を勝ち進んでくるのか、引き続き注目していきたいですね。