ピン芸人・バカリズムさんの冠番組『私のバカせまい史』(フジテレビ系 木曜24時25分)で、番組で紹介した人物に対して「不快な感情を抱かせる表現」があったとして、番組の公式サイトで謝罪コメントを発表し物議を醸しています。
『私のバカせまい史』は、「誰も調べたことがないせまい歴史=バカせまい史」を面白おかしく取り上げ紹介していく内容で、問題となったのは5月16日放送回でした。
この日の番組は「グラビアアイドルの『わがままボディ』意味わからないのにみんな使い続けてる史」を紹介し、その中で『東京スポーツ』(東スポ)の元記者で、グラビアアイドルの取材を主に行っていたグラビア評論家・フリーライターの徳重龍徳さんの見解を紹介しました。
<↓の画像が、徳重龍徳さんのプロフィール写真>
これに対して、準レギュラーの『さらば青春の光』の森田哲矢さんが徳重龍徳さんについて、「“グラビア評論家”だいぶ覚悟のある…親にも『俺はグラビア評論家や』と言っております」と語り、バカリズムさんが「肩書きなんだ」と反応する場面がありました。
この放送を見た徳重龍徳さん本人がX(旧ツイッター)で、「当然事前にこんな話されるとも、される可能性あるとも言われてないんだけど訴えたりできるものなんだろうか」
と、番組で“グラビア評論家”という肩書きを茶化されたことに対して不快感をあらわにしていました。
そして、フジテレビは14日に番組公式サイトにお詫びコメントを掲載し、「5月16日の当番組の放送で、取材にご協力いただいたグラビア評論家・徳重龍徳氏の紹介部分において徳重様ならびに関係者の皆様に不快な感情を抱かせる表現がございましたことをお詫び申し上げます。」
と謝罪しました。
この謝罪に対して徳重龍徳さんはXで、「謝罪文掲載までは時間は多少かかりましたが、誠意ある対応をしていただきました。」
と反応しています。
<↓の画像が、徳重龍徳さんのX投稿写真>
このトラブルに対してネット上では、
- フジって基本他人をバカにするよね
- 芸人が親に言える肩書だと思ってるのが一番笑う
- 名乗ってる以上、ある程度のイジりはしょうがないのでは。フジテレビが勝手に名付けたなら不満をぶつけるのは分かる。
- この程度で傷ついて、言った側やテレビ局側に対して肩書を傷つけられたと謝罪させるのなら出演するなと言いたい
- 普通茶化す事前提で許可得とくもんじゃね?
- そもそもイジられるのが嫌なら深夜番組に出ちゃいかんよ 戦場に自ら出向いて地雷を踏んだと文句を言ってるのと同じレベル
- 許可も取らずに弄ったらそりゃ怒るだろ 芸人じゃないんだから
- これはバラエティーの範疇のツッコミで、笑いだったと思うけどなあ
この評論家も、深夜バラエティーから依頼がきて、企画書や出演者を見たときに想像してみて、出演は見合わせたら良かったんじゃないかな - お笑い芸人を使ってやるバラエティーだからそういう主旨の番組なんだろうけど、でている評論家の人は真面目にやっていて茶化される事を知らなかったら失礼な事ではあるな
変わった事をしている人を嘲り笑うのは面白いからうけるだろうけど、知らずに笑われるほうはたまったものではないわな - グラビア評論家は笑われる覚悟でやってんじゃないのか? 面と向かってグラビア評論家ですとか言われたら笑ってしまうわ
- いじられてなんぼとか、バラエティー番組界の常識とかを業界以外の人間も知ってて当たり前で対応してしまうのが、今のテレビマンや芸人の世間とのズレだよ
などの声が上がっており、賛否両論となっています。
バラエティ番組での肩書きイジりに対して、不快感をあらわにした徳重龍徳さんに疑問や「器が小さい」などと批判の声も少なくありませんが、怒るのも無理はないと感じます。
徳重龍徳さんは17年にわたって記者をしていて、東スポの記者時代には年間100日以上もグラビアアイドルの取材を行い、「プロが選ぶアイドルDVD賞」という賞も企画するほどグラビア関係の仕事に力を注いでいたそうです。
そして、自身のXやライターを務めている各メディアに掲載のプロフィール欄には、肩書きとしてライターだけでなく「グラビア評論家」と入れています。
こうした見慣れない肩書きを、芸人の森田哲矢さんがイジるのは理解できなくもないものの、本題とも関係がなく単に失礼な言動であるため、番組制作サイドとしては一笑い起きたことでオンエアしたのかもしれませんが、徳重龍徳さんに配慮してカットするべきだったのではと思いますね。