10月からスタートした恋愛バラエティ番組『恋神アプリ』(フジテレビ系 月曜24時55分)で放送内容に問題があったとして、今後の放送を取りやめることを番組公式サイトなどで発表しました。
『恋神アプリ』は、初対面の男女が番組専用の「恋神アプリ」というスマホアプリをダウンロードし、その直後から国内外の人気スポットを72時間(3日間)デートするという内容で、若者たちの恋愛観をリアルに描いているほか、ファッションやグルメ、人気スポットなども紹介し、恋と旅がしたくなるような番組としています。
20日放送回では、モデル・宮原大輔さん(27)と女優・西脇彩さん(21)が、パラオ共和国にある「パラオ・パシフィック・リゾート」で出会い、そこでデートする模様などを放送しました。
<↓の画像が、『恋神アプリ』出演の西脇彩さんと宮原大輔さんの写真>
番組では、「シャンパンを飲みながら、彼のこと10秒間じーっと見つめてみて」と恋愛アプリから指示が出され、海沿いのプールで2人がシャンパンを飲むシーンがあったのですが、番組公式サイトでの発表によると、パラオでは21歳未満の飲酒が禁止されており、西脇彩さんは撮影当時まだ20歳だったことから、今後の放送取りやめを決定したとのことです。
<↓の画像が、西脇彩さんがシャンパンを飲んでいたシーン>
番組公式サイトでは今回の問題について、「番組スタッフはこの法規について認識をしておりませんでした。」と説明し、「今後の放送は、とりやめることにいたしました。番組を楽しみにしていただいていた視聴者の皆様、並びに出演者など関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。今後、細心の注意を払い、番組制作に取り組んで参ります。」と謝罪しています。
ちなみに、西脇彩さんの生年月日は1996年10月5日で、現在は21歳になっています。
<↓の画像が、公式サイトに掲載の謝罪コメント>
そして、今回のトラブルに対してネット上では、
- 見ていた人が疑問に思って問い合わせたの?
- 知らなかったって分かる気もするけど、やっぱり他国の法律に背いた事を放送しちゃったらダメだもんな。
- 乃木坂46の生駒里奈(当時20歳)が、グアムで飲酒したシーンがTBSラジオで放送された件と同じだな。グアムでは飲酒はは21歳から
- 高い制作費を使って放送禁止って、フジテレビのやりそうなこと。
- 観光ガイドに書いてある程度の内容を調べておかなかったのはリスク管理不足
- ポカミスでしょ。下調べして確認すればよかったこと。フジの仕事振りが改めてわかりました。
- フジは学生が作ってるんだろうかと思うくらい幼稚なミスを連発する
- アメリカも全州21歳からだな。アメリカでのロケもちゃんと確認しなおしたほうがいいんじゃないのか、フジ
- フジはディレクターやプロデューサーにアホが多いんだろう。細かいことを言う奴をバカにする風潮もありそうだし
などのコメントが寄せられています。
日本の法律では20歳から飲酒が許されていますが、その国ごとに法律が異なるというのは常識的なことで、ヨーロッパの中には14~16歳から飲酒が許されている国々(スイス、フランス、イタリア、イギリスなど)がある一方で、アメリカでは全州において21歳以上と制定されており、カナダは州ごとに年齢が異なり、18歳から可能な州もあれば、19歳から可能という州もあります。
旅行先でトラブルにならないように、国ごと、州ごとに異なる法律を事前に調べるのは当然のことだと思うのですが、フジテレビの番組制作スタッフはこうした意識が欠如してしまっているのでしょうかね…。
ちなみに、同様のトラブルは昨年3月にTBSラジオでも発生しており、バナナマンがパーソナリティを務めるラジオ番組『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ 金曜25時)で、当時20歳だった乃木坂46の生駒里奈さん(21)がビールを飲んだ場面などを放送したのですが、グアムでは2010年から21歳未満の飲酒が禁じられていたため、番組公式サイトでその後謝罪コメントが発表されました。
こうしたトラブルが最近も発生していただけに、フジテレビに対して批判的な声が多く寄せられており、ネット上では物議を醸しているのですが、フジテレビはただでさえトラブルが相次ぎ局のイメージが著しく悪化しているため、こうしたトラブルがまた発生しないように、海外ロケなどでは事前の下調べを十分に行っていってほしいですね…。