気温35度を超える猛暑日(酷暑日)が続くなか、8月31日から放送の『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)で今年もチャリティーマラソン企画が実施されることや、陸上自衛隊出身のピン芸人・やす子さん(本名=安井かのん 25歳)がランナーを務めることが先日発表されましたが、熱中症などにより最悪死に至る可能性もあるとしてネット上では、企画中止を求める声が噴出するなど物議を醸しています。
そうした中で、日本テレビはやす子さんの身の安全を確保するため、30人ほどの精鋭スタッフで極秘チーム「YSST」(やす子・スペシャル・サポート・チーム)を結成し、有事に備えていくと『東京スポーツ』(東スポ)が伝えています。
<↓の画像は、今年の『24時間テレビ』チャリティーマラソンランナー・やす子さんと総合司会3人の写真>
20日から放送された『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)でも、必要以上に休憩を取らずに100kmマラソンに挑戦する企画「100kmサバイバルマラソン」を実施し、この企画に参加したタレント・井上咲楽さんが、急性胃腸炎による脱水症状を発症し、ドクターストップによってリタイアとなりました。
こうしたトラブルも発生していたため、この企画にも多くの批判が寄せられており、番組終了後もネット上では炎上が続いています。
また、今年もチャリティーマラソン企画を実施する24時間テレビにも批判が殺到し、放送前から炎上しており、やす子さんの身を案じて企画中止を求める声が多く上がっています。
そうした中で日本テレビサイドは、例年以上にサポート体制を強化し、やす子さんのためにスペシャルサポートチームを結成したといい、「YSSTは番組スタッフの中から選抜された30人ほどで構成された精鋭チームです。全員が100キロマラソンを完走できる体力があり、救命講習を受けています」
と番組関係者が明かしています。
<↓の画像は、昨年の『24時間テレビ』で100kmマラソン挑戦のヒロミさん(59)の写真>
真夏の炎天下でのマラソン企画で、最も危惧される熱中症対策も入念に行うといい、「医師と看護師の医療チームが常駐する待機所を数キロごとに計10ヶ所ほど設ける案があります。エアコンやベッド、シャワー室が完備された特別キャンピングカーをやす子さんと並走させる計画もあります」「番組側は16日の会見でやす子さんが語った心意気に胸を打たれました。何があってもサポートし、熱中症などで倒れることなくゴールに導こうと誓い合っています」
とテレビ局関係者が語っています。
これにより例年よりも経費はかさむものの、やす子さんの身の安全を守ることを最優先とし、番組にとって至上命令になっているとのことですが、この報道に対してネット上では、
- 恐ろしいね…何がなんでも走らせるんだ
- マラソン企画した人も一緒に走れば良いんじゃないかな? せっかく企画したなら自分もやらないと!
- そんなにマラソンやりたいなら北海道とかカナダとかでやりゃ良いじゃん。
- いい加減に馬鹿な事はやめるべき。募金が基本だろうが・・・
- そんな大勢のチームを組める金があるなら、募金に回すと言う発想はないのかぁ! やはり目的は募金じゃなく視聴率だな!
- 危険なのにそこまでしてやる意味とは? やらずに30人分の人件費を寄付した方がいいでしょ。
- 毎年、思うがなんでそこまでして走る事に執着するのか意味がわかりません。
今からでも遅くありません 何か別の形で出来る事を考えましょう。
などの声が上がっています。
日本テレビは、系列局・日本海テレビ(鳥取)の元経営戦略局長による24時間テレビの募金着服事件を経て、今年新たに「目的別募金」を開設し、やす子さんは「マラソン児童養護施設募金」(募金全額を全国の児童養護施設に使用)のためにマラソンに挑戦するという形になっています。
やす子さんがオファーを受けた理由は、幼少期に両親が離婚して貧困の母子家庭に育ち、高校生のころには児童養護施設で生活していた時期があり、より多くの人に施設について興味を持ってほしい、施設で育った子供たちが「生きているって楽しいな」と思ってもらいたいとの考えから、ランナーを務めることを決意したと語っています。
児童養護施設で育ったやす子さんの思いは理解できる一方で、募金集めのためになぜマラソンをする必要があるのか、その説明がなく理由が不明なことで物議を醸し、そして「感動の押し売り」などと揶揄されています。
視聴率稼ぎや募金集めが目的なのであれば、命の危険を伴う炎天下でのマラソンはやめるべきだと思いますし、マラソンは絶対に外せない企画なのであれば、マラソンコースを東京五輪と同様に気温が低い北海道に変更するなど、できる限りランナーの負担やリスクを減らす対応が必要だと思います。
少しでも多くの視聴者の理解を得たうえで実施した方が、より多くの募金が集まるのではとも思いますし、日本テレビの説明など様々な対応が不十分なことによって、やす子さんにも批判の矛先が向けられる事態となっているので、ネット上での誹謗中傷から守る対策もしっかりと行ってほしいものです。