『Take Me Home, Country Roads(カントリー・ロード)』を主題歌に使用したスタジオジブリの人気作品『耳をすませば』が実写映画化され、俳優・松坂桃李さんと女優・清野菜名さんがW主演を務めることが明らかになりました。
発表によると、原作の世界観を再現した「あの頃(過去)」に加えて、実写版オリジナルの「10年後(現在)」を描いた作品になっているといい、実写映画版の公開日は9月18日を予定しているとのことです。
スタジオジブリが1995年にアニメ映画化した『耳をすませば』は、1989年に少女漫画雑誌『りぼん』に掲載された漫画家・柊あおいさん(ひいらぎ・あおい 57歳)の青春恋愛漫画が原作で、アニメ映画版では読書好きな女子中学生・月島雫がバイオリン職人になるという夢を持つ同級生・天沢聖司と出会い、惹かれ合っていく様を描いています。
<↓の画像は、アニメ映画『耳をすませば』の天沢聖司と月島雫の写真>
アニメ映画版では月島雫役を声優・女優の本名陽子さん(41)、天沢聖司役を俳優・高橋一生さんが演じ、本名さんはエンディング主題歌・挿入歌の『カントリー・ロード』を歌唱し、昨年の『ラグビーワールドカップ2019』では日本代表チームが、同曲の替え歌『ビクトリーロード』を試合後などに披露していました。
松坂桃李さんと清野菜名さんがW主演の実写映画版では、2人の10年後の様子を描き、小説家になるという夢を持っていた月島雫は、出版社で児童小説の編集者をしており、小説家になる道は諦めて本を売るために必至な日々を送っています。
一方の天沢聖司は夢を追って海外で暮らしており、雫と聖司はいつの間にか距離が生まれてしまったものの、雫が忘れていた“あの頃の気持ち”を取り戻していく姿を描いているそうです。
実写映画版では、TBSドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』、『ROOKIES』、『JIN-仁-』シリーズ、『義母と娘のブルース』などを手掛けた平川雄一朗監督がメガホンを取り、撮影は2月中旬からスタートし、3月中にクランクアップを予定しているとのことです。
そして、『耳をすませば』の実写映画化発表に対してネット上では、
- 実写化はアニメの良さをつぶすだけ。やめて欲しい。
- やめろおお!とか言うほどジブリ版も面白くはないわ
- 実写化がどうとか松坂さんがどうとかでなく、どうせなら高橋一生が聖司をやってくれる方が感慨深いものがあった。という感想しかない。
- 昔流行った少女漫画の数十年後ブームがくるかな
- 10年後の物語←わかる 実写←わからない
- やめてくれ。「耳をすませば」は二人がその後どうなるかを想像するところまで含めての作品。アンサーはいらない。
- 10年後、オリジナルストーリーという地雷ワード
- アニメの実写化しすぎ。耳をすませばの10年後だって話があるならアニメで観たかった。
せっかくの超名作の続編なのにいきなり実写化じゃ感情も入ってこないんじゃ…。 - アニメで10年後をジブリが作るならすんごい見に行きたい!ってなるけど、実写でしかもジブリと関係ない人が10年後どんなんかなぁって思ってやるとかホントやめて欲しい。
あの作品は原作あるけど、ジブリアニメの世界観だから良いのであって。
別に耳をすませばにしなくても、別タイトルで同じような内容の映画作ったらいいやん。 - 主人公が夢を一旦諦めて、なにしてんだろうみたいな展開か。。。
最終的に小説家としてやってく、彼ともともに歩んでいく的な感じかなぁ
それならまたアニメ作って、男の子の声を高橋一生さんがしてくれたら面白いのにな。 - 10年後に付き合って結婚するとか言う蛇足は全くいらんぞ
などのコメントが寄せられており、批判的な反応が圧倒的多数となっています。
2014年にはスタジオジブリもアニメ映画化した『魔女の宅急便』が実写映画化され、デビュー間もなかった小芝風花さんが主演を務めたのですが、この映画はアニメのリメイクではなく原作を基にした作品だったものの、アニメ版のイメージがあまりにも強かったことで公開前から厳しい声が多く上がり、最終興行収入は5.3億円と見事な大コケとなっていました。
それに続いて『耳をすませば』の実写映画化、それも原作にはない10年後をオリジナルストーリーで描くとのことで、すでに作品のファン等からは批判の声が噴出しており、作品の世界観を壊さないで欲しいと思っている方が多い様子で、どうせやるならばアニメで制作してほしいといった声や、アニメ映画版から引き続き高橋一生さんに主演してほしかったとの声もあります。
人気、有名作品の実写映画化に対する批判は付きものですが、それは実写映画化して成功した例が少ないことも大きく、アニメの世界観を実写化することでぶち壊してしまう可能性があり、『耳をすませば』ではオリジナルで10年後を描くとのことから物議を醸すのは当然でしょうね。
現時点でのネットの反応を見る限り、興行成績は微妙な結果となりそうな気もしますが、果たして原作、アニメ映画版のファンから評価される作品に仕上がるのかどうかに注目したいですね。