芸トピ

報道ステーションのプロデューサーがハラスメント行為で更迭。ワイドスクランブルのディレクターにもパワハラ問題発覚

『報ステ』チーフプロデューサーKのセクハラ発覚、30代女子アナも被害か。テレビ朝日が謹慎処分発表も批判殺到…

10月から新たに、入社4年目の森川夕貴アナウンサーが金曜キャスターを務めることが発表された報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日系 平日21時54分)で、セクハラ問題が勃発していたことを夕刊紙『日刊ゲンダイ』がスクープしています。

この報道を受けてテレビ朝日は、問題行為が確認されたチーフプロデューサー(CP)を8月30日付けで謹慎処分にし、番組から外したことを正式発表しています。

『朝日新聞』の報道によると、『報道ステーション』でチーフプロデューサーを務めていた報道局社員に「ハラスメントにあたる不適切な行為があった」として謹慎処分を下し、担当職務を解いたとしています。

しかし、ハラスメント(嫌がられる行為をすること)の詳しい内容や相手は、被害者の特定に繋がる恐れがあるとして明らかにはしていません

テレビ朝日は現場からの情報を受けて7月上旬からコンプライアンス統括室を中心に調査を行い、事実関係の確認を行っていたとのことです。

このようにテレビ朝日は問題の詳細を明らかにしていないのですが、『日刊ゲンダイ』がテレビ朝日関係者に取材したところ、ハラスメントで更迭されたのはチーフプロデューサーK氏で、1993年にテレビ朝日へ入社したベテラン社員だそうです。

本来であればテレビ局の人事は7月に行われるものの、懲罰委員会が8月30日に「社員1人に『謹慎』の懲戒処分を行った」と社内向けに通達し、ここでも名前や肩書などは伏せられていたものの、その日の『報ステ』が終了後に行われた反省会の中で、チーフプロデューサーだったK氏が不適切な事案で異動することが明らかになったといいます。

K氏は現在40代後半の妻子持ちで、昨年7月に朝の情報番組『グッド!モーニング』(平日午前4時55分)から『報ステ』に異動し、チーフプロデューサーを務めていたそうなのですが、安倍政権に批判的な内容を放送しないよう忖度していたとされ、社員の一部からは「安倍首相と“メシ友達”である(テレビ朝日の)早河洋会長の子飼い」だと指摘されていたそうです。

K氏自身も早河洋会長から抜擢されたという意識を持っていた様子で、それによって女性社員へのセクハラ的な言動が常態化し、被害者の中には30代の女子アナもいたという話で、その女子アナは一緒に食事した際に無理やりキスされ、家にまで入られそうになったとのことです。

こうしたK氏のセクハラ被害者は十数人にも上るといい、番組で大きな力を持っていることを利用し、LINE上で「会いたい」というメッセージを送って迫ったり、体を触る、抱きつくなどやりたい放題だったといいます。

こうした行為に耐えられず、1人の被害女性が今年5月にK氏によるセクハラ行為を告発したものの上層部はなかなか動かず、「週刊誌がK氏のセクハラ問題をかぎつけたことで、隠し切れなくなったのでしょう。だから、異例の時期に処分を下したのだと囁かれています」と番組関係者が裏事情を明かしています。

そして、『日刊ゲンダイ』がテレビ朝日にK氏のセクハラ行為、異動について問い合わせたところ、「当社では7月上旬からコンプライアンス統括室を中心に慎重に調査を進め、その中間報告を受けて8月19日に調査委員会を立ち上げ、事実関係を確認しました。その結果、ハラスメントととられかねない不適切な行為があったとして8月30日に当該職員を懲戒処分とし、あわせてその職務を解きました」と広報部から回答があったとしています。

この報道に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

テレビ局や番組制作会社内でのセクハラ、パワハラなどのハラスメント行為は度々表沙汰になっており、8月にも情報ワイドショー番組『大下容子 ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系 平日午前10時25分)の女性ディレクター等が、AD(アシスタントディレクター)に対してパワハラ行為をしていたことが週刊誌『フラッシュ』にスクープされており、制作現場ではパワハラが常態化しているとしていました。

『フラッシュ』によれば、『大下容子 ワイド!スクランブル』はテレビ朝日の子会社が制作を一任されているそうなのですが、ディレクターたちが下っ端のADに対して「このハゲ!」「中学生みたいな体型しやがって」「死ねよ」「ぶっ殺す」「全員クビにしてやる」などと暴言を吐いていたといいます。

今年6月まで番組を担当していた元AD・A子さんは、テレビ朝日が設置している「相談ホットライン」にパワハラ被害を訴えたものの、相談を受け取ったという返信こそ来たものの、それ以降の連絡は無かったとしています。

テレビ朝日内部では昨年もパワハラが問題視され、本社の指導で調査が行われた結果、数名のディレクターが暴言について注意を受けるのみで、懲戒処分は下されなかったそうです。

そして、また新たに『報ステ』のチーフプロデューサーK氏によるセクハラ行為が判明し、テレビ朝日に対する批判はさらに高まっているのですが、こうしたトラブルを本当に問題視しているのであれば、『報ステ』を含めて各ニュース番組でこの問題を報じ、今後の対応を明らかにする必要があると思います。

ネット上でも、『報ステ』でこの話題をちゃんと伝えるかどうかに注目が集まっており、もしスルーした場合にはさらなる炎上を巻き起こし、番組のイメージはさらに悪化する可能性もありそうですね。

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