昨年4月にスタートしたダウンタウンの冠番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の1月28日放送分に、事実に反する内容があったとして、番組の最後視聴者に向けてお詫び文が掲載されました。
事実に反する内容があったのは、「ブックオフの福袋買うヤツどうかしてる説」と題した検証企画で、今年の正月に販売された意外な福袋が紹介され、その中に登場した100円ショップ「得得屋」三鷹店の324円の福袋は1袋も売れなかったと紹介されたのですが、実際には店側に全く取材をしておらず、同店が用意した10袋全ての福袋は完売していることが明らかにされました。
また、4日には「タメ口ハーフ 年下にタメ口きかれても 怒る訳にいかない説」という仮説を検証するドッキリ企画が放送されたのですが、これに出演したハーフタレントのダレノガレ明美さんは放送後自身のTwitterにて、「いろいろカットされて変なとこを使われていてびっくりしました!」と誤解を与えるような悪意ある編集に不快感を示し、放送翌日になっても怒りが収まらなかったようで、更に「昨日の放送何回みてもひどい…私に対してタメ口をキレたんじゃなくて、ADさんがプロデューサーにタメ口使っていたからそれに対して怒ったのに私に使ってキレてるみたいになってる…なんか本当ショックすぎる」とツイートしていました。
(↓の画像が、ダレノガレ明美さんの写真)
番組に出演したダレノガレさんも参戦したことにより、より注目を集めることになってしまった今回の騒動ですが、1月28日に放送されたものには、他にも事実に反する内容があったという同局関係者からの告発があり、最悪の場合番組が打ち切られる事態に発展することになってしまうかもしれないと「東スポWeb」が伝えています。
記事によると、この他にも悪質な編集があったそうで、埼玉県の特殊部隊向け装備品取扱業「田村装備開発」という店でスコープ(40万円)、ナイフ(8万円)などを取り揃えた同店の福袋(50万円)を番組内で「1つも売れなかった」とテロップで伝えていたのですが、同店関係者によると、「これは(警察官や自衛隊をターゲットにした)『公務員限定福袋』と題したもの。この福袋を1袋だけ用意して売れなかったのは事実ですが、他に売れた福袋の情報が抜け落ちています」と明かしています。
同店ではこの福袋以外に、射撃や格闘のトレーニングができる回数券が入った「訓練福袋」(5万円)25袋、「ナイフ福袋」(10万円)2袋をはじめとした合計11種類67個の福袋を販売しており、『公務員限定福袋』以外の福袋はすべて完売したと番組スタッフに伝えていたそうです。
それにもかかわらず、番組では「福袋が1つも売れなかった店」と紹介されたため、同店には「売れなかったの?」と心配する声が数件寄せられたそうです。
同店関係者はこの放送で「来年の(福袋の)売り上げに響かなければいいけど…。視聴者に誤解を招く内容。もう少しちゃんと放送してほしいです」と困惑気味だったようです。
今回告発した同局の関係者は「福袋の“完売”と“売れ残り”を対比させたかったんだろうけど、“売れ残り”の福袋が見つからず、2件とも捏造したのでは?」と推測しています。
なお、同紙記者は5日夜、TBS広報部に連絡するも不在だったため、留守番電話に用件を伝えたそうですが、その後回答はなかったとのこと。
これにネットでは、
- 視聴率を上げたくて面白く制作しようとするのは理解出来るが、放送する店に取材していなかったり事実と大きく異なる事はダメだよ。この番組も見ていたが先が長くないな。
- 番組内容は面白いので、悪いスタッフだけ辞めさせろ!
- 番組制作側の倫理観次第でしょうが、個人的にこれはあくまで悪ふざけ番組で、真剣に検証データに関心する教養番組ではないと思うので、打ちきりの必要はないと思う。
- ワイドナショーでの松本人志の見解が楽しみだな!!取り上げなかったら、それこそおかしな話だろ!!
- TBSはドラマの視聴率が低くて危ない状態だが、今後バラエティに関してもヤバい状態になるかもな
などのコメントがありました。
ダレノガレさんは見た目に反して真面目な性格をしていると言われており、自身のイメージが低下する恐れもあることから、悪意ある編集が許せなかったのかもしれないのですが、世間はダレノガレさんに対して性悪というイメージを少なからず持っており、こういった編集は番組を盛り上げるためのもので、暗黙の了解の部分だと思うため、Twitterであれこれ暴露するのはどうかと個人的には思います。
ですが、「ブックオフの福袋買うヤツどうかしてる説」の検証企画に関しては、店のイメージを悪くして売り上げに影響を与える可能性があり、更に取材すら行っていないにも関わらず、番組側の都合によって事実に反する内容を放送するというのは問題であるため、次にまたこういった問題が浮上した場合、打ち切りはやむを得ないのかもしれません。
『水曜日のダウンタウン』は、昨年3月まで放送されていたダウンタウンがMCの教養バラエティ番組『100秒博士アカデミー』が低視聴率によって打ち切られた後にスタートした番組で、ダウンタウンの番組が次々と低視聴率によって打ち切られていた事から、同番組のがスタートする前はすぐに打ち切られるだろうとの声が多くみられていましたが、実際に番組がスタートしてみると視聴者からは面白いとの声が多く出ており、視聴率も平均して8%前後獲得しているので、打ち切りにならないよう今後番組の編集の仕方をよく協議し改善してほしいですね。