昨年4月スタートのコントバラエティ番組『新しいカギ』(フジテレビ系 土曜20時)が、低視聴率によって“最後通告”が突きつけられ、打ち切り終了危機にあるとニュースサイト『日刊大衆』が報じています。
新しいカギは、『霜降り明星』『チョコレートプラネット』『ハナコ』の3組が出演のコントバラエティで、昨年の正月にパイロット版が放送され、視聴者からレギュラー化を望む声も上がり、同4月に金曜20時枠で『でんじろうのTHE実験』の後番組としてレギュラー放送がスタートしました。
フジテレビがゴールデン帯(19~22時)にコントバラエティを放送するのは3年ぶりで、勢いのある“お笑い第7世代”をメインに据え、『マツコ&有吉かりそめ天国』(テレビ朝日系)や『沸騰ワード10』(日本テレビ系)の裏で、どれほどの数字を獲得できるのかに大きな注目が集まっていましたが、初回2時間スペシャルの平均世帯視聴率は4.7%、個人視聴率は3.1%と見事な大コケで、裏番組の半分程度の数字しか取れませんでした。
その後も、世帯視聴率は3~5%台、個人視聴率は2~3%台で推移し、早期打ち切りが囁かれる中で昨年秋の改編で、かつて『めちゃ×2イケてるッ!』が放送されていた“土8”枠に移動しましたが、移動後の初回は世帯視聴率4.3%、各テレビ局が最も重要視しているコア層(13~49歳)の視聴率は3.4%でした。
日刊大衆によれば、新しいカギの世帯視聴率はその後も4~5%ほどで推移し、直近の4月9日放送回は世帯視聴率が4.1%、コア視聴率が3.0%だったそうです。
こうした低迷ぶりがフジテレビ内で問題視されているといい、お笑いプロダクション関係者は、「フジテレビのゴールデンには『新しいカギ』より視聴率が良くない番組もあります。ただ同番組はセットなども豪華で、大きな予算がかかっていますからね。スタートから1年、ついに『もう上がり目がない』と判断されたということでしょうね。フジ上層部の堪忍袋の緒もいよいよ切れかかっているようで、4月16日の放送の数字が悪かったら番組が終了することが決定しているといいます」
との情報を明かしています。
16日放送回には、昨年11月にCDデビューしたジャニーズの7人組グループ『なにわ男子』らがゲスト出演し、多少数字がアップする可能性はありますが、ジャニーズをゲストに呼んでも1年以上にわたって低空飛行を続けているため、打ち切りは濃厚な状況にあるとのことです。
<↓の画像は、16日放送『新しいカギ』出演のなにわ男子等の写真>
『新しいカギ』の視聴率が低い大きな要因としては、各局が力を入れている激戦区であることに加えて、番組の内容、コントの質の低さなどが挙げられていて、レギュラー放送がスタートした直後から辛辣な声が上がっており、日刊大衆によれば、業界内でも『新しいカギ』の評価は極めて低く、単純につまらないとの声が多いそうです。
各テレビ局はコア視聴率のアップを目指して、『新しいカギ』などのお笑い第7世代を起用した番組を量産していたものの、結果が出ずに相次いで打ち切りを迎えています。
特に霜降り明星をメインに据えた番組が激増し、『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』『オトラクション』『霜降りミキXIT』などの番組が2019年以降に相次いでスタートしましたが、これらは全て今年3月までに終了しました。
こうした状況に本人たちも焦りを感じているようで、今月放送の深夜番組『有吉クイズ』(テレビ朝日系)で、MCの有吉弘行さんが久しぶりに出演した霜降り明星・せいやさんに対して、「だいぶ番組が終わったから出られるようになったのか」と皮肉を言うと、せいやさんは「ビックリするぐらい(レギュラー番組が)終わったんですよ。有吉さん(芸能界って)怖いっすね。霜降り明星、今年頑張らな死にます。『有吉クイズ』がんばります」と語っていました。
霜降り明星以外にも、EXIT、ミキ、四千頭身なども出演番組が減少していて、ゴールデン帯だけでなく深夜帯の番組も次々に終了している状況から、お笑い第7世代ブームは完全終了したとの報道もありますが、『新しいカギ』もこのまま終了し、ブーム終焉を決定付けることになるのでしょうかね。