マツコ・デラックスさんと『SUPER EIGHT』(旧・関ジャニ∞)の村上信五さんが、MCを務める『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の街頭インタビューで捏造(ねつぞう)が発覚したことに初言及し、ネット上では様々な声が上がっています。
捏造が発覚したのは、3月24日放送の「この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件」と題した街頭インタビュー企画で、オンエアでは中国出身の女性が、「あんまり中国にカラス飛んでるのがいないですね」「みんな食べてるから少ないです」「とにかく煮込んで食べて終わり」
と話し、画面端には小さく「中国全域ではありません」との注釈を入れていました。
しかし、この女性は「中国ではカラスを食べる」という趣旨の発言はしていなかったそうで、実際には中国よりも日本の方がカラスが多いこと、中国では小鳩を食べること、最近は鍋料理にはまっていることを話したそうで、スタッフは異なる複数の質問に対する回答をまとめて、意図的に編集し捏造していたとのことです。
<↓の画像は、捏造が発覚した問題のシーン>
発言を捏造された女性が番組サイドにクレームを入れ、さらに中国のSNSでも女性の発言が物議を醸していたことで制作サイドは問題に気づき、日本テレビは公式サイトで謝罪コメントを発表後、福田博之社長も定例会見で「演出の範囲を超えており、あってはならないこと。申し訳ありませんでした」と謝罪し、インタビュー企画も休止となりました。
その後、放送倫理上の問題や人権侵害などについて検証し、放送局への勧告などを行う『BPO(放送倫理・番組向上機構)』が審議入りを発表しましたが、日本テレビは番組の打ち切りを否定し、問題発生から1ヶ月半でインタビュー企画の再開を発表しました。
そして、19日放送の番組冒頭で「3月24日の不適切な放送後初めてのスタジオ収録です」とのテロップが表示され、MCのマツコ・デラックスさんと村上信五さんが、インタビュー捏造問題に初めて言及しました。
<↓の画像は、トラブル後初収録のテロップ表示と村上信五さん、マツコ・デラックスさんの写真>
マツコ・デラックスさんは、「申し訳ないという思いがいっぱいですよ。見続けてくださった方がいるわけだからさ。だって“ガチな人”が答えてくれていることが面白い番組じゃない? もう見ている人も笑えないよね」
と語り、村上信五さんもそれに賛同して「もう全部そうやって思ってまうやんか」と指摘しました。
マツコ・デラックスさんは続けて、「私たちもいけないしね。VTR見ながら『こんなんじゃダメだ』みたいに言うわけじゃん? 反省もすごいあるのよ。」「(今後は)ずっと心理テストだけやってるか。心理テストやって、変なアプリで顔改造して、食べ物のランキングやって…」
と、今回の問題を受けて当たり障りのない内容に大幅変更する案も挙げると、画面が切り替わってテロップ+ナレーションで「皆様に信頼していただき、今後も楽しんでいただけるよう努めてまいります」とのコメントを出しました。
なお、見逃し配信サービス『TVer』では、理由は不明ながら冒頭の謝罪シーンは丸々カットされています。
<↓の画像が、テロップ表示した『月曜から夜ふかし』のコメント>
そして、マツコ・デラックスさんと村上信五さんが初めて捏造問題に言及したことを受けてネット上では、
- マツコさん、村上さんには何も責任はないんだけどな
- 製作の人間が出てきて謝罪した方が良かったのでは?
- マツコさんや村上さんが謝罪されたことに誠実さを感じたが、そもそも彼らに大きな非があるようには思えない。
本来であれば、番組の構成や編集に関わったプロデューサーやディレクターこそが責任を負うべきでは - マツコもどこかのタイミングで言及したかっただろうね。ご意見番みたいな顔してコメント求められる立場にあるから、自分の番組であんなことになれば立場上も黙ってられんと思うし。
出演者の二人は、視聴者以上に常に疑い続けなければならなくなる。そんな現場は疲れるだろうし、ちっとも楽しくないのでは - Tverではこの場面はカット。なんでだろう?
- 不適切放送が何であったのかの説明は番組内で全くない。知らない人には何の話か分からない謝罪。こういうやり口が日テレらしく卑怯。
- もうこの番組で笑えなくなるね。全ては、このようにしてしまった日テレが悪い。
- 打ち切りレベルの失態じゃない?! 続けるならせめて常にテロップ出してほしい。「このインタビューはフィクションです」って。
- マツコさんと村上くんが居てくれたら、それだけで番組成立。それでいいと思います。
- しばらく総集編みたいな内容でこのまま打ち切りにならないか心配だった。難しいこと考えずに観れる番組なんで、毎回楽しみにしてます。ゆるく続きます様に。
などの声が上がっています。
公式サイトで謝罪コメントを出して終わりではなく、番組の顔であるマツコ・デラックスさんと村上信五さんがこの問題に言及し、「もう見ている人も笑えないよね」と指摘したことに共感の声が上がっており、これで多少の“ガス抜き”になった感はあります。
しかし、この問題を起こしたのは番組制作サイドであるため、本来番組で謝罪するべきは出演者ではなく、スタッフなのではとの指摘も多くみられ、現在もネット上では物議を醸しています。
『月曜から夜ふかし』の街角インタビュー企画などに対しては、以前からかなり個性的なキャラクターをしている人だったり、面白エピソードを披露することが多いことによってヤラセを疑う声も上がっていた中で、意図的な編集によって全く異なる趣旨の発言を作り出していたことが判明し、番組の信用はガタ落ちとなっており、村上信五さんが指摘したように他でも同様のことをしているのではないかと、今後しばらく疑いの目で見られることになると思います。
そして、この問題が原因で今後視聴率が低下する可能性も十分考えられますが、数字を取るために今後また不適切な編集を行うことなく、今後また新たな企画を開始するなどして番組のイメージ回復を図っていってもらいたいです。