女優・篠原涼子さん主演の月9ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系 月曜21時)が25日に最終回を迎え、最終回(第10話)の平均視聴率が4.6%(関東地区)で、月9ワースト視聴率を更新したことが明らかになりました。
これまでの月9ワースト視聴率は、1月期放送の西内まりやさん主演『突然ですが、明日結婚します』第6話で記録の5.0%でした。
さらに、『民衆の敵』の期間平均視聴率(全10話)は6.7%で、『突然ですが、明日結婚します』(全9話)と並び月9史上最低記録という大コケドラマとなりました。
ちなみに、7月期放送の山下智久さん主演『コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~3rd SEASON』は、期間平均視聴率(全10話)14.6%を記録していました。
『民衆の敵』は当初10月16日からスタートする予定でしたが、第1話に選挙シーンがあり、『第48回衆議院議員総選挙』の公示期間中ということに配慮し、放送開始日を1週間遅らせて10月23日からのスタートとなりました。
<篠原涼子さんが主演の『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』>
フジテレビ系では同日19時から、プロ野球・クライマックスシリーズのファイナルステージが中継されており、中継時間延長によって『民衆の敵』はスタート時間が30分繰り下げになるなど、初回から不運に見舞われていました。
そうした影響もあってか第1話の平均視聴率は9.0%と2ケタに届かず、第2話は7.1%、第3話は7.5%、第4話は7.6%、第5話は6.9%、第6話は6.5%、第7話は5.8%、第8話は5.3%、第9話は7.0%と低迷が続きました。
そして、最終回の放送日はクリスマスの25日にずれ込み、同時間帯に日本テレビ系では『有吉ゼミスペシャル』(19時~22時54分)、テレビ朝日系で『Qさま!!3時間スペシャル』(19時~22時9分)、TBS系で『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2017』(19時~23時30分)、テレビ東京系で『世界!ニッポン行きたい人応援団スペシャル』(18時55分~21時54分)と、フジテレビを除く民放各局では年末の特番が放送されていました。
このような強力な特番に囲まれていたこともあり、『民衆の敵』の最終回は平均視聴率が月9ワーストとなる4.6%を記録したとみられるのですが、最終回を終えてネット上では、
- 脚本が酷すぎ。登場人物がステレオタイプばかりで展開が予想できるから飽きてしまうよ。もっと有能な脚本家使うべきだったね。視聴率悪くても評価の高いドラマもあるけど、これはそれもないだろうね。
- 他局はスペシャル番組で年末モードだし、最終回をやってることすら気づかなかった。高橋一生と石田ゆり子と千葉雄大をこれだけもったいなく使ったのはすごい
- 今の時代、録画する人も多いし、視聴率は関係ないという意見もあるけど、4.6は低すぎる
- 最初だけ少し見たけどあまりにご都合主義な展開で萎えた。フジテレビだからとかいうことではなく、全然面白いと思えなかったので以降は全然見ず。
- テーマはよかったけど…内容が薄い。もっと詳しく掘り下げていたら、面白いドラマになっていたと思います。最初はよかったけど…最期には?????残念でした。
などのコメントが寄せられています。
『民衆の敵』は、かつて“視聴率女王”と呼ばれていた篠原涼子さんが主演し、今ブレーク中の俳優・高橋一生さんや女優・石田ゆり子さんのほか、古田新太さん、元AKB48の前田敦子さん、千葉雄大さん、トレンディエンジェル・斎藤司さん、余貴美子さん、田中圭さんらが出演しており、十分数字が取れるようなキャストが顔を揃えていました。
しかし、近年の月9ドラマと同じように脚本・演出のお粗末さが目立ったことで、初回からドラマの内容などに対して厳しい声が相次ぎ、そこから軌道修正できないまま終了を迎えてしまった印象です。
視聴率を少しでも上げるために、各話に様々なゲストを登場させたり、出演者による副音声企画を行うなどフジテレビらしい手法を使っていたのですが、そもそもドラマの評価が低かったため数字を上げられなかったのは当然かと思います。
篠原涼子さんは2015年10月期放送『オトナ女子』(フジテレビ系 木曜22時)でも主演を務めましたが、期間平均視聴率(全10話)は8.7%という結果に終わっており、それに続いて『民衆の敵』も見事な大コケとなったことから、今後の仕事に多少なりとも悪影響を与えることになるかもしれませんね…。