『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ系 9日18時30分~10日21時24分)の視聴率が11日に発表され、平均視聴率は8.5%、瞬間最高視聴率は9日22時2分に記録した18.6%(ともに関東地区)だったことが明らかになりました。
今年の視聴率は、昨年記録した過去最低の平均視聴率7.7%、瞬間最高視聴率16.9%を上回っています。
『27時間テレビ』は、1978年から日本テレビ系で放送の『24時間テレビ「愛は地球を救う」』のアンチテーゼとして1987年からスタートし、フジテレビが得意とするバラエティをメインとした番組内容でしたが、視聴率が近年低迷していることなどを受けて、今年は「日本の歴史」をテーマとしたほか、生放送ではなくほぼ収録にするなど大きな変化がありました。
そんな番組で、ビートたけしさんが1996年以来21年ぶり6回目の総合司会を務め、サポート役のキャプテンを関ジャニ∞・村上信五さん、番組全体の屋台骨となる企画「にほんのれきし博物館」の“タビビト”を女優・波瑠さん、館長をバカリズムさん、れきしサポーターを林修先生が務めました。
番組は、旧石器・縄文・弥生・古墳時代に関する『日本人ルーツ顔探しの旅 世界で発見!縄文顔×弥生顔』という企画からスタート、その後も日本の歴史にまつわる情報、バラエティ、ドラマ、アニメなどを放送し、ネット上では批判的な声も多く見られたのですが、昨年を上回る視聴率を獲得したことが明らかになりネット上では、
- 高いやん。思ったより。フジて考えたら高視聴率
- コスト大幅に削減して昨年上回ったなら成功じゃない
- 思ったより面白かったです。こんなのだったら来年も見ても良いかなぁ。でも27時間は長すぎだと思う
- 個人的にはとても楽しめる内容だった。子どもも大人も楽しく学べる要素も多かったのではないかな。制作発表の時はどうなるかと思ったが、放送を見ていて良い意味で裏切られた。勉強にもなるし内容も濃かった様に感じる。
- 賛否あるとは思うけど自分は期待してなかったのに気がついたら結構観てた。面白かった。
- 生放送でグダグダするフジの風潮が嫌いだったので、今回のように教養で収録の方がかえって良い。
- 歴史好きの俺は楽しめたな。少なくとも芸人のバカ騒ぎよりマシな内容だった。来年はこれを生でやってくれれば最高だ
などと、例年放送の番組よりも面白かったという声がある一方で、
- 0.8%なんて誤差の範囲内 もう完全にオワコン
- あれで8.5あるのかよw
- 次はおもろいやろ…次はおもろいやろ…でずっと観てたわ
- 去年がつまらなさ過ぎただけで、今回も十分つまらなかった
- こんな内容のほうが視聴率がとれるって、去年はどれだけ酷かったんだよ
- 歴史バラエティーなら2時間特番ぐらいで林先生か池上彰の番組で充分だろw
- 歴史のVTR部分だけは面白かったかな。ただ、あれを27時間もやる意味が分からんかったけど
- 去年よりマシってだけでワースト2位だがな
という否定的な声も多く上がっています。
放送前から今年の『27時間テレビ』は物議を醸しており、過去最低を更新するのは確実とも言われていたので、意外にも数字が取れていたことに驚いたのですが、昨年の視聴率を超えることはできたものの、平均視聴率8.5%は過去2番目に低い数字です。
また、今年8月26・27日に放送された『24時間テレビ』は平均視聴率18.6%、瞬間最高視聴率は40.5%と、倍以上の数字を獲得しており、今回に限ったことではありませんが大きな差を付けられています。
そのため、決して成功したとは言えないのですが、今年は生放送ではなくほぼ収録に変更し、番組全体の制作費も削減して昨年以上の数字を取り、視聴者からもこれまでよりも面白かったという声が多くみられることから、今後の番組作りに役立てることができるでしょうし、番組スタッフたちの士気も上がるのではないかと思います。
しかし、来年また『27時間テレビ』が放送されるかどうかは不明なのですが、今年視聴率が上がったことを受けて番組を続ける可能性もあるため、来年はまたどうなるのか注目したいですね。