漫画家・諫山創さん(いさやま・はじめ 32歳)原作の人気漫画『進撃の巨人』が、アメリカ・ハリウッドで実写映画化されることが明らかになりました。
30日に出版元の『講談社』が公式サイト上でハリウッド版実写映画化を正式発表し、監督は、日本でも大ヒットしたホラー映画『IT/イット“それ”が見えたら、終わり』などを手掛けたアルゼンチン出身のアンディ・ムスキエティ監督が担当します。
プロデューサーは、『ハリー・ポッター』シリーズや『ゼロ・グラビティ』などを手掛けたデイビッド・ヘイマンさん、アメリカのドラマ『HEROES/ヒーローズ』などに出演している、俳優でデジタル視覚効果(VFX)アーティストのマシ・オカさん、アンディ・ムスキエティ監督の姉で、これまで共に作品を手掛けてきたバルバラ・ムスキエティさんの3人が担当します。
製作・配給は『ワーナー・ブラザース』、制作は『ハリー・ポッター』シリーズ、『ゼロ・グラビティ』などを手掛けたイギリス・ロンドンの映画製作会社『ヘイデイ・フィルムズ』が担当します。
ハリウッドでの実写映画化が決定した『進撃の巨人』は、2009年に『別冊少年マガジン』創刊号から連載がスタートし、コミックス(既刊26巻)の累計発行部数は7600万部を突破しています。
これまでに小説、アニメ、ゲーム、映画化などのメディアミックス展開がされており、アニメは民放だけでなくNHKでも放送されるなど、非常に高い人気を得ています。
『進撃の巨人』のストーリーは、巨人化した人間が突如として出現し、巨人が次々に人間たちを捕食、街を破壊していき人類が滅亡の危機に陥る中で、生き残った人類が巨人の討伐に動き出し、様々な戦いを繰り広げていくというダークファンタジー・バトル作品となっています。
そんな『進撃の巨人』がハリウッドで実写映画化されることに対してネット上では、
- ついにきたか
- これとかハガレンとかはハリウッドのがまだましだろうね
- 演じる俳優も外国人だろうし日本版よりは見栄えは良さそう
- ハリウッドもちょくちょく日本作品取り扱うようになったな よほど題材にする映画コンテンツ不足なのか しかしハリウッド版進撃は面白そうだ
- この監督ならやってくれる気がする。恐ろしい巨人が作りあげられそう。イットのピエロの怖さを観ると期待してしまう。暗く、おぞましい作品になる事を期待する。
- 日本の実写が酷い最悪作だから、それを下回る物ことは難しい。何を作っても日本の実写よりは良いと評価はされる。ミカサは日本人顔の女優を起用してほしい。
- ミカサ役は日本人もしくは日系人にしてほしいな。アジア系だからと言って中韓系はイヤだな。
- 日本の実写化と違った意味で、滅茶苦茶にされるだろうな。それでも別の意味で日本よりはマシかと思うが。
- ハリウッド実写化で良い印象が全くないな。先日の攻殻機動隊も大コケしたばかりだし
- これまでの漫画実写化を考えると悲惨な結果になりそうだが。外国人が多い作品でも良かったなって思うのがない
- 日本版と比較できるな ハリウッド実写作品も割とクソ作品が多いからどっちもクソの可能性がある
などのコメントが寄せられており、現時点では賛否両論となっています。
『進撃の巨人』は日本で3年前に実写映画化され、前後編の2本が製作されており、その際には三浦春馬さんが主演し、ヒロイン役を水原希子さんが演じ、その他に長谷川博己さん、本郷奏多さん、三浦貴大さん、桜庭ななみさん、石原さとみさん、松尾諭さん、ピエール瀧さん、國村隼人さんなど、豪華俳優陣がキャスティングされていました。
<↓の画像は、日本版実写映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の写真>
監督は、映画『ローレライ』『日本沈没』『隠し砦の三悪人』『のぼうの城』『シン・ゴジラ』などを手掛けた樋口真嗣監督、脚本は『20世紀少年』『GANTZ』などを手掛けた渡辺雄介さん、映画評論家・コラムニストの町山智浩さんの2人が担当し、前編は最終興行収入32.5億円を記録したのですが、その出来上がった作品の内容から全てが酷評され、後編は最終興行収入が約半分の16.8億円にまで落としました。
日本版の実写では、欧米系のキャラクターも全て日本人が演じたことや、東洋系のヒロイン・ミカサ・アッカーマン役にハーフモデルの水原希子さんがキャスティングされたことも物議を醸すことになり、映画のレビューサイトなどでは、酷評が圧倒的多数の大失敗作品となっています。
こうした苦い記憶が原作ファンらの間では濃く残っていることもあり、ハリウッドでの実写映画化と言えども否定的な声も多く上がっているのですが、ハリウッド版ではどういった俳優がキャスティングされ、どのような仕上がりになるのかは楽しみではあり、引き続き注目していきたいところですね。