日本テレビ系で放送されているドラマ『明日、ママがいない』の騒動によって、全スポンサーの8社がCMの放送を停止し、明日第3話のCM中に流れるCMはACジャパン(旧公共広告機構)の公共CMになることが分かりました。
しかし、日本テレビの大久保好男社長は今日にも、定例記者会見で「抗議や申し入れは重く受け止めるが、最後まで見ていただければ私たちの意図が理解していただける」と語り、全9話の同ドラマを今後も放送する意向を明らかにしました。
このような大きな騒動に発展してしまっていますが、ダウンタウンの松本人志さん等が出演し27日深夜に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)にて、この騒動について語っています。
松本さん、この騒動について「(視聴者が)クレームをしてくるじゃないですか。この人たちが本当にどのくらいマジで、どのくらいの熱を持ってて、『本当にやめてほしい』と思っているか、数値化できたら一番良いんですけどね。なんとなくイタズラ半分、面白半分でクレームつけてくるものまで(テレビ局側が)対応しちゃうと、(番組が)どんどん面白くなくなっていきますよね」と危機感を示した。
そして、最初に日テレに放送中止を求めた慈恵病院については、「この人たちが『マジでやめてほしい』と思っている人たちなんですよね」と前置きしつつ、「そうじゃない、乗っかって面白半分の人、いるじゃないですか。そこは僕、すごく悪だなと思うんですよね」と軽い気持ちで同ドラマを批判している人たちに違和感を示すと、「もし『はい、やめます』ってなっちゃったら、『クレームしたら番組終わらせられるんだ』っていうのができちゃうと、どんどんつくり手はやりにくくなってくる」と危惧した。
また、映画監督・木村大作さんも、「規制をかけるんだけど、それは大きな規制につながるからイヤ。(制作サイドは)自由にやったらいいと思う。(視聴者側は)それが駄目だったら観なきゃいい」と、規制をかける危険性を指摘した。
また最近、自主規制によりテレビドラマや映画で煙草を吸うシーンがなくなってきているという話題になると、木村さんは「なんにもやれなくなる。松本さんもなんにも撮れなくなるよ」と語った。
これにネットでは、
「松本は散々クレーム入れられても映画を作り続ける映画監督の鑑」
「ああ、クレームのせいで映画つまんなかったんだ」
「まずおまえがおもしろくなれよ松本 ふんぞりかえって大御所ぶってるだけじゃ誰も笑わんやろ」
「テレビで悪者を見たら悪者になる馬鹿ばかりなんだろう 考える力がないからすぐに影響される」
「笑えないと言うクレームでバラエティは終わらないぞ 良かったな松本」
などのコメントがありました。
昨年夏に公開されたジブリ映画『風立ちぬ』でも喫煙するシーンが問題視され、日本禁煙学会からクレームがありちょっとした騒動になったことがありましたね。
最近はネット等を通じて私たちの声が表に出るようになりよくなったと思う反面、それによって制作側が不自由を強いられ、つまらなくなることが増えてきた気がします。
今回のドラマの場合は、日本テレビ側が慈恵病院に対しての説明が足りなかったのがそもそもの問題なので、しっかり反省し今後このようなことが無いように気を付けてもらいたいですね。