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『男はつらいよ』新作の50作目製作へ。寅さん役の渥美清も出演、山田洋次監督が発表。映画の内容や公開時期は?

『男はつらいよ』新作の50作目製作へ。寅さん役の渥美清も出演、山田洋次監督が発表。映画の内容や公開時期は?

故・渥美清さん主演映画『男はつらいよ』(山田洋次監督)が誕生50周年を迎えることを記念し、第50作目となる新作映画を製作することが発表されました。

6日に50周年プロジェクトの会見が行われ、1997年11月に公開の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、22年ぶりに最新作を来年夏頃に公開予定としています。

50作目では、シリーズ全49作を4Kデジタル修復した映像、新たに撮影した映像を組み合わせるようです。

『男はつらいよ』シリーズは、1968年10月~1969年3月にフジテレビ系でドラマが放送され、同8月にシリーズ1作目となる『男はつらいよ』が公開となりました。

1983年には「1人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス記録に認定され、1995年12月までに48作が製作されましたが、49作目の撮影が控えていた1996年8月に、渥美清さんは転移性肺ガンで亡くなりました。

<↓の画像が、“寅さん”を演じていた渥美清さんの写真>

それから1年後の1997年11月に、過去の映像などを組み合わせるなどして製作した『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』が公開されました。

50作目は10月中旬~11月いっぱいまで撮影を行い、主人公・車寅次郎の妹・さくらを演じた倍賞千恵子さん、さくらの夫・諏訪博役の前田吟さん、2人の息子・満男役の吉岡秀隆さんなど、シリーズのレギュラー陣も出演するそうです。

過去と現在の映像を合わせて製作されるそうなのですが、メインキャストはシリーズ後半と同じように吉岡秀隆さんが務め、回想シーンでは渥美清さんが主演という形式を取るため、別の役者が寅さんを演じることはなく、シリーズ恒例となっているマドンナも登場しないそうです。

山田洋次監督はこの50作目について、「今まで登場した1人1人、全ての俳優に観客は出会えると思います」と語っています。

<↓の画像が、6日に行われた50周年プロジェクト会見に出席した倍賞千恵子さん、山田洋次監督の写真>

そして、今回の発表を受けてネットt@尾では、

などのコメントが寄せられています。

『男はつらいよ』は渥美清さん演じる“寅さん”こと車寅次郎あっての作品で、すでに亡くなってから20年以上も経過しているため、このタイミングで50作目を製作することに対して疑問の声が多く、現時点ではどういった作品になるかもイマイチ分からないことから、否定的な声が多く見受けられますね。

今回会見でされた説明によると、さくら、博、満男の諏訪家を取り巻くストーリーを中心に据えるものの、あくまでも主演は渥美清さんとし、新たに展開していく諏訪家のストーリーに旧作のストーリーを織り交ぜ、新たな作品に仕上げていくといいます。

山田洋次監督によると、この50作目のテーマは「いま僕たちは幸せなのか、そしてこれからどう生きるのか……」で、これまで『男はつらいよ』シリーズに登場した人物は全員登場させたいとしています。

山田洋次監督は渥美清さんが存命の頃から『男はつらいよ』を50作目まで何とか製作したいという思いをもっており、50作目を最終作として最後のマドンナには、渥美さんと親交があった黒柳徹子さんを起用するはずだったと明かしています。

ストーリーについても、「第49作で甥の結婚を見届けた寅次郎はテキ屋を引退、晩年は幼稚園の用務員になり、子供達と遊んでいるうちに死に、町の人が思い出のために地蔵を作る」という展開にするといった構想を明かしていました。

実際のところ来年にも公開される50作目はどうなるかはまだ分かりませんが、山田洋次監督が力を注いできた『男はつらいよ』シリーズのラスト作になるとみられるので、現時点では不安の方が大きいですが、良い作品に仕上がることを期待したいですね。

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