女優・広瀬すずさん(本名=大石鈴華 19歳)が主演を務めるドラマ『anone(あのね)』(日本テレビ系 水曜22時)の視聴率が大コケしており、黒歴史確定のドラマとも言われているのですが、これにNHKが慌て始めているという話が出ています。
『anone』は、広瀬すずさんが初主演した連続ドラマ『学校のカイダン』(同 土曜21時)以来3年ぶり2本目の主演ドラマで、脚本はドラマ『東京ラブストーリー』『Mother』『Woman』『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『カルテット』、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』などで知られる人気脚本家・坂元裕二さんが担当しています。
これまでに数多くのヒットドラマを生み出してきた坂元裕二さんのオリジナル脚本3作目で、高く評価された『Mother』と『Woman』のスタッフが再び集結し制作したドラマということから、放送開始前から高い期待が寄せられていました。
しかし、初回平均視聴率は9.2%と2ケタに届かず、第2話で7.2%までダウンし、その後も離脱する視聴者が相次ぎ、第3話は6.6%、第4話は6.4%、第5話は5.9%、第6話は5.5%、第7話は4.9%と、右肩下がりとなり、第8話で5.4%まで回復させたものの、第9話では自己最低を更新する4.4%を記録しました。
<↓の画像は、広瀬すずさん主演の『anone』>
このように5%前後で推移していたことにより、今期民放のゴールデン・プライム帯で放送のドラマの中では現時点でワースト3に入っており、21日放送予定の最終話(第10話)の視聴率次第では今期ワーストとなる可能性もあります。
ちなみに、19日時点でのワーストは深田恭子さんと松山ケンイチさんが共演の『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系 木曜22時)、ワースト2位は芳根京子さん主演の月9ドラマ『海月姫(くらげひめ)』(同 月曜21時)なのですが、この3作品は最終回のみを残し数字の差がほとんど無いため、最終回の数字次第で順位が変わるとみられます。
<↓の画像は、『anone』と今期最下位争いをしている『隣の家族は青く見える』、『海月姫』の写真>
広瀬すずさんは『anone』で暗い過去を持つ主人公を演じており、広瀬さん自身の明るく天真爛漫なキャラクターは完全に封印していることや、ストーリーが終始暗くて話のテンポも遅く、全体の脚本・演出も微妙なことから厳しい評価をする声が多く上がっています。
そうしたこともあり『anone』は最終回でも高い視聴率は望め無いといわれ、今期ワーストドラマとなる可能性も十分あると見られているのですが、現在『anone』の視聴率を最も気にしているのはNHKだとニュースサイト『ビジネスジャーナル』は報じています。
NHKが『anone』の視聴率を気にしている理由は、ずばり2019年4月1日からスタート予定のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『夏空 -なつぞら-』のヒロインに広瀬すずさんを抜擢しているためとのことです。
『夏空』は朝ドラ通算100作目となる重要な記念作にあたり、広瀬すずさんをヒロインに抜擢したという発表も昨年11月に行われました。
この時点ではまだ2018年度下半期の朝ドラヒロインすら発表されておらず、1作飛び越えてヒロインが発表されるという異例の形となっていました。
早期に発表した理由については、北海道を舞台にした作品で通常よりも数ヶ月撮影開始日が早いことや(今年夏にクランクイン予定)、NHKが働き方改革によって制作期間を長く取るという形にしたため、異例の早期発表になったとのことでした。
<↓の画像は、『夏空』のヒロインに抜擢された広瀬すずさんの写真>
なお、広瀬すずさんがヒロインを務める『夏空』の前には、今年4月2日から永野芽郁さんヒロインの『半分、青い。』、10月1日からは安藤サクラさんヒロインの『まんぷく』が放送予定となっています。
『ビジネスジャーナル』によれば、『夏空』は100作目という節目の作品であることからNHKは絶対にコケられないと考えているようで、ヒロインの変更は不可能なことから、2番手、3番手に視聴率が取れるような俳優を起用するか否か関係者たちは議論を交わしているそうです。
また、のんさんヒロインの『あまちゃん』に出演した有村架純さん、杏さんヒロインの『ごちそうさん』に出演した高畑充希さんなど、主演ではないものの伸びた方も多くおり、ドラマ関係者界隈では「NHKが“広瀬すずを食う”女優を見つけられるのか、そちらのほうに期待が集まっています」と明かしています。
現時点で広瀬すずさん以外のキャストは発表されておらず、どのようなキャスティングとなるのか不明な状態ではあるのですが、今ドラマや映画、CMに引っ張りだこの元AKB48・川栄李奈さんが抜擢されるのではないかと予想する声が上がっているとのことです。
<↓の画像は、現在女優として大活躍中の川栄李奈さんの写真>
川栄李奈さんはこれまでに様々なNHKドラマに出演しており、2016年には高畑充希さんヒロインの朝ドラ『とと姉ちゃん』、昨年は『アシガール』『アオゾラカット』『男の操』といった作品に出演し、2019年放送のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』にも出演が決定しており、NHK内での評価はかなり高いと見られます。
川栄李奈さんは好感度も比較的高いので、少しでも数字を上げるために起用される可能性はゼロではないかもしれないですね。
そもそもドラマの脚本・演出が微妙であればいくら出演者を豪華にしても無意味ですが、数字を上げるためにどのような対応がとられるのか、今後発表される『夏空』のメインキャストにまずは注目したいですね。