1980年代後半にTBS系の金曜20時枠で放送され、一世を風靡した視聴者参加型のバラエティ番組『痛快なりゆき番組 風雲！たけし城』が、ネット動画配信サービス・アマゾンのプライムビデオで34年ぶりに復活し、10日にビートたけしさん以外の追加キャストが発表されました。
しかし、かつて番組にレギュラー出演していた愛弟子『たけし軍団』メンバーの名前は無く、ネット上では残念がる声や憶測が飛び交っています。
1986年5月～1989年4月にかけて放送された『痛快なりゆき番組 風雲！たけし城』は、約100人の一般応募者が攻撃軍となり、たけし軍が仕掛けた様々な仕掛けを攻略していくという内容で、放送当時は番組の平均視聴率が20％超えを連発し、最高平均世帯視聴率は24.7％という人気番組でした。
＜↓の画像は、『痛快なりゆき番組 風雲！たけし城』出演者の写真＞
同番組は世界159ヶ国・地域でも『Takeshi’s Castle』などのタイトルで放送され、一般参加者が様々なゲームをクリアしていく内容が大ウケし、番組のフォーマットを使った現地版も複数製作されており、同じく海外でも人気が高いTBSの番組『SASUKE』の元になった番組とも言われています。
- 『痛快なりゆき番組 風雲！たけし城』の動画（YouTube）
そんな人気番組をアマゾンのプライムビデオとTBSがタッグを組んで復活させ、ゲームをよりスケールアップして4月下旬から全世界で配信（全8話）するということで注目を集めています。
そして、10日に追加キャストが発表され、城主・ビートたけしさんの家老・家臣役でバナナマンの設楽統さん、日村勇紀さんが出演、さらにたけし城を守る配下城の城主役でくりぃむしちゅー・上田晋也さん、渡辺直美さん、歌舞伎俳優・市川猿之助さんが出演することが明らかになりました。
他に、攻撃隊長役で昭和版から引き続き谷隼人さんが出演するほか、新・攻撃隊長役で『ドラえもん』のジャイアン役等で知られる声優・俳優の木村昴さんが出演します。
＜↓の画像が、4月下旬から配信予定『風雲！たけし城』出演者の写真＞
これらの出演者発表を受けてネット上では、
- 軍団がいないのは 当時毎週見ていた世代からすると寂しい
- 軍団の人にも出演してほしかった
- たけし軍団を入れなかったのは、やっぱ“そういうこと”なんだろうな
- ビートたけしさんが独立されたから、たけし軍団の方々の出演は無いのかな？殿と言えば、やっぱりたけし軍団がいないとって思ってしまう
- たけし軍団の持ち味が最も活かされると思うけど、色々と大人の事情で厳しいんでしょうね。殿と軍団が決別した今となっては…
などと、たけし軍団の出演発表がないことを残念がる声や、その理由を巡って憶測が飛び交っています。
ビートたけしさんは2018年春に、社長との関係悪化によって自身の事務所だった『オフィス北野』から突如独立し、それ以降はたけし軍団のメンバーたちとは疎遠になっています。
さらに、『オフィス北野』という事務所名も変えるよう求め、現在はたけし軍団のつまみ枝豆さんが代表で『TAP』という名称となり、ビートたけしさんは自身の公式サイト上で、「TAP及び、養成所のTAPセカンドと私とは関係ありません。間違えないでね」と、『TAP』とは一切関わりがないことを強調しています。
これについて『日刊ゲンダイ』の記事では元事務所関係者が、「公式サイトを見て目を疑いました。TAPは軍団の所属事務所ですよ。わざわざ書いたということは、世間に絶縁したと受けとられかねない。これを見て悲しい気持ちになりました」
と語っています。
たけし軍団は今年結成40周年を迎え、8日から舞台を開催しているのですが、たけし軍団のメンバーたちもビートたけしさんに直接報告できていないそうで、たけしさんも舞台に対してコメント等を出していません。
ビートたけしさんがたけし軍団と距離を取るようになったのは、元々愛人関係にあった18歳年下の再婚相手で、事務所の取締役を務めるAさんの存在が大きいとも言われており、人が変わったようにお金に細かくなかったのもAさんの影響なのではとも囁かれています。
ただ、令和版『風雲！たけし城』で久しぶりの共演となる可能性はゼロではないようで、TBSは昨年3月の定例社長会見で、たけし軍団の出演について「現在調整中です」と答えていましたし、昭和版と同じくたけし軍団メンバーたちは守備軍として登場する可能性は残されているので、今後の出演者発表にも注目したいですね。