累計興行収入250億円超えの大ヒットアニメ映画『君の名は。』(2016年8月公開)を手掛けた新海誠監督の最新作『天気の子』(7月19日公開)の予告編映像が公開され、『君の名は。』に続きロックバンド『RADWIMPS(ラッドウィンプス)』が主題歌や音楽を担当し、再びタッグを組むことが10日に発表されました。
<↓の画像は、『RADWIMPS(ラッドウィンプス)』メンバーの写真>
(左からベース・武田祐介さん、ボーカル&ギター・野田洋次郎さん、ギター・桑原彰さん)
新海誠監督は昨年8月ごろにラッドウィンプスのボーカル・野田洋次郎さんに連絡し、「脚本を読んでもらえませんか?」と声を掛けたことがきっかけで再タッグが決まったそうで、『君の名は。』と同じく脚本段階からミーティングを重ね、前作以上に緻密な作業を現在も繰り返しているといいます。
『天気の子』ではラッドウィンプスが書き下ろした複数のボーカル曲、劇中音楽が使用される予定で、予告編映像では主題歌『愛にできることはまだあるかい』の一部を公開しています。
『天気の子』のストーリーは、離島から東京へやってきた家出少年の主人公・帆高(声・醍醐虎汰朗さん)が、祈るだけで空を晴れにできる不思議な力を持つ少女・陽菜(声・森七菜さん)と出会い、恋をする様を美しく切なく、新たな時代を迎える全世代、全世界へのメッセージとして描いているとのことです。
<↓の画像は、新海誠監督と『天気の子』で声優を務める森七菜さん、醍醐虎汰朗さんの写真>
(左から森七菜さん、新海誠監督、醍醐虎汰朗さん)
ラッドウィンプスはコメントで、「2017年の夏、不意に監督から「脚本を読んでもらえませんか?」というメールをいただきました。僕は「喜んで読ませていただきます」と返事をしました。そこから僕たちの『天気の子』の物語が始まりました。」
と振り返り、現在も音楽の制作活動は続けていると明かしています。
また、前作以上にストーリー制作の現場に参加しているといい、「強固なチームワークの中で作品作りができている喜びを感じています。恐らくそんじょそこらのカップルよりも頻繁に、毎日毎日新海さんとメールのやり取りをしながら作業を進めています。」「帆高や陽菜の懸命さに負けないよう自分ももがきながら作っています。この映画を観てくださる皆さんの中に、晴れやかな気持ちが広がりますように。ぜひ、楽しみにしていて下さい。」
と呼びかけています。
一方の新海誠監督は、当初はラッドウィンプスに音楽オファーするつもりでもなく、単純に脚本から野田洋次郎さんの頭の中でどのような音が聴こえてくるのか、それがどうしても知りたいと思って声をかけたことを明かし、再タッグが決まった後に主題歌に決まった『愛にできることはまだあるかい』を視聴したところ、「これは作るべき映画になる」と強く思ったとのことです。
再タッグするにあたっては、「お互い初めましての気持ちでやりましょう」「前回とは違うことをやりましょう」と話したそうで、『天気の子』では、「同じことはやらず、でももっと面白いものを。一度一緒に仕事をしているからこそ、僕たちは『君の名は。』を踏まえた上で、さらに良いものを観客に届けることができるはず」
と考えたといい、現在は新しい驚きや感情が高ぶる要素の詰まった作品にするため、スタッフ全員で奮闘しているとしています。
そして、この発表に対してネット上では、
- 無難な感じやな
- 完全に大衆ウケ狙い ええと思うけど
- これは売れちゃうわな 期待してるものを用意してくれたわ
- またキャラデザ田中で音楽ラッドかよ。目新しさはないけどその方がいいか
- 今回もRADWIMPSとタッグってさすがに安易すぎやしないか
- 音楽はまたラッドか、まあある程度はヒットするやろな。約束されたヒット作って感じ、君の名は感が強いけど
- これがコケることは100パーないな。焼き直し感がすごいけど
- とにかく映像がきれいだった。雨を上手く表現出来てた。本編も非常に楽しみ!!
- 予告映像素晴らしい!RADの曲も合ってたし、キャラデザも引き続き田中さん、作監はジブリ出身の田村さん、美術は言の葉と同じ滝口さん。制作陣も完璧!
- 再タッグは意外。期待する反面、『君の名は。』の印象が強いから『天気の子』がそれに潰されないが少し心配…
- やっぱり君の名は効果って凄いわ。このPVで面白いかどうかはともかく、たぶんワイ観に行くこと決定したもん。
別の監督のアニメ映画なら気にも留めんでこのPVなら
などのコメントが寄せられています。
『天気の子』のキャラクターデザインも『君の名は。』から引き続き、アニメーター・キャラクターデザイナーの田中将賀さん(たなか・まさよし 43歳)が担当していることもあって、あまり代わり映えしない、無難といった指摘もありますが、新海誠監督ならではのこだわった映像美、作品の雰囲気に惹き込まれている方が多い様子で、加えて再びラッドウィンプスとのタッグということで、より多くの関心を集めていますね。
『君の名は。』は音楽を含めて非常に高い評価を受け、『日本アカデミー賞』では、優秀アニメーション作品賞、優秀音楽賞、優秀脚本賞などを受賞し、その他にも数多くの映画賞を総ナメにしました。
主題歌『前前前世』を含むラッドウィンプスのサウンドトラック『君の名は。』は、オリコン・デイリーアルバムランキングでは初日1.7万枚を売り上げて1位を獲得したほか、初週5.8万枚の売り上げラッドウィンプスとして初のアルバム1位を獲得しており、アニメのサウンドトラックが週間ランキング1位を獲得するのは、ディズニー映画『アナと雪の女王』以来の快挙で、2週目も3.9万枚を売り上げる大ヒットとなっていました。
こうしたヒットを記録しているだけに『天気の子』でのタッグにも期待したいところで、どれほどの記録を出すのか楽しみですね。
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