『逃走中』終了危機? フジテレビが大赤字で制作困難。大晦日特番は今年『新しいカギ』に変更され…
フジテレビの人気特番『逃走中』が、フジテレビを巡る一連の騒動によって「制作不可能」状態にあり、しばらく放送休止となる可能性を『ピンズバNEWS』(双葉社)が報じています。
『逃走中』は2004年から放送がスタートし、2020年以降も毎年4~5回放送されている人気コンテンツで、2022年からは大晦日特番としても放送され、昨年7月には「逃走中20th記念プロジェクト」の1つとして映画も公開されました。
しかし、今年の大晦日は『逃走中』ではなく、『霜降り明星』『チョコレートプラネット』『ハナコ』が出演のバラエティ番組『新しいカギ』の企画「カギダンススタジアム」を生放送することが発表されています。
そして、ピンズバNEWSの取材に対して民放キー局関係者は『逃走中』の今後について、「“やらない”のは大晦日に限った話ではなく、今、テレビ業界で言われているのは“中居氏・フジテレビ問題”の影響で、フジテレビは今後『逃走中』を作れないという話なんです」
と明かしています。
中居正広さんと元フジテレビアナウンサー・Aさんのトラブルが発端で、フジテレビのコンプライアンスやガバナンス不全も浮き彫りとなって大騒動に発展し、深刻なスポンサー離れによってフジテレビの広告収入が激減、5月に発表された放送収入は前年度と比較して16%減少し、最終的な損益は328億円の赤字となっていました。
また、6月末までの損害額は453億円超えとして、中居正広さんとAさんのトラブル対応にあたった元社長・港浩一さんと元専務取締役・大多亮さんを相手取り、損害賠償50億円を求める訴訟も起こしました。
夏以降はスポンサーが徐々に戻ってきていますが、すぐにスポンサー料が入ってくるわけではないため今後もしばらくフジテレビは金欠状態が続くとみられており、それによって『逃走中』のような出演者が多く、大規模ロケなどによって制作費がかかる番組制作は困難といいます。
前出の民放キー局関係者はフジテレビの現状について、「局の勝負どころであるゴールデン帯のバラエティ番組でさえ、かつての深夜枠級の予算になると見られているんです。『逃走中』はレギュラー番組ではなく大型特番ですが、当然ながら特番の予算も大幅カットになると。ちなみに、ドラマも同じく制作費削減が進む民放他社と比べても4分の3ほどになるそうです」
と明かしています。
気になる『逃走中』の制作費については「ピーク時には制作費が1億円もかかったそうです」とし、現在でも少なく見積もっても5,000万円以上はかかる番組であるため、新作を作るのは難しい状況としています。
真相を確かめるため、『逃走中』の今後についてフジテレビに問い合わせたところ、「詳細についてはお答えしておりませんが、次回放送に向け準備を進めています。放送日時発表までお待ちください」
と回答し、番組継続の意向を明かしたとのことです。
この報道を受けてネット上では、
- まさにスポンサーが『逃走中』
- ドラマやかくれんぼだって、大規模なセット作ってるじゃん。逃走中だけ無理って事は無いでしょ?
- 本当に予算だけの問題かな? お金よりロケ地選択が難しいのでは? 昔は早朝の池袋で探しまくったり、街中を使ったけど、いまは施設の休館日に貸切でやっている。
編集考えたら1年や半年以上前には企画が必要。渦中のフジテレビに全面協力貸してくれる場所がなかったのかな? - 予算ないのに予算赤字オーバーな番組作ればまた赤字。自分の首を締めることになるから作らなくていいよ。
- だったら初期の深夜時代の規模でやればいいんじゃない。街中をミッションも無くシンプルにハンターから逃げたり隠れたりして。
少なくとも私はその頃の方が見ていて良かったと思ったよ。保阪尚希が木の上に登って隠れて逃走成功したりとか、平畠啓史がハンターはおろか逃走者にも見つからなかったとか。
放送時間も3時間とかではなくて23時台の1時間くらいで十分にやれると思うけど。 - 夏休み恒例のお台場イベントも無かったし、番組も昔の懐かしい系を振り返る、制作費がやっすそうな番組も多いし、厳しいんだろうなーっていうのは一般人でも分かる感じ。
テレビも子供が楽しめる内容をやらないなら、もう存在価値ないかな。
などの声が上がっています。
『逃走中』の制作が困難な状態にあるとの話は、スポンサーの広告出稿停止が始まった2月に『スポーツニッポン(スポニチ)』が報じ、制作費が見通せないことに加えて、フジテレビのイメージ悪化によってロケ地探しも難航しているとのことでした。
しかし、ゴールデンウィーク中の5月に富士急ハイランドを舞台とした約3時間特番が放送されました。
この回の視聴率は不明ながら、昨年の大晦日放送の年越し特番の平均視聴率は、第1部(20時52分~23時45分)の世帯視聴率が3.4%、個人視聴率が2.9%、第2部(23時45分~深夜0時30分)は世帯3.9%、個人3.1%で、民放最下位と大コケとなっています。
子供には人気のコンテンツながらマンネリ化、ヤラセ疑惑などによって人気・注目度はどんどん落ちている印象です。
そのため、今後も番組は続くとしても規模縮小や放送回数減少などの対応が考えられますが、これを機にテコ入れもしながら、多くの視聴者が新たな魅力を感じるようなコンテンツ制作を目指してほしいですね。
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- https://pinzuba.news/articles/-/12442